零「はい、光凛ちゃん。今日のおやつは特製の三色団子と、ちょっと良いお茶だよ。お口に合うといいなぁ」
200㎝の巨体を器用に折り曲げ、零は純白の手袋をはめた手で、いかにも楽しそうに湯呑みと皿を並べていく。漆黒のロングコートが揺れ、襟元の薔薇のブローチが鈍く光った。
光凛「……ありがとうございます、首領。でも、和菓子に紅茶は少し珍しい組み合わせですね」
光凛は、真っ白な軍服ロリィタの裾をきれいに整えながら、用意された椅子にちょこんと腰掛けた。背後で透き通るような天使の羽が、嬉しそうにパタパタと小さく揺れる。
零「あはは、光凛ちゃんは紅茶が好きでしょ? 僕が甘い物食べたかったから、間をとってみたんだ。ほら、お茶も淹れ立てだから温かいうちにどうぞ」
零はいつものように、細められた群青色の瞳に優しい笑顔を浮かべ、自分の分の団子を嬉しそうに頬張った。その様子を、光凛は切れ味の鋭い金色の瞳で見つめる。
『神の眼』が捉える首領のステータス――。
名前、能力、現在の心拍数。すべてがいつも通り、穏やかで、そして彼女にとって世界で一番安心できる数値を刻んでいる。
光凛「……んふ、やっぱり首領の作るお菓子は最高です。大好きです!!」
零「お、気に入ってくれた? 良かったぁ。光凛ちゃんが美味しそうに食べてくれるのが、僕の一番の癒やしだからねぇ」
零は左耳の深紅の宝石のピアスを揺らしながら、本当に愛おしそうに光凛の白髪の頭を撫でようと手を伸ばした。
光凛「ひっ、触んな……っ!」
ビクッと肩を震わせ、光凛は思わずツンとした態度でその手をパシッと叩いてしまう。過去のトラウマから、急な接触にはまだ身体が拒絶反応を起こしてしまうのだ。
しかし、零は怒る風でもなく、「あはは、ごめんごめん」といつもの笑顔のまま手を引いた。
零「驚かせちゃったね。でも、そんなに警戒しなくても、僕は光凛ちゃんをどこにもやりやしないよ? 君は僕の大切な『家族』なんだから」
光凛「……っ」
その言葉に、光凛の胸の奥にある強迫観念――「役立たずになれば捨てられる」という恐怖が、綺麗に溶かされていく。
彼女は少し耳を赤くしながら、ぷいっと顔を背けてお茶を一口すすった。
光凛「……別に、首領になら、少しくらい触られても嫌じゃないです。ただ、その、心の準備というものが……」
零「そっかそっかぁ。じゃあ次はちゃんと予告してからにするね」
光凛「……からかわないでください。そんなことより首領、書類仕事がまだ残っていますよ。承認欲求が強い割に、そういう地味な作業はすぐ後回しにするんですから。……嫌われますよ?」
零「うっ、痛いところを突くねぇ。いいじゃない、言われたことはちゃんとこなすから、今はこうして光凛ちゃんとのんびりさせてよ」
面倒くさそうに机の上の書類の山を睨みつける首領を見て、光凛はクスクスと小さく笑った。
光凛「仕方ないですね。私が『神の眼』で、どの書類から片付ければ一番効率が良いか、全部視てあげます」
零「さすが光凛ちゃん、頼りになるなぁ! じゃあ、これが終わったら夜ご飯は何にしようか? 今日はね、焼きそばと、たこ焼きと、トルネードポテトを作ろうかと思って!」
光凛「……首領、まるでお祭りですね。ジャンクなものばかりですが……ふふ、楽しみにしています」
仕込み傘を椅子の横に立てかけ、光凛はもう一本の団子に手を伸ばす。
凄惨な能力を持つ首領と、すべてを見通す観測人。裏社会の頂点に立つ二人の空間は、今はただ、どこまでも甘く、平和な空気に満たされていた。
200㎝の巨体を器用に折り曲げ、零は純白の手袋をはめた手で、いかにも楽しそうに湯呑みと皿を並べていく。漆黒のロングコートが揺れ、襟元の薔薇のブローチが鈍く光った。
光凛「……ありがとうございます、首領。でも、和菓子に紅茶は少し珍しい組み合わせですね」
光凛は、真っ白な軍服ロリィタの裾をきれいに整えながら、用意された椅子にちょこんと腰掛けた。背後で透き通るような天使の羽が、嬉しそうにパタパタと小さく揺れる。
零「あはは、光凛ちゃんは紅茶が好きでしょ? 僕が甘い物食べたかったから、間をとってみたんだ。ほら、お茶も淹れ立てだから温かいうちにどうぞ」
零はいつものように、細められた群青色の瞳に優しい笑顔を浮かべ、自分の分の団子を嬉しそうに頬張った。その様子を、光凛は切れ味の鋭い金色の瞳で見つめる。
『神の眼』が捉える首領のステータス――。
名前、能力、現在の心拍数。すべてがいつも通り、穏やかで、そして彼女にとって世界で一番安心できる数値を刻んでいる。
光凛「……んふ、やっぱり首領の作るお菓子は最高です。大好きです!!」
零「お、気に入ってくれた? 良かったぁ。光凛ちゃんが美味しそうに食べてくれるのが、僕の一番の癒やしだからねぇ」
零は左耳の深紅の宝石のピアスを揺らしながら、本当に愛おしそうに光凛の白髪の頭を撫でようと手を伸ばした。
光凛「ひっ、触んな……っ!」
ビクッと肩を震わせ、光凛は思わずツンとした態度でその手をパシッと叩いてしまう。過去のトラウマから、急な接触にはまだ身体が拒絶反応を起こしてしまうのだ。
しかし、零は怒る風でもなく、「あはは、ごめんごめん」といつもの笑顔のまま手を引いた。
零「驚かせちゃったね。でも、そんなに警戒しなくても、僕は光凛ちゃんをどこにもやりやしないよ? 君は僕の大切な『家族』なんだから」
光凛「……っ」
その言葉に、光凛の胸の奥にある強迫観念――「役立たずになれば捨てられる」という恐怖が、綺麗に溶かされていく。
彼女は少し耳を赤くしながら、ぷいっと顔を背けてお茶を一口すすった。
光凛「……別に、首領になら、少しくらい触られても嫌じゃないです。ただ、その、心の準備というものが……」
零「そっかそっかぁ。じゃあ次はちゃんと予告してからにするね」
光凛「……からかわないでください。そんなことより首領、書類仕事がまだ残っていますよ。承認欲求が強い割に、そういう地味な作業はすぐ後回しにするんですから。……嫌われますよ?」
零「うっ、痛いところを突くねぇ。いいじゃない、言われたことはちゃんとこなすから、今はこうして光凛ちゃんとのんびりさせてよ」
面倒くさそうに机の上の書類の山を睨みつける首領を見て、光凛はクスクスと小さく笑った。
光凛「仕方ないですね。私が『神の眼』で、どの書類から片付ければ一番効率が良いか、全部視てあげます」
零「さすが光凛ちゃん、頼りになるなぁ! じゃあ、これが終わったら夜ご飯は何にしようか? 今日はね、焼きそばと、たこ焼きと、トルネードポテトを作ろうかと思って!」
光凛「……首領、まるでお祭りですね。ジャンクなものばかりですが……ふふ、楽しみにしています」
仕込み傘を椅子の横に立てかけ、光凛はもう一本の団子に手を伸ばす。
凄惨な能力を持つ首領と、すべてを見通す観測人。裏社会の頂点に立つ二人の空間は、今はただ、どこまでも甘く、平和な空気に満たされていた。
- 1.参加シート
- 2.枠
- 3.創立記念日(5年前)
- 4.零と雪
- 5.零と梅紀
- 6.いるかわかんないけど首領の設定
- 7.零と律
- 8.零とゆり
- 9.零と羅牡
- 10.零と蒼
- 11.零と陽葵
- 12.律と梅紀
- 13.雪と蒼
- 14.零とこも
- 15.零と京士郎
- 16.零と都雪
- 17.零と幽薇
- 18.零と梓
- 19.零と姫叶
- 20.姫叶とこもと零
- 21.零と刹那
- 22.零と律と梅紀
- 23.幹部会
- 24.零と榊原と律の宴会
- 25.零と尽
- 26.零とユイ ミニお祭り騒ぎ
- 27.零と諒斗
- 28.零と木浪
- 29.零と拓也
- 30.零と柚木
- 31.零の大怪我
- 32.説教
- 33.大嫌いと出前の追い打ち
- 34.零と凛と紺
- 35.零と縨と芳乃
- 36.零とネム
- 37.零とアリサとリュコス
- 38.零とフラッシュ
- 39.零と光凛
- 40.零と爽那