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愛する君への“鎮魂歌”

#1

第一話 始まりの歌

[漢字]天彩 綾[/漢字][ふりがな]あまいろ あや[/ふりがな]が死んだ。
綾…彼女は俺の幼馴染で、俺の初恋の人。
病に倒れ、そのまま還らぬ人となった。
あの紅葉のような赤髪、夕暮れのような橙色の瞳。
よく付けていた黒いリボンを、綾の母から頂いた。
そのリボンから、もう見えない綾の笑顔を思い出し、泣いて…寂しくなって、またリボンを見て…そんな負のリサイクルから、数週間抜け出せずにいた。
その間、毎晩寝ようとすれば悪夢に起こされた。
寂しくて、苦しくて、リボンに話しかける。

「……綾…」

「ん、なぁに」

……幻聴か…俺も疲れてるんだな…

「はぁ…」

「え、なんの用?」

………綾が、目の前にいる。

「はっ!?あ、綾…お前…!い、生きて…!」

「生きてないよ。直人の幻覚」

彼女の話をまとめれば、今目の前にいる綾は俺の幻覚で、俺が拠り所を求めた結果、自分で都合よく作り出してしまった…所謂“都合のいい存在”。
だが、あまりいい状況ではないらしい。このまま行けば、俺は“精神世界に閉じ籠もってしまう”……つまり、実質的な死、である。
本物の綾も、それは望んでいないだろう…ということらしい。

「だからさ、直人。」

彼女そっくりの笑顔で

「私以外にも」

彼女そっくりの声で

「目を向けてほしいな」

なんて残酷なことを口にするんだろうか。

「そんなこといったって…俺…」

「そんな弱気になんないで!ほらほら!」

綾が背中を押してくれる状況が嬉しくて、でも同時に、いつかまた一人になってしまうのか寂しくて……

「行きたくない、なぁ」

「まぁ…そこまで言うなら…数日だけ、世界じゃなくて私に目を向けよ…?」

俺たちは…正確には、俺一人だけなのだが…俺たちは数日間、遊んで回った。
母や父には急に外に出るようになった為、“自殺しようとしている”と勘違いされ、すごく心配された。
(そのあと誤解は解けた)

「さて!めっちゃ遊んだことだしさ、そろそろ世界に飛び込む時間だよ」

「あ、あぁ…」

「ほら!霊能力(?)的なアレで女の子呼んどいたからさ。あの子と仲良くなることから始めよ〜!」

…なんだこのお節介な幻覚は。
まぁいい、はじめの一歩を、踏み出してみようか。

「あああああの!!!ええと!ワァ…」

1人目からコミュ障は、高レベル過ぎませんか…???

2025/11/13 22:27

伯猷 流歌@haiyuu ruka
ID:≫ 1tMlJSQdBLcoU
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PG-12 #暴力表現 #NLあいレク

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