閲覧前に必ずご確認ください
この作品はnmmn、キャラ崩壊、捏造設定等を含みます。
そして、小説執筆初心者が書くにじさんじ様の恋愛女性向け夢短編集です。
その他、ヤンデレ要素など含む可能性もあります。
それでも良い方は、温かい目で見守ってくださると幸いです。
夢小説設定
×
[水平線]
「疲れた...」
いつも通りの帰路の半ば、そんな言葉が静かに漏れる。
それもそのはず、今日は金曜日。
気合を入れた月曜日からは4日が経ち、私の疲労ゲージは既に限界に到達していた。
...いや、突破している、間違いなく。水曜日、木曜日時点で到達し終えている。
特に濃かったこの一週間を振り返りながら、またため息を吐いた。
そうしていると、前におしゃれなカフェを見つけたことをふと思い出した。
その時の私は、疲れで正常な判断ができなかったのか、いつもは絶対にしないような、寄り道を企んだ。
[水平線]
「CAFE Zeffiro」の文字が並ぶ例のカフェは、店内に足を踏み入れた途端、暖かで落ち着いた雰囲気が感じられた。
小洒落た内装とBGMが出迎え、時間帯もあり人が少ない店内は柔らかい空気を纏っていて、私は通うことを即決した。
「いらっしゃいませ、お好きな席へどうぞ〜」
私が棒立ちをしていると、明るい雰囲気で派手髪の店員さんに声をかけられ、私は曖昧な返事を残して1人席に腰掛けた。
メニュー表を手に取り眺め、メニューの多さに驚いた。
母に夕飯がいらない連絡はしてあるので、上機嫌になりながらも、オムライスを注文するため、ベルを鳴らした。
すぐに近くにいた先程の派手髪店員さんがこちらに歩いてきて、そして私の服を凝視した。
急な沈黙に耐えられず、「あの...?」と声を出すと、店員さんははっと我に返り、「注文お伺いしますね!」と焦ったように言った。
学校帰りなのでもちろん制服だが、おかしいところがあったのだろうかと考えながら、オムライスを注文した。
私の目の前に、コップの水を置いてから去った店員さんの背中を見つめながら、ぼーっと考える。
制服について気になることがあったのだろうか。学校がここから地味に遠いからか。
見かけないので驚いたのかもしれない、と自分の中で片をつけ、水の入ったコップに口をつけた。
それから数分後、私の待望のオムライスが到着した。
想像よりも早く運ばれてきたことに疑問を抱き、自分の他に客がほぼいないことを思い出した。
わくわくと胸を弾ませながら、オムライスの卵の部分にスプーンを沈み込ませる。
柔らかな感覚に期待を募らせ、口の中に運んでいく。
卵が舌に触れた瞬間、とろとろと解けるような舌触りと、優しい甘みに思わず顔が綻ぶ。
温かい米と同時に噛み始めると、幸福感に包まれた。
味と風味、食感を十分に楽しんだ後、ごくりと飲み込むと、口の中で温かな余韻に浸った。
「おいしい......!!」
「そりゃ良かった」
思わず零れた言葉と、だらしなく綻んだ顔を見聞きされていたことに、羞恥を覚えた。
にこにことこちらを楽しそうに見ながらそう言ったのは、先程の派手髪店員さんではなく、キッチンの方からこちらを覗く、人の良さそうな黃髪の青年だった。
その後、嬉しそうにしながら派手髪店員さんも笑った。
「本当、おいしそうに食べてくれて嬉し〜!作りがいがあるわ!」
「いや、あれ作ったの僕なんだけどぉ?」
そんなやりとりを目の前にしながら、少し照れ臭い気持ちになる。
見られていたとは、という恥ずかしい感情とともに、おいしそうに食べる、と褒められた?ことで、少し嬉しいので、若干複雑な気持ちになっていた。
恥ずかしさで顔が熱を帯びるのを感じながら、もう一口、オムライスを口に運んだ。
そこからは食べる手が止まらず、ぱくぱくと食べ進め、いつの間にか皿は空になっていた。
「とっても美味しかったです!また来ます」
会計になってもまだオムライスを思い出しながら、そんな言葉を派手髪店員さんに伝えた。
すると、派手髪店員さんは軽快に笑い、花が咲くような眩しい笑みを見せた。
「もちろん、いつでも!お客さん、めっちゃおいしそうに食べるから、こっちまで嬉しかったわ!奏斗、...作ったやつにも言っとくわ!」
「はい、是非!ありがとうございました!」
私はそのまま上機嫌で店を出て、ふわふわとした気持ちのまま、本来の帰路へと戻っていった。
[水平線]
月曜日。
いつもよりも重い足を何とか動かし、いつものように自身の教室へ到着した。
そして、朝のショートホームルームが終わる前に、担任の一言により教室へ入ってきた人物により、私は心の中で、驚愕の声を上げた。
「それと、今日から転校生が来る。ほら、入っていいぞ」
ざわつく教室内も気にせずにガラガラと扉が空いた瞬間、私は既視感を覚えた。
派手な紫とピンクの髪。
明るく眩しい笑みを浮かべる口元。
黄色く煌めく、瞳。
「渡会雲雀って言います。慣れてないんで、学校についてとか、色々教えてもらえると助かりまぁす!約1年間、よろしく〜!」
金曜日のカフェの、派手髪店員さんが、私と同じ制服を纏って、そう言った。
[水平線]
最近会った店員さんが同じクラスの転校生だということが発覚してから、早数時間。
あれから特に音沙汰もなく、いつも通り昼休みに突入した教室内で、私は友達と昼食をとっていた。
「あのさ〜、転校生、どう思う?」
「...え?どうって...陽キャだなあって」
男子たちの中心にいる転校生(店員さん)を横目で見ながら、友達のサラは小声で言った。
少しばかり関係を悩んだ後、当たり障りのない印象を伝えた私に、サラは「そうじゃなくて!」とツッコんだ。
「何、初めましてだよね!?なんか2人が目があった瞬間転校生笑うし!今日、●●たまにぼーっとしてるし!何なの、言えよ!星川寂しい」
フォークにお弁当のウインナーをぶっ刺しながら目をガン開くその姿は、はっきり言って怖かった。
タコさんウインナーの潰れた顔を見て憐れみながら、「いや、別に何ともないけど...」と伝えた。
すると、「絶対嘘〜星川の目は誤魔化せません〜」と頬をふくらませるサラに、大きな影が落ちる。
wtri「なになに、何の話〜?俺も混ぜて!◇◇さん、やっほー!」
「うわぉ」
急な大男──噂の転校生である渡会くんが現れ、サラが驚きのあまり奇声を残し、唐突に固まった。
「...何で、私の名前知ってるんですか...?」
純粋な疑問をぶつけると、あからさまに渡会くんが慌てだす。
だって、私のような人間を渡会くんみたいな陽キャが覚えるはずがない(偏見)。きっと。
いくら初めましてではないとは言え、それだけだ。1回しか会ったことはない。
wtri「えっ、あーっ、ごめんね!?気持ち悪かったよね...先生とか、星川さん?に、名前呼ばれてたり、教科書に名前書いてあったりしたから...やっぱ嫌だった?」
「あぁ、なるほど。全然、気になっただけなので。」
星川の名前も呼んでいて、より一層納得した。
特に何ともないことを伝えると、渡会くんは良かった、と顔を綻ぼさせた。
そうしていると、少し遠くの方から、他男子たちの渡会くんを呼ぶ声が聞こえてくる。
それが聞こえると渡会くんは、焦ったように「じゃあ、呼ばれてるから。◇◇さん、また放課後ね〜!」と声を出してから、駆け出していく。
......「放課後」??
「放課後??」
自分の心の中で思ったことを、そっくりそのまま復活したサラが呟く。
いや、その様子から見るに、復活自体はしていたが、ずっと黙っていたのだろう。変な気を利かせるな。
「ねえ、どういうこと●●。星川が空気だったのはどうでもいいんだけど、放課後って何?言わないと星川、泣くよ?」
いや、そんな怖い顔で「泣くよ?」と言われても...と思うが、私が言葉を発する前に、教室内に予鈴が鳴り響いた。
昼休みは逃げ切ることができたが、結局放課後まで、サラには付きまとわれ続けた。
[水平線]
放課後。
あの「また放課後ね」という(一方的な)会話の意味を考えながら、カバンを背負った瞬間、渡会くんに話しかけられる。
wtri「◇◇さん!一緒帰ろ〜!話したいことあるし...」
クラスの女子からも男子からも共に視線が痛いが、私も気になっていたので、快く承諾した。
ただその後、黒い笑みを浮かべたサラから「絶対明日事情聴取な」と言われたことは忘れようと思った。
wtri「金曜日、とか...うちのカフェ、来てたよね?」
靴箱に着いたとき、その話題が渡会くんから発せられた。
「行ったよ。それで...渡会くんは、店員さんだったよね?」
そう問うと、渡会くんは珍しく、歯切れの悪い返事を返した。
その視線が泳いでいるように見えるのも、きっと...
「......うちの学校、バイト禁止なんだよね」
...それが理由だろう。
その言葉を出した瞬間、渡会くんが石のように固まる。
そして次の瞬間、渡会くんは焦ったように私の方へと向いた。
wtri「いや、まじでごめん!けど、転校決まる前から、バイトは行ってたんよぉ...急にやめれんくて...」
しょぼしょぼになる渡会くんを見て、思わず笑みが零れる。
「ふ、...ふふっ、別に言ったりしないよ、大丈夫。それに、うちの学校結構緩いから、直接先生に見られなければ、大丈夫だと思う。」
そう伝えると、渡会くんは急にまたもや固まり、数秒後、我に返ったように感謝を口にした。
固まっていたとき、顔と耳が赤かったのは、恐らく気のせいだろう。
「私を帰りに誘ったのも、先生とかに言わないようお願いするため?」
wtri「その通り...。本当、ごめんね...言わないでくれるとまじでありがたいわ。遠いから同じ学校の人は来ないと思ってたんやけど...登校前に来るとは...」
少し困ったように言う渡会さんに、カフェでの出来事を思い出す。
そういえば、私の制服を見て固まっていたのは、そういう意味だったのか。
「だから制服見てたんだ...」
wtri「そう!まじでビビったわ〜...流石に同学年じゃないことを祈ってたけど...見事に同じクラスで笑っちゃったわ!」
「本当、運が悪いね〜。」
モヤモヤが全て晴れたような感覚に、気持ちが楽になった。
でもやっぱり渡会くんは良い人で、顔も性格もイケメンだった。
いつの間にか歩道側を歩いていた私は、これはモテるだろうな、と1人考えた。
「じゃあ、私こっちだから。またカフェ行くね。」
自分の帰路を指差すと、渡会くんはからっと明るく軽快に笑った。
wtri「おん、じゃあ!いつでも来てね〜!あと、また学校で!」
「ふふ、また学校で!」
大きく手を振る渡会くんに笑いながら、私達は家へと帰りだした。
その後、渡会くんの笑顔を思い出して、原因不明の赤面をしていたことは、秘密。
少しだけ、私の『いつも』が形を変えた、青くて爽やかな月曜日だった。
「疲れた...」
いつも通りの帰路の半ば、そんな言葉が静かに漏れる。
それもそのはず、今日は金曜日。
気合を入れた月曜日からは4日が経ち、私の疲労ゲージは既に限界に到達していた。
...いや、突破している、間違いなく。水曜日、木曜日時点で到達し終えている。
特に濃かったこの一週間を振り返りながら、またため息を吐いた。
そうしていると、前におしゃれなカフェを見つけたことをふと思い出した。
その時の私は、疲れで正常な判断ができなかったのか、いつもは絶対にしないような、寄り道を企んだ。
[水平線]
「CAFE Zeffiro」の文字が並ぶ例のカフェは、店内に足を踏み入れた途端、暖かで落ち着いた雰囲気が感じられた。
小洒落た内装とBGMが出迎え、時間帯もあり人が少ない店内は柔らかい空気を纏っていて、私は通うことを即決した。
「いらっしゃいませ、お好きな席へどうぞ〜」
私が棒立ちをしていると、明るい雰囲気で派手髪の店員さんに声をかけられ、私は曖昧な返事を残して1人席に腰掛けた。
メニュー表を手に取り眺め、メニューの多さに驚いた。
母に夕飯がいらない連絡はしてあるので、上機嫌になりながらも、オムライスを注文するため、ベルを鳴らした。
すぐに近くにいた先程の派手髪店員さんがこちらに歩いてきて、そして私の服を凝視した。
急な沈黙に耐えられず、「あの...?」と声を出すと、店員さんははっと我に返り、「注文お伺いしますね!」と焦ったように言った。
学校帰りなのでもちろん制服だが、おかしいところがあったのだろうかと考えながら、オムライスを注文した。
私の目の前に、コップの水を置いてから去った店員さんの背中を見つめながら、ぼーっと考える。
制服について気になることがあったのだろうか。学校がここから地味に遠いからか。
見かけないので驚いたのかもしれない、と自分の中で片をつけ、水の入ったコップに口をつけた。
それから数分後、私の待望のオムライスが到着した。
想像よりも早く運ばれてきたことに疑問を抱き、自分の他に客がほぼいないことを思い出した。
わくわくと胸を弾ませながら、オムライスの卵の部分にスプーンを沈み込ませる。
柔らかな感覚に期待を募らせ、口の中に運んでいく。
卵が舌に触れた瞬間、とろとろと解けるような舌触りと、優しい甘みに思わず顔が綻ぶ。
温かい米と同時に噛み始めると、幸福感に包まれた。
味と風味、食感を十分に楽しんだ後、ごくりと飲み込むと、口の中で温かな余韻に浸った。
「おいしい......!!」
「そりゃ良かった」
思わず零れた言葉と、だらしなく綻んだ顔を見聞きされていたことに、羞恥を覚えた。
にこにことこちらを楽しそうに見ながらそう言ったのは、先程の派手髪店員さんではなく、キッチンの方からこちらを覗く、人の良さそうな黃髪の青年だった。
その後、嬉しそうにしながら派手髪店員さんも笑った。
「本当、おいしそうに食べてくれて嬉し〜!作りがいがあるわ!」
「いや、あれ作ったの僕なんだけどぉ?」
そんなやりとりを目の前にしながら、少し照れ臭い気持ちになる。
見られていたとは、という恥ずかしい感情とともに、おいしそうに食べる、と褒められた?ことで、少し嬉しいので、若干複雑な気持ちになっていた。
恥ずかしさで顔が熱を帯びるのを感じながら、もう一口、オムライスを口に運んだ。
そこからは食べる手が止まらず、ぱくぱくと食べ進め、いつの間にか皿は空になっていた。
「とっても美味しかったです!また来ます」
会計になってもまだオムライスを思い出しながら、そんな言葉を派手髪店員さんに伝えた。
すると、派手髪店員さんは軽快に笑い、花が咲くような眩しい笑みを見せた。
「もちろん、いつでも!お客さん、めっちゃおいしそうに食べるから、こっちまで嬉しかったわ!奏斗、...作ったやつにも言っとくわ!」
「はい、是非!ありがとうございました!」
私はそのまま上機嫌で店を出て、ふわふわとした気持ちのまま、本来の帰路へと戻っていった。
[水平線]
月曜日。
いつもよりも重い足を何とか動かし、いつものように自身の教室へ到着した。
そして、朝のショートホームルームが終わる前に、担任の一言により教室へ入ってきた人物により、私は心の中で、驚愕の声を上げた。
「それと、今日から転校生が来る。ほら、入っていいぞ」
ざわつく教室内も気にせずにガラガラと扉が空いた瞬間、私は既視感を覚えた。
派手な紫とピンクの髪。
明るく眩しい笑みを浮かべる口元。
黄色く煌めく、瞳。
「渡会雲雀って言います。慣れてないんで、学校についてとか、色々教えてもらえると助かりまぁす!約1年間、よろしく〜!」
金曜日のカフェの、派手髪店員さんが、私と同じ制服を纏って、そう言った。
[水平線]
最近会った店員さんが同じクラスの転校生だということが発覚してから、早数時間。
あれから特に音沙汰もなく、いつも通り昼休みに突入した教室内で、私は友達と昼食をとっていた。
「あのさ〜、転校生、どう思う?」
「...え?どうって...陽キャだなあって」
男子たちの中心にいる転校生(店員さん)を横目で見ながら、友達のサラは小声で言った。
少しばかり関係を悩んだ後、当たり障りのない印象を伝えた私に、サラは「そうじゃなくて!」とツッコんだ。
「何、初めましてだよね!?なんか2人が目があった瞬間転校生笑うし!今日、●●たまにぼーっとしてるし!何なの、言えよ!星川寂しい」
フォークにお弁当のウインナーをぶっ刺しながら目をガン開くその姿は、はっきり言って怖かった。
タコさんウインナーの潰れた顔を見て憐れみながら、「いや、別に何ともないけど...」と伝えた。
すると、「絶対嘘〜星川の目は誤魔化せません〜」と頬をふくらませるサラに、大きな影が落ちる。
wtri「なになに、何の話〜?俺も混ぜて!◇◇さん、やっほー!」
「うわぉ」
急な大男──噂の転校生である渡会くんが現れ、サラが驚きのあまり奇声を残し、唐突に固まった。
「...何で、私の名前知ってるんですか...?」
純粋な疑問をぶつけると、あからさまに渡会くんが慌てだす。
だって、私のような人間を渡会くんみたいな陽キャが覚えるはずがない(偏見)。きっと。
いくら初めましてではないとは言え、それだけだ。1回しか会ったことはない。
wtri「えっ、あーっ、ごめんね!?気持ち悪かったよね...先生とか、星川さん?に、名前呼ばれてたり、教科書に名前書いてあったりしたから...やっぱ嫌だった?」
「あぁ、なるほど。全然、気になっただけなので。」
星川の名前も呼んでいて、より一層納得した。
特に何ともないことを伝えると、渡会くんは良かった、と顔を綻ぼさせた。
そうしていると、少し遠くの方から、他男子たちの渡会くんを呼ぶ声が聞こえてくる。
それが聞こえると渡会くんは、焦ったように「じゃあ、呼ばれてるから。◇◇さん、また放課後ね〜!」と声を出してから、駆け出していく。
......「放課後」??
「放課後??」
自分の心の中で思ったことを、そっくりそのまま復活したサラが呟く。
いや、その様子から見るに、復活自体はしていたが、ずっと黙っていたのだろう。変な気を利かせるな。
「ねえ、どういうこと●●。星川が空気だったのはどうでもいいんだけど、放課後って何?言わないと星川、泣くよ?」
いや、そんな怖い顔で「泣くよ?」と言われても...と思うが、私が言葉を発する前に、教室内に予鈴が鳴り響いた。
昼休みは逃げ切ることができたが、結局放課後まで、サラには付きまとわれ続けた。
[水平線]
放課後。
あの「また放課後ね」という(一方的な)会話の意味を考えながら、カバンを背負った瞬間、渡会くんに話しかけられる。
wtri「◇◇さん!一緒帰ろ〜!話したいことあるし...」
クラスの女子からも男子からも共に視線が痛いが、私も気になっていたので、快く承諾した。
ただその後、黒い笑みを浮かべたサラから「絶対明日事情聴取な」と言われたことは忘れようと思った。
wtri「金曜日、とか...うちのカフェ、来てたよね?」
靴箱に着いたとき、その話題が渡会くんから発せられた。
「行ったよ。それで...渡会くんは、店員さんだったよね?」
そう問うと、渡会くんは珍しく、歯切れの悪い返事を返した。
その視線が泳いでいるように見えるのも、きっと...
「......うちの学校、バイト禁止なんだよね」
...それが理由だろう。
その言葉を出した瞬間、渡会くんが石のように固まる。
そして次の瞬間、渡会くんは焦ったように私の方へと向いた。
wtri「いや、まじでごめん!けど、転校決まる前から、バイトは行ってたんよぉ...急にやめれんくて...」
しょぼしょぼになる渡会くんを見て、思わず笑みが零れる。
「ふ、...ふふっ、別に言ったりしないよ、大丈夫。それに、うちの学校結構緩いから、直接先生に見られなければ、大丈夫だと思う。」
そう伝えると、渡会くんは急にまたもや固まり、数秒後、我に返ったように感謝を口にした。
固まっていたとき、顔と耳が赤かったのは、恐らく気のせいだろう。
「私を帰りに誘ったのも、先生とかに言わないようお願いするため?」
wtri「その通り...。本当、ごめんね...言わないでくれるとまじでありがたいわ。遠いから同じ学校の人は来ないと思ってたんやけど...登校前に来るとは...」
少し困ったように言う渡会さんに、カフェでの出来事を思い出す。
そういえば、私の制服を見て固まっていたのは、そういう意味だったのか。
「だから制服見てたんだ...」
wtri「そう!まじでビビったわ〜...流石に同学年じゃないことを祈ってたけど...見事に同じクラスで笑っちゃったわ!」
「本当、運が悪いね〜。」
モヤモヤが全て晴れたような感覚に、気持ちが楽になった。
でもやっぱり渡会くんは良い人で、顔も性格もイケメンだった。
いつの間にか歩道側を歩いていた私は、これはモテるだろうな、と1人考えた。
「じゃあ、私こっちだから。またカフェ行くね。」
自分の帰路を指差すと、渡会くんはからっと明るく軽快に笑った。
wtri「おん、じゃあ!いつでも来てね〜!あと、また学校で!」
「ふふ、また学校で!」
大きく手を振る渡会くんに笑いながら、私達は家へと帰りだした。
その後、渡会くんの笑顔を思い出して、原因不明の赤面をしていたことは、秘密。
少しだけ、私の『いつも』が形を変えた、青くて爽やかな月曜日だった。
通報フォーム
この小説の著作権はkomo @参加型 7/31 24:00までです、参加お願いします!(締切延期)さんに帰属します