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この作品はnmmn、キャラ崩壊、捏造設定等を含みます。
そして、小説執筆初心者が書くにじさんじ様の恋愛女性向け夢短編集です。
その他、ヤンデレ要素など含む可能性もあります。
それでも良い方は、温かい目で見守ってくださると幸いです。
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[水平線]
knmc「ね、...どこ行くんですか」
ぎゅ、と服の裾にシワができる。
私の裾を握っている人物は、今にも泣き出しそうな表情で、でも憤っているように顔を歪ませていた。
「...ちょっと、買い物に行くだけ。」
私が困ったようにそう言っても、彼は手に力を込めていくばかり。
ずず、と聞こえてくる鼻を啜る音が、私の良心を少しずつ攻撃する。
knmc「.........いかないで」
ぼそりと呟かれたその言葉は、小さいはずなのにしっかりと聞き取れて、私はまた、息を一つついて彼と部屋に戻った。
knmc「...僕、心配なんですよ。●●さんのことが。」
「うん」
knmc「●●さん、大人なのに危なっかしいし。危機感ないし。」
「...うん」
knmc「だから、僕は守ってあげたいだけなんですよ。」
「うん」
先程まで泣かんばかりの表情だった彼は一転し、ぶすっと口を尖らせて私に対する文句?を、言い始めていた。
こうなるともう止まらないことを知っている私は、相槌を打ちながら、彼のされるがままに手を触られていた。
knmc「...ねえ、聞いてますか?」
「聞いてるよ、いつもごめんね」
私への文句と捉えた言葉に向けてそう伝えると、彼はまた、「謝ってほしいわけじゃなくて...」と唸り始める。
私がはてなマークを飛ばして気付かぬ内に眉を寄せていると、彼は私の頭をそっと撫でた。
knmc「......僕、面倒くさいでしょう?」
「そんなことないよ」
knmc「...あなたが、どこかへ行ってしまったらって、不安になるんです。」
「どこにも行かないよ」
knmc「.........本当に?」
「本当だよ」
そう答えると、彼ははあ...と息を漏らす。
何か、彼の中で私の知らない感情が渦巻いているのだろう。
心配しなくても、私はどこにも行かないのに...と思っていると、彼は呆れたようにボソリと呟いた。
knmc「人誑しがそんなこと言っても、何も説得力ないんですけど...」
「なんて?」
knmc「...何でも」
そう言った彼は何かを思いついたように顔を上げ、私に提案をした。
knmc「じゃあ、ずっと一緒にいてくれるっていうなら...お家デートしましょう」
「いつもしてるじゃん」
knmc「...デートだと意識することに意味があるんですよ。特にあなたは...」
「はぁ、まあいいけど...」
よく分からないが、まあまた機嫌を損なわれるよりは良いだろうと、私は彼に向き直った。
[水平線]
「家デート...って、こんなんだっけ」
knmc「はい、●●さんは知らないでしょうけど、これが最近の家デートの流行です」
「いや無理あるって...絶対うそ」
今の状況を説明すると、彼がソファに座る私のお腹に顔をうずめ、私をまあまあの力で抱きしめていた。
いくら大人と言えど、女性が男子高校生の力に勝てるわけがないので、どうにかやめさせようと私が説得していた。
この最早家デートではなく、いちゃつくバカップルのようになったのにも、理由がある。
最初は家デートらしく映画を一緒に見ようと準備をし始めていた。
そして、映画を見始めるところまでは順調だった。
だが、ゾンビ映画だったため、ぐろいシーンが入ってくるたび、彼が「だめです、まだ早い」なんて言って、私の視界を遮るのだ。
しまいには映画のほとんどのシーンを隠される始末。
映画は断念せざるを得なかった。
次に行ったのはマニキュア。
お互いの爪に自身の好きな色を塗り始めるところまでは、順調だった。
だが、2人とも器用な方なので無言で終わらせ、ギネス世界記録なみのタイムとなってしまい...
結局、マニキュアでは間が持たなかった。
そうして、今に至る。
「ねえ、やることなさすぎるとは言え、せめて他の体勢なかったの?もうちょっとあったよね。」
knmc「これが落ち着くので。だめですか?」
「いや、別にダメとは言ってないけど...」
説得も虚しく、彼は今の体勢を気に入っているらしく、頭をぐりぐりと私に擦り付けていた。
私も、これが惚れた弱みなのだろう、彼からの上目遣いにことごとくやられている。
最早呪いだ、これは。断れるはずがないだろう、あんな目。
少しだけ、彼の顔の良さと自分のちょろさを恨みがましく思っていると、ぴろん、と子気味の良い着信音が鳴る。
私が流れるように自分のスマホに目を向けると、手に取る前に彼が私のスマホをポケットから奪う。
「あ」
knmc「...だめです、だめですよ。今お家デート中なんですけど。」
knmc「というか、僕以外の連絡先、消してって言いませんでした?」
knmc「外にだって、出なくていい。他とつながりを持たなくていい。そう言いましたよね。」
knmc「●●さん、僕との約束、守ってくれないんですか?......僕じゃ、だめですか?」
「...ごめん。だめじゃないよ。でも、前にも言ったけど、それじゃあ私、何もできなくなっちゃうから──」
knmc「いいじゃないですか、何もできなくても。」
柔らかく断ろうと決断し、ふんわりとその旨を伝えようとすると、予想外の言葉が彼から出てきた。
そんなこと、絶対に言わない性格であろう彼が、その言葉を発したことに、驚きを隠せずにいた。
それにより、心が揺らぐ。
このまま、彼に委ねてしまいたいと。
「でも、」
knmc「いいから」
knmc「僕に、あなたをください」
knmc「僕に、あなたの幸せを、教えさせてください」
あなたは、僕と一緒にいて、僕に全てを委ねていればいい───そう言う彼は、いつもとは打って変わり妖艶で落ち着いていて、
さながら──宗教の教祖のようだった。
気付けば私は、彼の言葉に、頷いていた。
[水平線]
───あの日から、もう10年。
彼、刀也くんに私を委ね始めてから、私の世界は、刀也くんで満たされた。
他の面倒な人間関係も捨て、何不自由ない生活が始まった。
欲しい物があればすぐに買ってもらえるし、ご飯に困ることもない。
大好きに囲まれて生活して、幸せを感じて。
そう、これが幸せ。
家族とも友人とも会えないし、家の外には出られないけど、
刀也くんは私を守ってくれていると言っていたから。
私は、刀也くん以外は、いらなくて良いと言われたから。
だから、多分、これが幸せ。
そうだよね、刀也くん。
[水平線]
『...ザザ......こんばんは。今日で、虚空教創立から10年ですね。』
『いやあ、本当に時の流れは早い...え?あぁ、今日は、僕の大切な人との、記念日でもあるんです。』
『創立からずっとそばにいてくれている...そう、僕が生涯を捧げた人。』
『本当に、あの人と出会えて、虚空教の教祖になれて、良かったと思います。』
「僕なりの幸せは、ここにあると思いますよ。」
「だって、俺もあなたも、全てを捧げたから。」
「あなたも、幸せですよね?」
knmc「ね、...どこ行くんですか」
ぎゅ、と服の裾にシワができる。
私の裾を握っている人物は、今にも泣き出しそうな表情で、でも憤っているように顔を歪ませていた。
「...ちょっと、買い物に行くだけ。」
私が困ったようにそう言っても、彼は手に力を込めていくばかり。
ずず、と聞こえてくる鼻を啜る音が、私の良心を少しずつ攻撃する。
knmc「.........いかないで」
ぼそりと呟かれたその言葉は、小さいはずなのにしっかりと聞き取れて、私はまた、息を一つついて彼と部屋に戻った。
knmc「...僕、心配なんですよ。●●さんのことが。」
「うん」
knmc「●●さん、大人なのに危なっかしいし。危機感ないし。」
「...うん」
knmc「だから、僕は守ってあげたいだけなんですよ。」
「うん」
先程まで泣かんばかりの表情だった彼は一転し、ぶすっと口を尖らせて私に対する文句?を、言い始めていた。
こうなるともう止まらないことを知っている私は、相槌を打ちながら、彼のされるがままに手を触られていた。
knmc「...ねえ、聞いてますか?」
「聞いてるよ、いつもごめんね」
私への文句と捉えた言葉に向けてそう伝えると、彼はまた、「謝ってほしいわけじゃなくて...」と唸り始める。
私がはてなマークを飛ばして気付かぬ内に眉を寄せていると、彼は私の頭をそっと撫でた。
knmc「......僕、面倒くさいでしょう?」
「そんなことないよ」
knmc「...あなたが、どこかへ行ってしまったらって、不安になるんです。」
「どこにも行かないよ」
knmc「.........本当に?」
「本当だよ」
そう答えると、彼ははあ...と息を漏らす。
何か、彼の中で私の知らない感情が渦巻いているのだろう。
心配しなくても、私はどこにも行かないのに...と思っていると、彼は呆れたようにボソリと呟いた。
knmc「人誑しがそんなこと言っても、何も説得力ないんですけど...」
「なんて?」
knmc「...何でも」
そう言った彼は何かを思いついたように顔を上げ、私に提案をした。
knmc「じゃあ、ずっと一緒にいてくれるっていうなら...お家デートしましょう」
「いつもしてるじゃん」
knmc「...デートだと意識することに意味があるんですよ。特にあなたは...」
「はぁ、まあいいけど...」
よく分からないが、まあまた機嫌を損なわれるよりは良いだろうと、私は彼に向き直った。
[水平線]
「家デート...って、こんなんだっけ」
knmc「はい、●●さんは知らないでしょうけど、これが最近の家デートの流行です」
「いや無理あるって...絶対うそ」
今の状況を説明すると、彼がソファに座る私のお腹に顔をうずめ、私をまあまあの力で抱きしめていた。
いくら大人と言えど、女性が男子高校生の力に勝てるわけがないので、どうにかやめさせようと私が説得していた。
この最早家デートではなく、いちゃつくバカップルのようになったのにも、理由がある。
最初は家デートらしく映画を一緒に見ようと準備をし始めていた。
そして、映画を見始めるところまでは順調だった。
だが、ゾンビ映画だったため、ぐろいシーンが入ってくるたび、彼が「だめです、まだ早い」なんて言って、私の視界を遮るのだ。
しまいには映画のほとんどのシーンを隠される始末。
映画は断念せざるを得なかった。
次に行ったのはマニキュア。
お互いの爪に自身の好きな色を塗り始めるところまでは、順調だった。
だが、2人とも器用な方なので無言で終わらせ、ギネス世界記録なみのタイムとなってしまい...
結局、マニキュアでは間が持たなかった。
そうして、今に至る。
「ねえ、やることなさすぎるとは言え、せめて他の体勢なかったの?もうちょっとあったよね。」
knmc「これが落ち着くので。だめですか?」
「いや、別にダメとは言ってないけど...」
説得も虚しく、彼は今の体勢を気に入っているらしく、頭をぐりぐりと私に擦り付けていた。
私も、これが惚れた弱みなのだろう、彼からの上目遣いにことごとくやられている。
最早呪いだ、これは。断れるはずがないだろう、あんな目。
少しだけ、彼の顔の良さと自分のちょろさを恨みがましく思っていると、ぴろん、と子気味の良い着信音が鳴る。
私が流れるように自分のスマホに目を向けると、手に取る前に彼が私のスマホをポケットから奪う。
「あ」
knmc「...だめです、だめですよ。今お家デート中なんですけど。」
knmc「というか、僕以外の連絡先、消してって言いませんでした?」
knmc「外にだって、出なくていい。他とつながりを持たなくていい。そう言いましたよね。」
knmc「●●さん、僕との約束、守ってくれないんですか?......僕じゃ、だめですか?」
「...ごめん。だめじゃないよ。でも、前にも言ったけど、それじゃあ私、何もできなくなっちゃうから──」
knmc「いいじゃないですか、何もできなくても。」
柔らかく断ろうと決断し、ふんわりとその旨を伝えようとすると、予想外の言葉が彼から出てきた。
そんなこと、絶対に言わない性格であろう彼が、その言葉を発したことに、驚きを隠せずにいた。
それにより、心が揺らぐ。
このまま、彼に委ねてしまいたいと。
「でも、」
knmc「いいから」
knmc「僕に、あなたをください」
knmc「僕に、あなたの幸せを、教えさせてください」
あなたは、僕と一緒にいて、僕に全てを委ねていればいい───そう言う彼は、いつもとは打って変わり妖艶で落ち着いていて、
さながら──宗教の教祖のようだった。
気付けば私は、彼の言葉に、頷いていた。
[水平線]
───あの日から、もう10年。
彼、刀也くんに私を委ね始めてから、私の世界は、刀也くんで満たされた。
他の面倒な人間関係も捨て、何不自由ない生活が始まった。
欲しい物があればすぐに買ってもらえるし、ご飯に困ることもない。
大好きに囲まれて生活して、幸せを感じて。
そう、これが幸せ。
家族とも友人とも会えないし、家の外には出られないけど、
刀也くんは私を守ってくれていると言っていたから。
私は、刀也くん以外は、いらなくて良いと言われたから。
だから、多分、これが幸せ。
そうだよね、刀也くん。
[水平線]
『...ザザ......こんばんは。今日で、虚空教創立から10年ですね。』
『いやあ、本当に時の流れは早い...え?あぁ、今日は、僕の大切な人との、記念日でもあるんです。』
『創立からずっとそばにいてくれている...そう、僕が生涯を捧げた人。』
『本当に、あの人と出会えて、虚空教の教祖になれて、良かったと思います。』
「僕なりの幸せは、ここにあると思いますよ。」
「だって、俺もあなたも、全てを捧げたから。」
「あなたも、幸せですよね?」