『秘宝を捧げれば、有利になれる。』
そう思い込んでいる参加者が、非常に多い。
「君たちは知らないといけないんだよ。」
GMは一人言葉をこぼす。
「何かを得るために、犠牲は付き物だって♪」
[水平線]
「これから5分後にゲームを開始する。頑張ってくれ。」
そう告げられた後に、1秒、また1秒とモニターの数字が減っていく。
これから始まるのは、大金を手に入れるための勝負。
「なお、参加者の武器は5階にあるプラネタリウムにすべて置いてある。」
その場の空気が張り詰める。
現在は誰も武器を持っていない。だが、最初に武器を手に入れた参加者がそこで待ち伏せたら?
「なるほどね。武器は5階に置いてあると。」
「一人が武器を独占するのは避けたいから、全員で行ったほうが良さそうか?」
「でも、攻撃系スキル持ちは戦えるよね。」
意見を出し合い、できるだけ自身を優位にする。
間違ってはいない。ただ、最適解でもない。
なら、この場合の最適解は・・・・・?
「武器は5階・・・・、ね。」
一人で呟く清美は、先程も見ていた壁へと向かう。
そして、小さく微笑んだ。
「清美さんは、どう思いますか?」
彼女は答えない。自身の目線の先に答えがある、と暗に伝えているようだ。
しかし、そこには何も・・・・。
「え、清美・・・。嘘だよね?」
「―――まさか。」
一部の参加者は、気づいてしまった。なぜ、彼女はこんなにも人を引き付けたのか。
ゆっくりと、[太字]それ[/太字]を引き抜く。
「マジですか・・・・・!?」
[太字]しかし、もう遅い。彼女の手にしたものを見てすべてを悟った。[/太字]
キラリと鋭利に光る銀色の細長い刀。
「私は、壁の上の方に武道場にあった刀を回収して設置した。」
[水平線]
[斜体]〜ゲームの始まる2時間前〜[/斜体]
「武道場なんてあったんだね、教えてくれてありがとね。昊。」
「キミに聞かれたら教えるしかないからね、何をされるかわからない。」
「それ、失礼なのわかってる?」
そんな軽口をたたきながら、武道場を散策する。
竹刀やヌンチャク、手裏剣やクナイなど様々な武器が置かれている。
そんな中、彼女が選んだのは?
「あったあった、やっぱりこれだよね。」
そう言って、刀の方へと駆け寄る彼女。
「その刀、一体どうするつもりなのかな?」
「ちょっと仕掛けに使うの、そっちは護身用に使えそうなもの選んで。」
そう言われ、持ってきたのが謎の棒。
「・・・もっとマシなやつなかったの?」
「僕にそれを求めるのが間違っていると思うが。専門分野が違うからな。」
[水平線]
つまり。
[太字]「今、武器を持っているのは私だけ。圧倒的有利。」[/太字]
「アタシが時間を稼ぐ、だから武器を取ってきなさい!」
琥珀が前に出る。まるで獲物を見つけた肉食獣のよう。それを見て清美は小さく笑う。
「まさか、勝てると思ってるの?舐められてるよね、これ。」
「武器を持っているのがあんただけなんて言った?」
そういった彼女の手から、ホテルの照明に照らされ輝く銃口が見えた。
「『吹雪』。 ボクも・・・・、応戦するよ・・・・!」
あたり一面に雪が舞う。 美しいが、それは凶器になる。
「第一ゲームでも戦ったけど、面倒だよね。寒いの苦手なんだけど。」
舞う雪のように、彼女の息は白くなっている。
彼女が刀を握る手が少し緩んだようにも見えた。
「おい、癖っ毛。 今のうちにプラネタリウムに行くぞ。」
「・・・なんで今、自分に声をかけた?」
「お前の能力が、一番武器の回収に適しているからだ。」
「―――そうか。」
帷の能力は『空間把握能力』。参加者の居場所、このホテルの全体像が映し出される。
なるべくスムーズに回収したいのなら、彼女に声をかけるのは正解だろう。
「あいつ、かなりの手練れだ。できるだけ急ぐぞ。」
そこへ迫る一つの影。
「キミたち、まさか武器を回収するつもりなのか? 無理に決まってるだろう?」
雪月昊だ、彼もまた余裕そうな笑みを浮かべている。
「このロビーは、僕と清美で準備した地雷が埋め込まれている。」
彼の地雷は第一ゲームにも存分に活かされていた。
爆発時、遠くまで離れていても大量の爆風をくらう。その火力は一級品だ。
(自分のスキルで、どうにか回避しながら進むか・・・。)
(俺は、帷の護衛をしながら武器を取りに行くしかないか。)
「せいぜい足掻くといい。僕達の勝利は決まっているが。」
[太字][大文字]「『空白』」
[/大文字][/太字]
その瞬間、すべてが止まる。 戦闘を始める彼女らも、話し合いをする彼らも。
たった一人に、この空間は支配される。
「最強美少女の登場♡みんな、 僕に敵うわけないのにね?♡」
(地雷があるなら、全部発動させちゃえばいいんだよ♡)
真帆はためらいなくロビーを歩き回る。
彼がスキルを解除したら、きっと多くの地雷が爆破し、多くのものを吹き飛ばすのだろう。
[太字]「多くのもの」の中に参加者の命が含まれているかは別だが。[/太字]
そう思い込んでいる参加者が、非常に多い。
「君たちは知らないといけないんだよ。」
GMは一人言葉をこぼす。
「何かを得るために、犠牲は付き物だって♪」
[水平線]
「これから5分後にゲームを開始する。頑張ってくれ。」
そう告げられた後に、1秒、また1秒とモニターの数字が減っていく。
これから始まるのは、大金を手に入れるための勝負。
「なお、参加者の武器は5階にあるプラネタリウムにすべて置いてある。」
その場の空気が張り詰める。
現在は誰も武器を持っていない。だが、最初に武器を手に入れた参加者がそこで待ち伏せたら?
「なるほどね。武器は5階に置いてあると。」
「一人が武器を独占するのは避けたいから、全員で行ったほうが良さそうか?」
「でも、攻撃系スキル持ちは戦えるよね。」
意見を出し合い、できるだけ自身を優位にする。
間違ってはいない。ただ、最適解でもない。
なら、この場合の最適解は・・・・・?
「武器は5階・・・・、ね。」
一人で呟く清美は、先程も見ていた壁へと向かう。
そして、小さく微笑んだ。
「清美さんは、どう思いますか?」
彼女は答えない。自身の目線の先に答えがある、と暗に伝えているようだ。
しかし、そこには何も・・・・。
「え、清美・・・。嘘だよね?」
「―――まさか。」
一部の参加者は、気づいてしまった。なぜ、彼女はこんなにも人を引き付けたのか。
ゆっくりと、[太字]それ[/太字]を引き抜く。
「マジですか・・・・・!?」
[太字]しかし、もう遅い。彼女の手にしたものを見てすべてを悟った。[/太字]
キラリと鋭利に光る銀色の細長い刀。
「私は、壁の上の方に武道場にあった刀を回収して設置した。」
[水平線]
[斜体]〜ゲームの始まる2時間前〜[/斜体]
「武道場なんてあったんだね、教えてくれてありがとね。昊。」
「キミに聞かれたら教えるしかないからね、何をされるかわからない。」
「それ、失礼なのわかってる?」
そんな軽口をたたきながら、武道場を散策する。
竹刀やヌンチャク、手裏剣やクナイなど様々な武器が置かれている。
そんな中、彼女が選んだのは?
「あったあった、やっぱりこれだよね。」
そう言って、刀の方へと駆け寄る彼女。
「その刀、一体どうするつもりなのかな?」
「ちょっと仕掛けに使うの、そっちは護身用に使えそうなもの選んで。」
そう言われ、持ってきたのが謎の棒。
「・・・もっとマシなやつなかったの?」
「僕にそれを求めるのが間違っていると思うが。専門分野が違うからな。」
[水平線]
つまり。
[太字]「今、武器を持っているのは私だけ。圧倒的有利。」[/太字]
「アタシが時間を稼ぐ、だから武器を取ってきなさい!」
琥珀が前に出る。まるで獲物を見つけた肉食獣のよう。それを見て清美は小さく笑う。
「まさか、勝てると思ってるの?舐められてるよね、これ。」
「武器を持っているのがあんただけなんて言った?」
そういった彼女の手から、ホテルの照明に照らされ輝く銃口が見えた。
「『吹雪』。 ボクも・・・・、応戦するよ・・・・!」
あたり一面に雪が舞う。 美しいが、それは凶器になる。
「第一ゲームでも戦ったけど、面倒だよね。寒いの苦手なんだけど。」
舞う雪のように、彼女の息は白くなっている。
彼女が刀を握る手が少し緩んだようにも見えた。
「おい、癖っ毛。 今のうちにプラネタリウムに行くぞ。」
「・・・なんで今、自分に声をかけた?」
「お前の能力が、一番武器の回収に適しているからだ。」
「―――そうか。」
帷の能力は『空間把握能力』。参加者の居場所、このホテルの全体像が映し出される。
なるべくスムーズに回収したいのなら、彼女に声をかけるのは正解だろう。
「あいつ、かなりの手練れだ。できるだけ急ぐぞ。」
そこへ迫る一つの影。
「キミたち、まさか武器を回収するつもりなのか? 無理に決まってるだろう?」
雪月昊だ、彼もまた余裕そうな笑みを浮かべている。
「このロビーは、僕と清美で準備した地雷が埋め込まれている。」
彼の地雷は第一ゲームにも存分に活かされていた。
爆発時、遠くまで離れていても大量の爆風をくらう。その火力は一級品だ。
(自分のスキルで、どうにか回避しながら進むか・・・。)
(俺は、帷の護衛をしながら武器を取りに行くしかないか。)
「せいぜい足掻くといい。僕達の勝利は決まっているが。」
[太字][大文字]「『空白』」
[/大文字][/太字]
その瞬間、すべてが止まる。 戦闘を始める彼女らも、話し合いをする彼らも。
たった一人に、この空間は支配される。
「最強美少女の登場♡みんな、 僕に敵うわけないのにね?♡」
(地雷があるなら、全部発動させちゃえばいいんだよ♡)
真帆はためらいなくロビーを歩き回る。
彼がスキルを解除したら、きっと多くの地雷が爆破し、多くのものを吹き飛ばすのだろう。
[太字]「多くのもの」の中に参加者の命が含まれているかは別だが。[/太字]
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