-”異能使い”は万能ではない-
この旅が始まり、一つ。分かったことがあった。
—平原都市イライザ
蒼衣「ねぇねぇ~この”センベエ”?っての食べてみない?」
この街に着いてから、蒼衣はいろんな食べ物を物珍しそうに見つめている。
「”センベエ”じゃなくて煎餅じゃないですか?」
蒼衣「そうかも...」
分かったこと、蒼衣は食いしん坊。
そして、食べ物に弱い。
だがこれでも組織の本部...?に向かう—と言ったのは彼女だ。
着いていくほか無いのだが...
「食べ物見たらすぐに近寄って行くのやめてくださいよ...」
蒼衣「だっておいしそうな食べ物多いじゃん~」
「あんまり食べ過ぎると、太りますよ」
そう言うと...蒼衣はゆっくり顔を逸らし、
蒼衣「まあ、うん...」
そう呟いた。
ただやっぱりこの街の雰囲気、そして食べ物の種類が他の町とはかなり違う、というのは事実だ。なによりこの”平原都市”イライザでは和菓子?というものが特産品として作られているらしい。
「てか蒼衣はその腰の刀?ってのしまわなくていいの?」
そう言い、蒼衣の腰に差してある刀を見つめる。
蒼衣「うーん...今日は多分大丈夫だろうし、このままでいいよ」
言い終えると、また道を歩き出す。
蒼衣は屋台の並ぶ通りを名残惜しそうに見回しながらも、乙姫に袖を引かれてしぶしぶ前へ進む。
「本部、こっちですよ」
蒼衣「わかってるってば〜……でもさ、あの丸いの絶対おいしそうじゃない?」
「行きません」
蒼衣はむぅっと頬を膨らませたが、歩く速度を少し上げた。
その瞬間——
[太字]ドゴォンッ!![/太字]
地面がわずかに震えるほどの爆発音が、街の中心部から響いた。
周囲の人々が一斉にそちらを向き、ざわめきが広がる。
「……え、今の爆発ですよね?」
思わず立ち止まる。
蒼衣も同じく振り返り、眉をひそめた。
蒼衣「うん、爆発。しかも結構近い」
「本部の方向じゃないですか?」
蒼衣「そうだね。行こ」
蒼衣は腰の刀に軽く触れた。
抜く気はまだないが、いつでも動けるように。
息を整え、蒼衣の後を追う。
角を曲がると、少し行った先に白い煙が上がっていた。
人々は煙を見て、少しざわざわとしながら店から出てきている。
「...あれ、絶対ただの爆発じゃないですよね、?」
蒼衣は小さく息を吐き、刀から手を離した。
蒼衣「乙姫、行くよ」
「はい」
二人は煙の上がる通りへと駆け出した。
イライザの街で起きた突然の爆発——
それは、旅の空気を一変させる最初の事件だった。
この旅が始まり、一つ。分かったことがあった。
—平原都市イライザ
蒼衣「ねぇねぇ~この”センベエ”?っての食べてみない?」
この街に着いてから、蒼衣はいろんな食べ物を物珍しそうに見つめている。
「”センベエ”じゃなくて煎餅じゃないですか?」
蒼衣「そうかも...」
分かったこと、蒼衣は食いしん坊。
そして、食べ物に弱い。
だがこれでも組織の本部...?に向かう—と言ったのは彼女だ。
着いていくほか無いのだが...
「食べ物見たらすぐに近寄って行くのやめてくださいよ...」
蒼衣「だっておいしそうな食べ物多いじゃん~」
「あんまり食べ過ぎると、太りますよ」
そう言うと...蒼衣はゆっくり顔を逸らし、
蒼衣「まあ、うん...」
そう呟いた。
ただやっぱりこの街の雰囲気、そして食べ物の種類が他の町とはかなり違う、というのは事実だ。なによりこの”平原都市”イライザでは和菓子?というものが特産品として作られているらしい。
「てか蒼衣はその腰の刀?ってのしまわなくていいの?」
そう言い、蒼衣の腰に差してある刀を見つめる。
蒼衣「うーん...今日は多分大丈夫だろうし、このままでいいよ」
言い終えると、また道を歩き出す。
蒼衣は屋台の並ぶ通りを名残惜しそうに見回しながらも、乙姫に袖を引かれてしぶしぶ前へ進む。
「本部、こっちですよ」
蒼衣「わかってるってば〜……でもさ、あの丸いの絶対おいしそうじゃない?」
「行きません」
蒼衣はむぅっと頬を膨らませたが、歩く速度を少し上げた。
その瞬間——
[太字]ドゴォンッ!![/太字]
地面がわずかに震えるほどの爆発音が、街の中心部から響いた。
周囲の人々が一斉にそちらを向き、ざわめきが広がる。
「……え、今の爆発ですよね?」
思わず立ち止まる。
蒼衣も同じく振り返り、眉をひそめた。
蒼衣「うん、爆発。しかも結構近い」
「本部の方向じゃないですか?」
蒼衣「そうだね。行こ」
蒼衣は腰の刀に軽く触れた。
抜く気はまだないが、いつでも動けるように。
息を整え、蒼衣の後を追う。
角を曲がると、少し行った先に白い煙が上がっていた。
人々は煙を見て、少しざわざわとしながら店から出てきている。
「...あれ、絶対ただの爆発じゃないですよね、?」
蒼衣は小さく息を吐き、刀から手を離した。
蒼衣「乙姫、行くよ」
「はい」
二人は煙の上がる通りへと駆け出した。
イライザの街で起きた突然の爆発——
それは、旅の空気を一変させる最初の事件だった。