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文スト短編集

#36

最後の呪い フョードル ①

雪は全てを覆い隠すはずなのに、コンクリートに広がる赤だけは、ひどく鮮明。

ニコライ「あはは! まさか本当に飛び降りちゃうなんて。ねえ、君ってば最高に『自由』だね!」

道化師のような笑い声を上げたのは、ニコライ・ゴーゴリ。彼はマントを翻しながら、倒れているあなたの周りを軽快に跳ね回る。その瞳には狂気と、ほんの少しの虚無が混じっていた。

「、、ニコライ、不謹慎だぞ。、、おい、しっかりしろ。まだ息がある」

シグマは震える手であなたの肩を掴んだ。彼は学園の「平穏」を守ろうとしていたのに、周囲の悪意に同調し、あなたを突き放した一人。裏切りへの後悔と動揺が、その声を震わせる。

「ドストエフスキー、、君からも何か言ってくれ! このままじゃ彼女は、、!」

シグマが振り返った先。
そこには、騒がしい二人とは対照的に、静寂を纏ったフョードルが立っている。

フョードル「、、無駄ですよ、シグマ。彼女は自ら望んで、この汚れきった箱庭を降りたのですから」

フョードルはゆっくりと歩み寄り、シグマをどけてあなたの傍らに膝をついた。
死の間際にある●●の指先を、彼は宝物に触れるように優しく掬い上げる。

フョードル「クラス全員からの無視、身に覚えのない盗難疑惑、、。辛かったでしょう? でも、これでようやく、あなたを責める声も聞こえなくなります」

●●「、、フョードル、、みんな、私のこと、、嫌い、なの、、?笑」

掠れた●●の声に、ニコライが顔を覗き込ませて笑います。

ニコライ「そうだよ! みんな君が嫌い! だからこそ、今この瞬間の君は誰にも縛られていない。死という最大の自由、ボクは嫌いじゃないよ!」

シグマ「、、っ、ニコライ! 、、すまない、俺は、、君を助けられたはずなのに、、」

シグマが顔を覆って蹲る中、フョードルだけは冷徹なほどに穏やかで、彼はあなたの耳元で、甘い毒のように囁く。

フョードル「いいえ、皆があなたを嫌っても、私だけはあなたを高く評価していますよ。これほどまでに美しく、無残に壊れてくれた。、、あなたの死は、この学園の愚かさを証明する、最高の『罰』となります」

●●「そっ、、かぁ、、」

フョードルは、●●の視界が完全に閉ざされるまで、その冷たい手を離さなかった。

フョードル「シグマ、泣くことはありません。ニコライ、片付けを。……彼女は、私の記憶の中で、永遠に清らかなまま生き続けるのですから」

放課後のチャイムが遠くで鳴り響いた。
それが、●●の卒業の合図だった。

作者メッセージ

ぶどうちゃんっていうcandyがおいしいです。
皆さん一度食べてみてください。
何々?飴は食べれない?
それは申し訳ないことをしましたね。

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