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【参加型】魔法より大切なもの

#4

歯車の音─月城 零─

[水平線]



中途半端に開いた窓から、少し冷たい風が入り込む。

ゆっくりと部屋を侵食する冷気と静寂は、少年の思考を、より深めさせた。


魔法により窓の外から届けられた、一通の手紙。

少年は木製のシンプルな椅子に腰掛け、手紙に見入った。


「...あはは、本当に皮肉だよねえ。大嫌いな親に言われる『勉強』がないと、受かっていなかっただなんて。」

少年─零は、いつもの貼り付けたような笑みを崩しつつも、自身を嘲笑うようにかすれた笑いを零した。

その群青色の目は、ぐちゃぐちゃに塗りつぶされたかのように、絶望に似た”何か”が渦巻いていた。


「...あの子は、今の僕を見て、何と言うんだろうね」

ふと零が呟いたその時、零は自身の一番大切だった、恋人の姿を思い浮かべていた。

零の目の前で自死することを選んだあの子は、何を思っているのか。


あの日から、零の頭の中の、人を信じる部分は機能をなくし、家族の犬となり、壊れてしまった零を見て、あの子は何と言うだろうか。

心配する?謝る?それとも──


「...いや、今となってはそんなこと、どうでもいいか。」

「僕は......この窮屈な檻を壊して、自由に生きるために、今を生きるんだ。」


零が静かに決意した直後、家族の──いや、零にとっては家族とも言えないような屑の声が、零を呼んでいた。

零は一瞬顔を歪ませると、重い足取りで扉の方へと歩き出した。


茶色の三つ編みが揺れるその背中には、天使の翼が...片翼だけ、生えているように見え、

その翼は、檻から飛び出て、自由に飛び回る機会を伺うように、1枚の羽を落とした。


学園と、その人々は、その翼を治すのか、もぎ取るのか。

零の一筋の希望と共に、また新しい風が部屋の中に吹き込んだ。

作者メッセージ

激重ですね〜、零くん!普段明るいのに激重な過去と背景抱えてらっしゃるので、笑顔剥がさせてシリアスにしちゃいました!(歓喜)
何気に一番長いですからね...データ消えたときは流石にキレました。

まだまだまだまだ、参加は募集中です!誰でもどんな方でもいつでも!参加お待ちしております!!

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