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呼んでも、返らない

#5

五話 「比べられない」

 家を出ると、昨日までいた人も、足跡も消えていた。
 何かを確認しようとしても、結果は返らない。

 ブランコに座った。
 空気が重く、風もなく、音はしなかった。
 靴跡も、昨日と比べる基準も、何もない。

 帰宅すると、本は開かれたままだった。
 ページをめくる音は、消えてしまった。
 小鳥の声も、どこかで途切れたままだった。

 ご飯は出された。
 量も味も、前と同じかどうか判らなかった。
 それでも、手を伸ばすしかなかった。

作者メッセージ

読んでくれてありがとうございます😭

2026/01/04 14:20

わたあめのべとべと
ID:≫ 8i2mOjc170zx2
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