縨「おい芳乃、お前さっきから冷やしパインと水しか口にしてねぇだろ。少しは焼きそばも食えって言ってんだ。そんな細い体で次の任務で倒れでもしたら、俺の記憶改ざんの使い時が増えるだろうが!」
トングを片手に、銀髪を揺らして眉をひそめる縨
芳乃「私を見てまず最初にする事が食事の催促なの、辞めませんか? 縨。私は自分のペースで食べています。それとも何ですか、自分の育ちの悪さを私の食事量で穴埋めしようとでも?」
灰色の瞳で冷ややかに見返し、手袋をはめた手で綺麗にパインの串を弄びながら、トゲのある言葉を返す芳乃
縨「あぁ!? 育ちが悪いのは事実だが、これは純粋にお前の心配をして――」
芳乃「その心配が口うるさいと言っているのです。これを見ても怒るだけですよね、捷斗……じゃなくて、縨。だいたい、あなたのその――」
バサッ、と漆黒のロングコートが大きく翻り、二人の視界が真っ暗になった
零「はーーーい! そこまでーーー!」
身長200cmの巨体で、縨と芳乃のちょうど真ん中に、満面の笑顔で強引に割り込んで割って入ったのは零だった
縨「うおっ!? びっくりした……首領、急に割り込んでくんな! デカくて前が見えねぇ!」
縨は慌てて一歩下がり、うなじを隠すように首をすくめ
芳乃「……首領。人の私生活の言い合いに触らないでいただけます? いえ、私生活というか、ただの不毛な時間ですが」
芳乃は一瞬だけ驚きに目を見開いたものの、すぐに掴みどころのないミステリアスな表情に戻り、一礼をする
零「あはは! 二人とも、そんなにトゲトゲカリカリしてたら、せっかくの美味しいご飯が台無しになっちゃうよ? 此処のみんなは家族だよ。家族が喧嘩してるのは、僕、寂しいなぁ」
零はそう言って首を傾げ、三つ編みにした茶髪を揺らしながら、困ったように眉を下げて笑った
縨「……別に、喧嘩じゃねぇよ。こいつが頑なに水とパインしか食わねぇから……」
気まずそうに茶色の瞳を逸らし、ボソボソと呟く縨に対して零は
零「うんうん、縨が芳乃を心配なのはよく分かるよ。でもね? 芳乃だって、ちゃんと自分の体が分かっているんだから。……あ、縨、言い合いに夢中で口の横に焼きそばのソースついてるよ。動かないで、僕が拭いてあげるから」
純白の手袋をはめた手で、縨の頬を優しくホールドしようとした
縨「ぶふっ!? 触るな、自分で拭く! つーか、なんで俺だけ子供扱いなんだよ!」
縨は顔を真っ赤にして、全力で零の手から逃れるが
芳乃「ふふ。縨。首領に捕まった時のあなたは、いつも通り締まりのない顔をしています」
クスクスと、本当に珍しく、少しだけ棘の抜けた楽しそうな声の芳乃に笑われている
縨「……お前なぁ。お前……本当に大丈夫なのか? 精神的に。いつもそのくらい笑ってりゃ、俺だって突っかからねぇんだよ」
ふいをつかれたように、不器用な優しさを滲ませて芳乃を見つめた
零「よしよし、二人とも仲直りできたねぇ! 偉い偉い。じゃあ、お詫びに僕が特製の『チョコバナナわたあめトッピング』を作ってあげるから、二人で仲良く半分こしてね?」
縨「……は? なんだその暴力的な甘い塊は。食事は苦手だ。腹にものが溜まることは慣れてねぇって言っただろ!」
芳乃「私は水でお願いします。それだけで大丈夫です。……縨、首領のお手製です、あなたの分のチョコバナナも残さず食べてくださいね」
縨「おい芳乃!! 押し付けるな!!」
零「あはは、面倒くさがらずにちゃんと食べないと、僕、拗ねちゃうからね〜?」
にこやかに笑いながら、嬉々としてわたあめ機を回し始める首領の横で、二人は顔を見合わせ、今度は小さくため息を同期させるのだった
トングを片手に、銀髪を揺らして眉をひそめる縨
芳乃「私を見てまず最初にする事が食事の催促なの、辞めませんか? 縨。私は自分のペースで食べています。それとも何ですか、自分の育ちの悪さを私の食事量で穴埋めしようとでも?」
灰色の瞳で冷ややかに見返し、手袋をはめた手で綺麗にパインの串を弄びながら、トゲのある言葉を返す芳乃
縨「あぁ!? 育ちが悪いのは事実だが、これは純粋にお前の心配をして――」
芳乃「その心配が口うるさいと言っているのです。これを見ても怒るだけですよね、捷斗……じゃなくて、縨。だいたい、あなたのその――」
バサッ、と漆黒のロングコートが大きく翻り、二人の視界が真っ暗になった
零「はーーーい! そこまでーーー!」
身長200cmの巨体で、縨と芳乃のちょうど真ん中に、満面の笑顔で強引に割り込んで割って入ったのは零だった
縨「うおっ!? びっくりした……首領、急に割り込んでくんな! デカくて前が見えねぇ!」
縨は慌てて一歩下がり、うなじを隠すように首をすくめ
芳乃「……首領。人の私生活の言い合いに触らないでいただけます? いえ、私生活というか、ただの不毛な時間ですが」
芳乃は一瞬だけ驚きに目を見開いたものの、すぐに掴みどころのないミステリアスな表情に戻り、一礼をする
零「あはは! 二人とも、そんなにトゲトゲカリカリしてたら、せっかくの美味しいご飯が台無しになっちゃうよ? 此処のみんなは家族だよ。家族が喧嘩してるのは、僕、寂しいなぁ」
零はそう言って首を傾げ、三つ編みにした茶髪を揺らしながら、困ったように眉を下げて笑った
縨「……別に、喧嘩じゃねぇよ。こいつが頑なに水とパインしか食わねぇから……」
気まずそうに茶色の瞳を逸らし、ボソボソと呟く縨に対して零は
零「うんうん、縨が芳乃を心配なのはよく分かるよ。でもね? 芳乃だって、ちゃんと自分の体が分かっているんだから。……あ、縨、言い合いに夢中で口の横に焼きそばのソースついてるよ。動かないで、僕が拭いてあげるから」
純白の手袋をはめた手で、縨の頬を優しくホールドしようとした
縨「ぶふっ!? 触るな、自分で拭く! つーか、なんで俺だけ子供扱いなんだよ!」
縨は顔を真っ赤にして、全力で零の手から逃れるが
芳乃「ふふ。縨。首領に捕まった時のあなたは、いつも通り締まりのない顔をしています」
クスクスと、本当に珍しく、少しだけ棘の抜けた楽しそうな声の芳乃に笑われている
縨「……お前なぁ。お前……本当に大丈夫なのか? 精神的に。いつもそのくらい笑ってりゃ、俺だって突っかからねぇんだよ」
ふいをつかれたように、不器用な優しさを滲ませて芳乃を見つめた
零「よしよし、二人とも仲直りできたねぇ! 偉い偉い。じゃあ、お詫びに僕が特製の『チョコバナナわたあめトッピング』を作ってあげるから、二人で仲良く半分こしてね?」
縨「……は? なんだその暴力的な甘い塊は。食事は苦手だ。腹にものが溜まることは慣れてねぇって言っただろ!」
芳乃「私は水でお願いします。それだけで大丈夫です。……縨、首領のお手製です、あなたの分のチョコバナナも残さず食べてくださいね」
縨「おい芳乃!! 押し付けるな!!」
零「あはは、面倒くさがらずにちゃんと食べないと、僕、拗ねちゃうからね〜?」
にこやかに笑いながら、嬉々としてわたあめ機を回し始める首領の横で、二人は顔を見合わせ、今度は小さくため息を同期させるのだった
- 1.参加シート
- 2.枠
- 3.創立記念日(5年前)
- 4.零と雪
- 5.零と梅紀
- 6.いるかわかんないけど首領の設定
- 7.零と律
- 8.零とゆり
- 9.零と羅牡
- 10.零と蒼
- 11.零と陽葵
- 12.律と梅紀
- 13.雪と蒼
- 14.零とこも
- 15.零と京士郎
- 16.零と都雪
- 17.零と幽薇
- 18.零と梓
- 19.零と姫叶
- 20.姫叶とこもと零
- 21.零と刹那
- 22.零と律と梅紀
- 23.幹部会
- 24.零と榊原と律の宴会
- 25.零と尽
- 26.零とユイ ミニお祭り騒ぎ
- 27.零と諒斗
- 28.零と木浪
- 29.零と拓也
- 30.零と柚木
- 31.零の大怪我
- 32.説教
- 33.大嫌いと出前の追い打ち
- 34.零と凛と紺
- 35.零と縨と芳乃
- 36.零とネム
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この小説の著作権は凪【参加型】何でも屋Absolute Vanta(まだまだ枠の空きあり!ぜひ参加してください!)さんに帰属します