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【大型参加型】何でも屋Absolute Vanta残り7枠

#27

零と諒斗

首領室のドアを開けた瞬間、まるで祭りの会場に迷い込んだかのような熱気と、甘く香ばしい匂いが溢れ出した。デスクの上には似つかわしくないほど大量の屋台飯が並べられている。

零「諒斗! 見てみて、今日のラインナップ! 今日は焼きそばと、フランクフルト、たこ焼き、トルネードポテト! それから~スイカとラムネ! チョコバナナと冷やしパイン、わたあめに光る容器のジュースまであるよ! みんなでかき氷食べよ!」

零は子供のようにはしゃぎながら両手を広げた。その表情はこれ以上ないほどに晴れやかで、満面の笑みを浮かべている。

ソファの端で金髪を乱暴に揺らしていた諒斗は、呆れたように盛大なため息をついた。

諒斗「……はぁ。おめぇさ、この狭い部屋で何やってんだよ。……チッ、うるせぇなぁ。周りの感情が祭り騒ぎで頭痛いんだけど」

零「あはは、ごめんごめん! でもさ、楽しい時は笑わなきゃ損でしょ? ほら、諒斗も食べる? チョコバナナ、一番美味しそうなの選んであげたよ」

零は屈託のない笑みで、チョコバナナを諒斗の目の前に突き出す。諒斗は「チッ」と舌打ちをしながらも、そのバナナをひったくるように受け取った。

諒斗「……食えばいいんだろ、食えば。……あー、もう。このソース、服につきそう。」

零「あはは、そんなに暴れたら服が汚れちゃうよ? ほら、動かないで。僕が拭いてあげるから」

零は手袋を汚すことも厭わず、さっと身を乗り出して諒斗の口元を拭う。至近距離に迫ったその顔に、諒斗は一瞬たじろぎつつも、逃げようとはしなかった。

諒斗「……うぜぇ。自分で拭けるって言ってんだろ、このクソ上司が」

零「はいはい、偉いねぇ。よくできました。……お、ちょっと表情が和らいだ? 諒斗が笑うと、此処ももっと明るくなるからさ。ね、美味しいでしょ?」

零の問いかけに、諒斗はふいっと顔を背けながらも、バナナを一口かじった。

諒斗「……まぁ、悪くはねぇな。……おめぇ、たまには役に立つじゃねぇか」

零「でしょ? 家族みんなで食べるご飯は特別だからね! ……あ、そういえばちょっと肩が凝ってるみたいだね。そんなにチクチク刺さるなら、ちょっと肩代わりしてあげるよ」

零が諒斗の背中に軽く手を添えると、諒斗の表情から険しさがふっと消える。

零「……ん、よし。ちょっとはチクチクなくなったでしょ?」

諒斗「っ……おい、勝手に……あ、消えた。……へぇ、便利だなその能力。マジでクソだけど、今だけは許してやるわ」

零「あはは! それは褒め言葉として受け取っておくよ! さぁ、どんどん食べよう! 今日は夜通しお祭り騒ぎだ!」

零は楽しげに笑いながら、今度はたこ焼きをトングで掴んで諒斗の口元へ運ぶ。諒斗は不機嫌なふりをして毒づきながらも、その手から差し出される料理を次々と平らげていく。

諒斗「……ったく。おめぇみたいなのが首領で、俺は運がねぇよ」

零「そんなことないよ! 諒斗がいるから、僕も楽しいんだから。……さあ、次は何にする?」

祭囃子のような賑やかな空気が、重たいはずの首領室をカラフルに塗り替えていた。

作者メッセージ

こんな感じでしょうか?
というか、本編始まっていないのにもう27話ですよ?
まあいざとなれば掛け合いを非公開にすればいいですし。
というわけで、あと20枠あるので三人目になる方も四人目になる方もどうぞ来てください。参加回数制限設けていませんので。ご参加お待ちしております。

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AIツール #暴力表現何でも屋参加型

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