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”異能使い”は万能ではない

#5

Episode5.平原都市

-”異能使い”は万能ではない-

この旅が始まり、一つ。分かったことがあった。

—平原都市イライザ
蒼衣「ねぇねぇ~この”センベエ”?っての食べてみない?」
この街に着いてから、蒼衣はいろんな食べ物を物珍しそうに見つめている。
「”センベエ”じゃなくて煎餅じゃないですか?」
蒼衣「そうかも...」

分かったこと、蒼衣は食いしん坊。
そして、食べ物に弱い。
だがこれでも組織の本部...?に向かう—と言ったのは彼女だ。
着いていくほか無いのだが...

「食べ物見たらすぐに近寄って行くのやめてくださいよ...」
蒼衣「だっておいしそうな食べ物多いじゃん~」

「あんまり食べ過ぎると、太りますよ」
そう言うと...蒼衣はゆっくり顔を逸らし、
蒼衣「まあ、うん...」
そう呟いた。

ただやっぱりこの街の雰囲気、そして食べ物の種類が他の町とはかなり違う、というのは事実だ。なによりこの”平原都市”イライザでは和菓子?というものが特産品として作られているらしい。

「てか蒼衣はその腰の刀?ってのしまわなくていいの?」
そう言い、蒼衣の腰に差してある刀を見つめる。
蒼衣「うーん...今日は多分大丈夫だろうし、このままでいいよ」
言い終えると、また道を歩き出す。

蒼衣は屋台の並ぶ通りを名残惜しそうに見回しながらも、乙姫に袖を引かれてしぶしぶ前へ進む。

「本部、こっちですよ」
蒼衣「わかってるってば〜……でもさ、あの丸いの絶対おいしそうじゃない?」

「行きません」

蒼衣はむぅっと頬を膨らませたが、歩く速度を少し上げた。

その瞬間——

[太字]ドゴォンッ!![/太字]

地面がわずかに震えるほどの爆発音が、街の中心部から響いた。
周囲の人々が一斉にそちらを向き、ざわめきが広がる。

「……え、今の爆発ですよね?」
思わず立ち止まる。

蒼衣も同じく振り返り、眉をひそめた。

蒼衣「うん、爆発。しかも結構近い」

「本部の方向じゃないですか?」

蒼衣「そうだね。行こ」

蒼衣は腰の刀に軽く触れた。
抜く気はまだないが、いつでも動けるように。

息を整え、蒼衣の後を追う。

角を曲がると、少し行った先に白い煙が上がっていた。
人々は煙を見て、少しざわざわとしながら店から出てきている。

「...あれ、絶対ただの爆発じゃないですよね、?」

蒼衣は小さく息を吐き、刀から手を離した。

蒼衣「乙姫、行くよ」
「はい」

二人は煙の上がる通りへと駆け出した。
イライザの街で起きた突然の爆発——
それは、旅の空気を一変させる最初の事件だった。

作者メッセージ

結構期間空いてしまいました...すみません...
そういえば少し書き方を変えてみました。
読みやすければいいのですが。

とりあえず、蒼衣と乙姫が巻き込まれた事件。何に発展していくのか...
次回、お楽しみに、
おつです

2026/07/25 10:48

名月
ID:≫ 28OxgCwjLMjhg
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