~異能力学園~
部屋の灯りは無く、”ソレ”の顔を暗闇で包んでいる
暗闇で包まれた部屋も、朝日が昇ると薄暗く感じてくるのかもしれない、気にしたことはなかった。
今日も…数週間前のことを思い出す。
”学校”に行く日々、部屋の外から聞こえる心配する親の声、いつしかその声すら”嫌”になっていた。嫌になった声はいつか止んでくれる、いや、止んで欲しくない。そんな事を考えるうちに時間が経っていた。
自分に居場所は無い、異能力にも恵まれない。
「歯を無限に伸ばしたり分岐させたり出来るスキル、?」
ふざけてる。
神も、教師も、親も。何も…与えてくれなかった。
1,2,3で奴らの”いじめ”が止んでくれる事を願って。
けど結局何も変わらない。今日も学校に行き、”大会”が始まる。
休みたい、逃げたい。
戦えない自分を恨む、他人も恨む。誰も信じられない。
周りの声が全て”自分”を責めているように感じる。
その”大会”が始まったのはかなり前、その少し前のちょっとしたいじりから始まった。
いじりはいつしか加速し、”いじめ”という範囲まで到達した。いや、その時点で超えていたのかもしれない。
両親は学校に訴えた、でも証拠不十分で訴えは破棄された。
母親はいつしか倒れ、少し前に亡くなった。
父は酒に溺れ、狂ったのか俺を罵り、暴力を振るった。
学校ではいじめられ、家では殴られ、蹴られ。
死にたいと何度思い、何度踏みとどまったか、もう数すら覚えていない。
今、朝日が昇る中。
満足感、達成感、その両方を同時に感じる。
着ている服は血で染まり、顔や腕にも返り血が飛び散っている。
テレビを付けた。速報という文字が画面の上で流れ、
「あはっ‼はははははは‼」
流れているニュースは同級生、”いじめ”をしていた奴の死を知らせていた。
そう、俺。”桐野圭”が殺した。
数時間後、警察が逮捕しに家にやってきた。
分かってた。
これも全部、全部、全部。
壊して、殺してやろうと思った。
上がってきた警官複数人、ヒーロー1人を固定し、耳に向かって歯を伸ばし脳を貫くと、しばらくビクビクと体を小刻みに揺らしていた。
正直、気持ちが良かった。
今まで自分を縛ってきた奴らが目の前で死に、解き放たれた鳥の気分はこんなもんなんだなと、そう思う。
刺殺は1時間半、時計が7時を回る頃まで続いた。
”桐野圭”は拘束され、麻酔を打たれ気絶した。
倒れた瞬間、口元は血と唾液が混じり、口角は”不気味”と。それしか例えが見つからない程に、不自然に上がり切っていた。
合計警察15名、ヒーロー6名を殺害し、死刑の判決が下った。
目覚める度に”桐野圭”は麻酔を打たれ、意識すら無いまま刻一刻と日にちが過ぎた。
―死刑前日。
桐野圭は最後の晩餐の代わりに父親との最後の面会を望んだ。
しかし面会が始まった瞬間、桐野は自力で拘束具を引きちぎり―”牙”を使って警備員2人を殺した。
その後父親と自分との間にあるアクリル板に近づき、至近距離で発砲。
そして何を思ったか、銃の火薬を飲み込み、顎を歯で差し貫いて補強。
警官の死肉を弾として歯を火打ち石代わりにして火を起こし,火薬に着火。簡易大砲として自分を使い,アクリル板を破壊。そのまま父親を噛み殺し、逃亡。
その後の消息は不明、何があったか、今何をしているか、
それを知る者は―
もう、この世に存在していない。
そしてこれが、【暴君】伍長の始まりである。
部屋の灯りは無く、”ソレ”の顔を暗闇で包んでいる
暗闇で包まれた部屋も、朝日が昇ると薄暗く感じてくるのかもしれない、気にしたことはなかった。
今日も…数週間前のことを思い出す。
”学校”に行く日々、部屋の外から聞こえる心配する親の声、いつしかその声すら”嫌”になっていた。嫌になった声はいつか止んでくれる、いや、止んで欲しくない。そんな事を考えるうちに時間が経っていた。
自分に居場所は無い、異能力にも恵まれない。
「歯を無限に伸ばしたり分岐させたり出来るスキル、?」
ふざけてる。
神も、教師も、親も。何も…与えてくれなかった。
1,2,3で奴らの”いじめ”が止んでくれる事を願って。
けど結局何も変わらない。今日も学校に行き、”大会”が始まる。
休みたい、逃げたい。
戦えない自分を恨む、他人も恨む。誰も信じられない。
周りの声が全て”自分”を責めているように感じる。
その”大会”が始まったのはかなり前、その少し前のちょっとしたいじりから始まった。
いじりはいつしか加速し、”いじめ”という範囲まで到達した。いや、その時点で超えていたのかもしれない。
両親は学校に訴えた、でも証拠不十分で訴えは破棄された。
母親はいつしか倒れ、少し前に亡くなった。
父は酒に溺れ、狂ったのか俺を罵り、暴力を振るった。
学校ではいじめられ、家では殴られ、蹴られ。
死にたいと何度思い、何度踏みとどまったか、もう数すら覚えていない。
今、朝日が昇る中。
満足感、達成感、その両方を同時に感じる。
着ている服は血で染まり、顔や腕にも返り血が飛び散っている。
テレビを付けた。速報という文字が画面の上で流れ、
「あはっ‼はははははは‼」
流れているニュースは同級生、”いじめ”をしていた奴の死を知らせていた。
そう、俺。”桐野圭”が殺した。
数時間後、警察が逮捕しに家にやってきた。
分かってた。
これも全部、全部、全部。
壊して、殺してやろうと思った。
上がってきた警官複数人、ヒーロー1人を固定し、耳に向かって歯を伸ばし脳を貫くと、しばらくビクビクと体を小刻みに揺らしていた。
正直、気持ちが良かった。
今まで自分を縛ってきた奴らが目の前で死に、解き放たれた鳥の気分はこんなもんなんだなと、そう思う。
刺殺は1時間半、時計が7時を回る頃まで続いた。
”桐野圭”は拘束され、麻酔を打たれ気絶した。
倒れた瞬間、口元は血と唾液が混じり、口角は”不気味”と。それしか例えが見つからない程に、不自然に上がり切っていた。
合計警察15名、ヒーロー6名を殺害し、死刑の判決が下った。
目覚める度に”桐野圭”は麻酔を打たれ、意識すら無いまま刻一刻と日にちが過ぎた。
―死刑前日。
桐野圭は最後の晩餐の代わりに父親との最後の面会を望んだ。
しかし面会が始まった瞬間、桐野は自力で拘束具を引きちぎり―”牙”を使って警備員2人を殺した。
その後父親と自分との間にあるアクリル板に近づき、至近距離で発砲。
そして何を思ったか、銃の火薬を飲み込み、顎を歯で差し貫いて補強。
警官の死肉を弾として歯を火打ち石代わりにして火を起こし,火薬に着火。簡易大砲として自分を使い,アクリル板を破壊。そのまま父親を噛み殺し、逃亡。
その後の消息は不明、何があったか、今何をしているか、
それを知る者は―
もう、この世に存在していない。
そしてこれが、【暴君】伍長の始まりである。