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【大型参加型】何でも屋Absolute Vanta残り7枠

#18

零と梓

組織の地下、静寂が支配する処置室。
重い扉が静かに開き、月城 零が一体の遺体を無造作に、けれど丁寧に抱えて入ってきた。
驚くべきは、その敵の死体がほとんど血に汚れていないことだ。

零「梓くん、起きてる? 君が喜びそうな、とっておきの『素材』が手に入ったよ。こいつ、僕の大切な家族に手を出そうとした不届き者なんだけど……」

零は台の上に男を横たえた。首筋を一文字に、糸で鋭く断たれただけの遺体。他の部位には傷一つなく、死後硬直が始まる前の肌はまだ生色を保っている。

零「不快な奴の顔はすぐ刻んじゃいたくなるけど、我慢したよ。梓くん、あんまりバラバラにすると『美しくない』って怒るでしょ? だから、君が調理しやすいようにスパンッとね。最高級の『お肉』だよ」

梓はふらふらと、何かに吸い寄せられるように死体へ歩み寄った。
黒い手袋をはめた指先が、首の断面をなぞる。

梓「……っ! 素晴らしい……! 血管も神経も、まるでもぎたての果実のように鮮やかだ。首領、見てください! この断面の滑らかさ! 余計な苦痛による筋肉の収縮もない。これ以上ないほど『清らかな死』ですっ!」

梓は興奮を隠しきれず、ナイフを握る手が小刻みに震えている。感情の薄い彼の顔が、狂気的な歓喜に染まっていく。

梓「これなら……これなら、僕の理想とする『完璧な造形』が造れます……! 余計な傷がないから、防腐処理も着色も思いのまま……。あぁ、首領! 最高です、これこそが最高傑作の土台ですっ!」

零「あはは、そんなに喜んでもらえるなんて、わざわざレイピアを使わずに糸で神経を研ぎ澄ませた甲斐があったよ。敵の末路なんてどうでもいいけど、君が満足してくれるなら、このゴミにも少しは価値が出たかな」

零は満足げに三編みを揺らし、子供のような笑顔で部屋を出ていく。

零「じゃあ、終わったら教えてね。僕の機嫌が良くなるくらい、美しく飾ってあげて。……あ、終わったら一緒に甘いもの食べようね、梓くん!」

梓「もちろんです、首領! 最高の花を、最高の香りを、そして最高に美しい死を、この器に詰め込んで差し上げます……!」

梓はうっとりとした表情で、テーブルの上のナイフを手に取った。零が「素材」として完璧に仕留め、自分がそれを「芸術品」に昇華させる。その歪な歯車が噛み合う瞬間、梓の白い瞳に初めて鮮やかな光が宿った。

作者メッセージ

めちゃ長くなりました。

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AIツール #暴力表現何でも屋参加型

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