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”異能使い”は万能ではない

#2

Episode2.異能

~”異能使い”は万能ではない~

いつもなら静かなはずの玄関から、人がドアを叩くような音が聞こえてくる。
こんなに嫌な予感がしたのは何年ぶりだろうか、
足は泥沼に沈んだように重く、今だけは空気が濁っているように感じている
「…スキル、」
いつでも発動はできる、
足を踏み出し、ドアノブに手をかけ、その扉を開けた。
「”絶空”.”水縛”、!」
”絶空”極限まで圧縮した空気を相手に向けて放ち吹き飛ばす、または自分を加速できるスキル。
”水縛”ほぼスライムのような硬度、粘度をした水が相手の腕や足を拘束し動けなくするスキル。

2つのスキル発動により視界内の敵は全て殲滅していた、
"視界内”は。

「お疲れ様。」

後ろから突如した声に驚き振り返ろうとした直後、気づくとその長い刃物は喉元に押し当てられていた。
「…刀、?」
直前まで気配に気づかなかった、あと位置的に刀は避けきれない。
逃げるのが得策ってわけでもないか。
「んー…、抵抗が少なくて助かるよ。」
私はこの顔を見るのは3度目だ。そして彼女の名前、スキル以外は知っている。
「ちなみになんで”ここ”だと分かったんですか?」
予想が当たっているのだとしたらまずいな。そして逃げる手段が完全になくなってしまう。

「何を悠長に話しているのです。」

「[小文字]…増援、、[/小文字]」
正直、この時点で詰んでいた。
スキルや名前は分からないが確かな強さを持っている者。
そして今突如現れた悪魔、?のような姿をした男。
「あら?そんなに長く話していたかしら、」
1人が刀を手に持ったままそう聞いている。
少しなら動けるか、と腕を動かそうとするが、腕が縛られていた。
「ええ、予定なら3分もかからないはずでしたが、何秒かオーバーしています。」
男はそう答え、指を鳴らした。
すると私の目の前に霧のようなものが出現し、全員を包んでいく。

「あんたのスキル毎回思うけど便利でいいわよね。」
何も見えなくなったが、慣れているのか何も反応せず話し続けている。
「あなたのスキルは少々不遇ですしね。1度発動すると大変ですし」
目の前の霧がだんだん薄くなってきた。
それに見覚えのある景色が見えた。
「あら、戦闘で言ったら私のスキルの方が使えますけどね。」
喧嘩しているのか何なのか。今のうちに縄を外せないかと踏ん張ってみた。
「まあ。そうかもしれませんね。あともう着きましたよ」
見覚えのある壁紙、装飾、そして見覚えのある玉座に座る者。

「で…私に執着するのやめてくれないかな。」

目の前に居るのはとある国の、いや。砂漠都市アルカディア。その国を統べる。
【陽光の王】、[漢字]夕陽永久[/漢字][ふりがな]ユウヒ・トワ[/ふりがな]。
「…ひどいじゃないか、私は真に君の利用価値を知って動いているというのに。」
悪意しかないその瞳、私、星宮乙姫を利用しようとするその目線。

「私がおとなしく捕まるわけないだろ。」

縄はもう破壊してある。スキルは同時発動のための準備は完了した。

「支配されるのは、嫌いかい?」

普通なら当たり前に嫌い、という一択の質問。
ただ、この目の前に居る夕陽永久、この女が言う事を拒否しようものなら、
頭と胴体が泣き別れになるだろう。
「私は嫌いだね。人に支配されるより自由に生きていたい。」
少なくとも私は馬鹿じゃない。だがこの質問に関しては私の思う事を言わせてもらう。!

「あぁ、そう。残念。」

私はその瞬間、後悔なんて浮かばず。
逃げの一手を発動する準備を完了していた。

作者メッセージ

どうもどうも、名月と申します。
コメント残してくれると嬉しいなぁ~なんて
まあ取りあえず次回の投稿はいつになるか分かりませんが!Episode3より先に
異能力学園投稿すると思いますので!そちらも随時チェックしていただけるとありがたいです!
では皆さん今回もご視聴ありがとうございました!
乙です!

2026/03/03 15:36

名月
ID:≫ 28OxgCwjLMjhg
コメント

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