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愛する君への“鎮魂歌”

#7

第七話 誘いの催歌

「ギルドに置くのは勿体ない人材だ!是非うちに来ない?」

飴井はそう言い、俺たちに手を差し出した。
倉白楽はその手より俺たちに近づいて耳元で囁いた。

「承諾以外の選択肢はないよぉ?」

何を言ってんだ、と言うのが顔に出てたらしい、倉白楽は続けてこういった。

「ギルドは…君たちと逃げた一人を除いてぜーんぶ殺されちゃったみたい。どうせ職なし当てなしの君たちにはびっくりするほどいい条件で雇ってあげる、そう言ってるんだよぉ〜」

笑うように細めた目が妖しく光る気がした。


「あっえ、ああ、え、あの!!その!!ぎるっ、ギルドは…誰に…?」

「……」

「……」

飴井も倉白楽も無言を貫いた。先に口を開いたのは飴井の方だった。

「五月天くん、これ以上の詮索は控えてくれるかな?」

「ひぁ…あ、ご、ごめ…ごめんな…さい…」

居心地の悪い雰囲気を破るべく、今度は倉白楽が話しだした。

「こちらが提示する条件は3つだよぉ〜」
「1つ目は、仕事をすること。この詳細はあとでねぇ〜」
「2つ目は、裏切らないことぉ」
「3つ目は……まぁわかるよねぇ〜(?)」

「これを呑んでくれるなら、君たちからの要求はある程度取り入れる…どう?雇われる気はない?」

かなりいい条件に見える。というか、正直受けない理由がない。だがこいつらが求めてるのは“俺”じゃなく“五月天”だ。決定権は五月天にあるだろう。

「五月天、どうする?」

「はぇっ?あ、っ…な、なお…と…さんに…任せます…よ…」

“今後のために”という建前を高らかに掲げ、俺たちはこの提案に乗り、こいつらに雇われた。


俺たちを殺そうとした女が所属する組織は“能者が能者を殺す”ような集団で“精神世界と崩壊世界を使ったテロを引き起こそうとしている”…これまでわかってる情報はこれだけだった。
だが、飴井や倉白楽からは多くの情報を得られた。

「あぁ、あの糞アマ…確か、精神世界だかなんだかで死んだ身近な人を操ってるとかぁ…」

精神世界、で思い出したが、幻覚綾がいない。

「あ〜…綾、どこ行っちゃったんだろ?俺が世界を見るようになったから、消えた…?」

正直、[漢字]拠り所[/漢字][ふりがな]綾[/ふりがな]がいなくなったのは凄く寂しい。戻ってきてほしい。ほんとまじで。

“待っててね、もう少しだから”

最近夢でそんな温かい声を聞いた気がしたのは、気のせいだろうか。

2025/12/20 21:12

伯猷 流歌@haiyuu ruka
ID:≫ 1tMlJSQdBLcoU
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PG-12 #暴力表現 #NLあいレク

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