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それでも隣に、心を連れて

#2

子守

あれから数日歩き続けて、目的の街…“アムイ街”に付いた。
そこで、いろいろな経験をする。…のが目的だ。
歩いて、写真を撮って、街の人から話を聞いて。そんなごく普通の旅だった。
……帰る時に異空間に飛ばされたことを除けば。

「…どこだよ…ここ」

「わかんない!やばいすっごいお腹すいた!」

「ご飯食べてから帰ればよかったな」

そんなほのぼの()な会話をしているが、緊急事態に代わりはない。

『こんにちは。いや、こんばんはかな?…どちらでもいいか』

女性のようで男性のようにも聞こえる、機械的な声が響いた。

「お、お前が俺たちをここに連れてきたのか?」

「ねぇねぇ声の主さん?お名前なーにー?」

『……………()』

『キミたちに一つお願いがあるんだ』

俺たちの声は完璧に無視し、話を続ける声。

「それを受ければ解放する…ってとこか?」

『え、超能力…???』

「おーなーまーえーはー?」

光のグッドコミュニケーションに見せかけたバッドコミュニケーションが雰囲気をぶち壊す。

『お願いは一つだけ。とある子供を…守ってほしい』

つまり子守。
そう認識した瞬間、“YES”とも“NO”とも言う暇もなく目の前が眩しく輝く。

「なっ、おい!まだやるなんてひと言も…っ」

「私子供好きだからいーよ?」

「そういう問題じゃ…」

“ない”。そういい終える前に意識が遠のいていくのを感じた。


目が覚めれば光がいなかった。代わりに小さな少女が一人いた。

『その子は“[漢字]朝倉 和琉[/漢字][ふりがな]あさくら にこる[/ふりがな]”。好きな食べ物は猫で…嫌いな食べ物は犬で…』

この機械は頭がおかしいらしい。猫や犬を食べるなど、この地域の文化には存在しないのだ。
あたおか機械は放っておいて、少女と仲良くなろう。

「…はじめまして、お嬢さん…?」

「……だれ…」

「あの、あ、悪い人じゃありません…(?)」

「…名前は…?」

「ふっ、不審者じゃないんで!」

「…だから…名前…」

「仲良くしましょうね!!はは!!」

そういえば俺は、街の人から話を聞く時、光に任せっぱなしだったっけ。

「…おじちゃん…落ち着いて…話して…」

誰がおじちゃんやまだ17や。…って、この少女の方が落ち着いてるなぁ…。

「こりゃどっちが子守されてんのか、分かんねぇ…」

2025/12/20 20:40

伯猷 流歌@haiyuu ruka
ID:≫ 1tMlJSQdBLcoU
コメント

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PG-12 #暴力表現 #NL隣に心

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