~異能力学園第二章~
正直—後悔するのすら遅かったような気がする。
「は、はは...」
一面に広がる光景に、体が固まった。
—数時間前
フェレン「ん? ……まあ気にしないで」
ライムに半ば押し付けられる形で、フェレンを一日泊めることになった。
名前以外ほとんど情報はない。というか、ライム以外の天使に会うのは初めてだ。
「気にするなと言われても……普段、人が泊まることなんてないですし」
とはいえ、泊まるだけの人にそこまで警戒する必要もないのかもしれない。
ライムが苦手なだけの可能性もあるし。そう思って気にせず家へ向かった。
フェレン「ここか?」
珍しいものでも見たかのように目を丸くしている。
名月が先に敷地へ入り、フェレンがそれを追うように腕を伸ばしながら歩き出した。
家に入り、客室へ案内し、布団を用意して少し話をした。
主に自慢話だ。
曰く——
「“わし”は天界の記憶補完図書館を管理していた」
らしい。
—そして現在
晩御飯を呼びに行こうと部屋を開けた瞬間。
——“綿と羽地獄”。
「は、はは……」
笑うしかなかった。
床一面が、文字通り綿と羽で埋め尽くされている。
フェレン「あ。」
フェレン「……あー、めんご」
「いや、いいんですよ。綿は枕の綿でしょうし、買えば済む話ですから」
片付けながら理由を聞くと、フェレンは肩をすくめて言った。
フェレン「わしらの天使の翼って、量が多すぎても少なすぎてもダメなんよね。
だからちょっと抜いたら……こうなった」
なるほど、天使も大変だ。
昨夜の疲れも残りつつ—、朝。
チャイムが鳴り、ライムかと思い、ドアを開けた。
悪魔「はろ~先生」
休日に見る生徒の顔。それも複数人。
「あれ、悪魔と風花、それに猫助か」
この3人の生徒含め何人かはたまに遊びに来ている。
入学して少し経った頃、クマ騒ぎのついでに家を教えたのがきっかけだ。
風花「先生今日大丈夫なのら?」
黒助「遊びに来たのだ」
そう言い二人もひょっこりと悪魔に続き顔を出した。
「どうだろ、今日はちょっとお客さんいるから無理かもしれないな」
遠回しに断るしかない。そう思い答えると...
悪魔「大丈夫大丈夫~、俺たちちゃんと静かにできるからさっ」
靴をいつも通り放り出して入っていく。
風花「先生、邪魔になりそうならみんなで帰るなのら」
黒助「てか先生~後ろにいる人って誰~?」
玄関でみんなと話す中、背後から何かの気配を感じた。
いきなり。そう、急に。
フェレン「名月~ライム来るまでならいいじゃろ?」
—フェレンが薄笑いを浮かべる。
それと同時に、黒助が靴を脱ぎ、別に揃えはせずに入っていく。
風花は茫然とフェレンの翼を見つめる。
そして俺は—、考えるのをやめる。
正直—後悔するのすら遅かったような気がする。
「は、はは...」
一面に広がる光景に、体が固まった。
—数時間前
フェレン「ん? ……まあ気にしないで」
ライムに半ば押し付けられる形で、フェレンを一日泊めることになった。
名前以外ほとんど情報はない。というか、ライム以外の天使に会うのは初めてだ。
「気にするなと言われても……普段、人が泊まることなんてないですし」
とはいえ、泊まるだけの人にそこまで警戒する必要もないのかもしれない。
ライムが苦手なだけの可能性もあるし。そう思って気にせず家へ向かった。
フェレン「ここか?」
珍しいものでも見たかのように目を丸くしている。
名月が先に敷地へ入り、フェレンがそれを追うように腕を伸ばしながら歩き出した。
家に入り、客室へ案内し、布団を用意して少し話をした。
主に自慢話だ。
曰く——
「“わし”は天界の記憶補完図書館を管理していた」
らしい。
—そして現在
晩御飯を呼びに行こうと部屋を開けた瞬間。
——“綿と羽地獄”。
「は、はは……」
笑うしかなかった。
床一面が、文字通り綿と羽で埋め尽くされている。
フェレン「あ。」
フェレン「……あー、めんご」
「いや、いいんですよ。綿は枕の綿でしょうし、買えば済む話ですから」
片付けながら理由を聞くと、フェレンは肩をすくめて言った。
フェレン「わしらの天使の翼って、量が多すぎても少なすぎてもダメなんよね。
だからちょっと抜いたら……こうなった」
なるほど、天使も大変だ。
昨夜の疲れも残りつつ—、朝。
チャイムが鳴り、ライムかと思い、ドアを開けた。
悪魔「はろ~先生」
休日に見る生徒の顔。それも複数人。
「あれ、悪魔と風花、それに猫助か」
この3人の生徒含め何人かはたまに遊びに来ている。
入学して少し経った頃、クマ騒ぎのついでに家を教えたのがきっかけだ。
風花「先生今日大丈夫なのら?」
黒助「遊びに来たのだ」
そう言い二人もひょっこりと悪魔に続き顔を出した。
「どうだろ、今日はちょっとお客さんいるから無理かもしれないな」
遠回しに断るしかない。そう思い答えると...
悪魔「大丈夫大丈夫~、俺たちちゃんと静かにできるからさっ」
靴をいつも通り放り出して入っていく。
風花「先生、邪魔になりそうならみんなで帰るなのら」
黒助「てか先生~後ろにいる人って誰~?」
玄関でみんなと話す中、背後から何かの気配を感じた。
いきなり。そう、急に。
フェレン「名月~ライム来るまでならいいじゃろ?」
—フェレンが薄笑いを浮かべる。
それと同時に、黒助が靴を脱ぎ、別に揃えはせずに入っていく。
風花は茫然とフェレンの翼を見つめる。
そして俺は—、考えるのをやめる。