文字サイズ変更

【参加型】「色名登録者」 参加〆!予約した人は1月末までに提出ください!

#10

Record1〔赤と緑〕

〜red side〜

 朝が始まった。
 いつもと同じことをしているはずなのに、胸の奥がざわつく。

 仏壇に手を合わせる。

「おはよ、母さん」

 返事はない。
 分かっている。それでも、言わずにはいられなかった。

「昨日ね、へんな通知が来たんだ。
 戦えって。生きるために、だってさ」

 母さんの写真は、何も言わない。

 朝ごはんを食べ終え、出かける準備をする。
 今日は、インドカレーlv.100でも食べようか。

 ——辛いものは、嫌いじゃない。


「辛いけど……おいひい」

 汗を拭いながら、息をつく。
 いつも通りの朝。
 ……の、はずだった。

  ピロン♪

 昨日の通知と、同じ音。

『評価戦闘を開始します。』

 心臓が、一拍遅れて跳ねた。

『対戦相手は——緑です。』

「……緑?」

 次の瞬間。

 ごうっ、と空気が唸った。

 視界が歪み、身体が浮く。
 竜巻のような何かが、焔を包み込んでいく。

 足が、地面から離れた。

 ——視界が、白に塗り潰される。

[水平線]


〜green side〜

 目を開ける。

「……なんやこれ、眩しっ」

 あまりの光に、思わず目を細める。

 昨日の通知を思い出す。
 戦え、生きるために。

「暇つぶしには、ちょうどええんやけどな」

 別に待っていたわけじゃない。
 ただ、いつ来るのかを考えていただけだ。

「うちは、別になんも望んどらんよ」

 独り言みたいに呟く。

「ただ戦いたいだけやけん」

  ピロン♪

『評価戦闘を開始します。』

「……え?」

 一瞬、理解が追いつかなかった。

『対戦相手は——赤です。』

「赤……?」

 次の瞬間。

 ごうっ、と風が唸る。

 身体ごと包み込むような竜巻。
 足元の感覚が、消えた。

「まさか、今とは思いよらんかったわ」

 軽く笑おうとして、喉が引きつる。

 ——視界が反転する。

[水平線]


 誰もいない街。
 人の気配すら一切しない。

 そこに、二人は立っていた。

審判「お集まりいただき、ありがたく思います」

 唐突に、声が響く。

審判「今から、あなたがたには評価戦闘を行ってもらいます」

 茶髪の男——審判が、淡々と言った。

緑「なんやここ。
 さっきまで家おったんに、急に変なとこ飛ばされたんやけど」

審判「ここは戦闘領域です。
 評価のために用意された場所ですよ」

緑「へぇ……」

 京は周囲を見回し、興味なさそうに鼻を鳴らす。

 焔は、相手を見た。

赤「……お前、名前は?」

京「宇緑京や」

焔「僕は、緋ノ宮焔だ」

 一瞬、沈黙。

京「……あんたは言わへんの?」

 京が審判を見る。

審判「私の名前を知って、何になるのですか?」

 冷たい声だった。

京「なんや、えらい無愛想やなぁ」

審判「……各自、位置につきなさい」

 審判は小さく息をつき、告げる。

審判「——用意、始め」

 二人の間に、見えない線が引かれた。

 ここから先は、
 生きるか、死ぬか。

作者メッセージ

本編始まっちゃったよぉ!
読んでくれる人いるかなぁ、、チラッ

2026/01/21 20:08

わたあめのべとべと
ID:≫ 8i2mOjc170zx2
コメント

この小説につけられたタグ

PG-12参加型オリジナル

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はわたあめのべとべとさんに帰属します

TOP