「―――というわけだ。」
一度、魔王城に戻った後。
私は美和さんに「満月の夜の伝説」を聞かされる。
「伝説ねぇ・・・・、まぁ火のないところに煙は立たないって言うし。」
お嬢様は、この話を鵜呑みにはしていないようだ。
「そうだね、可能性は全然あるよ。」
美音さんも、同じような意見らしい。
「私も発言していいですか、お嬢様」
私は周りを見る、全員がこちらを向く。
「私もその伝説を聞いたことがあります、ずっと昔に。
だから、知っているんです。美和さんが言ったフレーズの続きを。」
それは何なんだ、と目で問いかけてくるお嬢様。
「美和さんが言ったのは『満月の日、魔族が突如暴走し、自分を見失ってしまう』
私が知っている続きの内容は―――。」
一度言葉を切り、次の言葉を発する。
[太字]「『より強大な力を持つものは、主犯の駒となる』」[/太字]
「お嬢様達が暴走したら、手に負えなくなります。
なので、主犯を探す前にその対策を講じたほうが良いかと。」
美音さんがすぐに反応した。
「もし美咲が暴走したら主犯側になるってことでしょ?
―――ってことは、本当に世界が終わる可能性がある。
美和さんも同じ、暴走したらまずい。」
たしかにそう。
だが、危険なのはそれだけではないです。
「「美音。/美音さん。」」
私はジェスチャーで、お嬢様に譲る。
「主犯を倒すのは、かなり困難かもしれない。」
「その根拠は?」
美音さんは、至って冷静だ。
「私が出会ったなかで、こんな能力を持っている人はいない。
だから、きっと犯人は私が知らない人物。
それを特定するのも難しいのに、相手はこんな集団を同時に暴走されられる。
かなりの実力者だよ、太刀打ちできるか怪しい。」
美和さんはあれからずっと黙って下を向いている。
何か思い当たる節があるのでしょうか。
――あの後、国民の方々は何事も無かったかのように生活している。
お嬢様の能力のおかげで、記憶を操れるからですね。
朱里ちゃんは、近くのお家のお子さんと遊んでいるようです。
「お嬢様、もう一つ懸念点があります。聞いたことがあるでしょう?」
[太字][中央寄せ]「『黒炎魔法』」[/中央寄せ][/太字]
そのとき、時間が止まったかのように静かになった。
空気がひりついている、正直つらいです。
[水平線]
[太字]黒炎魔法[/太字]、それは世界を破壊しかねない魔法。
本当に魔法なのかは分からないが、確かめる術がないためこの名前になっている。
使ったら最後、世界が黒炎に包まれ破滅するだろう。
しかし、使い方を知っているのはたった数人である。
[水平線]
「シャルム、ここでなぜ黒炎魔法が出てくる?」
お嬢様の疑問は当然のことでしょう、
あの魔法の扱い方は世界でたった数人しか知らないとされていることだから。
[大文字][太字]「黒炎魔法を生み出したのが私だからです、お嬢様。」[/太字][/大文字]
「「「え?」」」
一度、魔王城に戻った後。
私は美和さんに「満月の夜の伝説」を聞かされる。
「伝説ねぇ・・・・、まぁ火のないところに煙は立たないって言うし。」
お嬢様は、この話を鵜呑みにはしていないようだ。
「そうだね、可能性は全然あるよ。」
美音さんも、同じような意見らしい。
「私も発言していいですか、お嬢様」
私は周りを見る、全員がこちらを向く。
「私もその伝説を聞いたことがあります、ずっと昔に。
だから、知っているんです。美和さんが言ったフレーズの続きを。」
それは何なんだ、と目で問いかけてくるお嬢様。
「美和さんが言ったのは『満月の日、魔族が突如暴走し、自分を見失ってしまう』
私が知っている続きの内容は―――。」
一度言葉を切り、次の言葉を発する。
[太字]「『より強大な力を持つものは、主犯の駒となる』」[/太字]
「お嬢様達が暴走したら、手に負えなくなります。
なので、主犯を探す前にその対策を講じたほうが良いかと。」
美音さんがすぐに反応した。
「もし美咲が暴走したら主犯側になるってことでしょ?
―――ってことは、本当に世界が終わる可能性がある。
美和さんも同じ、暴走したらまずい。」
たしかにそう。
だが、危険なのはそれだけではないです。
「「美音。/美音さん。」」
私はジェスチャーで、お嬢様に譲る。
「主犯を倒すのは、かなり困難かもしれない。」
「その根拠は?」
美音さんは、至って冷静だ。
「私が出会ったなかで、こんな能力を持っている人はいない。
だから、きっと犯人は私が知らない人物。
それを特定するのも難しいのに、相手はこんな集団を同時に暴走されられる。
かなりの実力者だよ、太刀打ちできるか怪しい。」
美和さんはあれからずっと黙って下を向いている。
何か思い当たる節があるのでしょうか。
――あの後、国民の方々は何事も無かったかのように生活している。
お嬢様の能力のおかげで、記憶を操れるからですね。
朱里ちゃんは、近くのお家のお子さんと遊んでいるようです。
「お嬢様、もう一つ懸念点があります。聞いたことがあるでしょう?」
[太字][中央寄せ]「『黒炎魔法』」[/中央寄せ][/太字]
そのとき、時間が止まったかのように静かになった。
空気がひりついている、正直つらいです。
[水平線]
[太字]黒炎魔法[/太字]、それは世界を破壊しかねない魔法。
本当に魔法なのかは分からないが、確かめる術がないためこの名前になっている。
使ったら最後、世界が黒炎に包まれ破滅するだろう。
しかし、使い方を知っているのはたった数人である。
[水平線]
「シャルム、ここでなぜ黒炎魔法が出てくる?」
お嬢様の疑問は当然のことでしょう、
あの魔法の扱い方は世界でたった数人しか知らないとされていることだから。
[大文字][太字]「黒炎魔法を生み出したのが私だからです、お嬢様。」[/太字][/大文字]
「「「え?」」」