それでも隣に、心を連れて
夜明け前の空は、いつも少しだけ嘘つきだ。
もうすぐ朝が来る顔をしながら、まだ夜を手放していない。
歩きにくいゴツゴツとした道を、ひとりの旅人が歩いていた。
背負った鞄は軽く、足取りものんびり。目的地はあるが、今日そこに辿り着く必要はないーーそんな歩き方だった。
風が草を撫で、どこかで鳥が鳴く。
その音に混じって、もうひとつ分の気配が、確かに隣にある。
ーーあるはず、だった。
もうすぐ朝が来る顔をしながら、まだ夜を手放していない。
歩きにくいゴツゴツとした道を、ひとりの旅人が歩いていた。
背負った鞄は軽く、足取りものんびり。目的地はあるが、今日そこに辿り着く必要はないーーそんな歩き方だった。
風が草を撫で、どこかで鳥が鳴く。
その音に混じって、もうひとつ分の気配が、確かに隣にある。
ーーあるはず、だった。