翌朝、村は変わらなかった。
人は畑に出て、井戸に集まり、
夜の話は誰もしなかった。
ただ一つだけ、違った。
夜に、人が消えなくなった。
代わりに、噂が増えた。
——夜に名を呼ばれそうになったら、
あの子が来てくれる。
私は今も、名を持たない。
あの木札は、夜に沈めた。
名は、私の中にだけある。
夜は歩く。
けれど、以前より静かだ。
名を呼ぶ声が聞こえたら、
私はそこへ行く。
呼ばれる前に、
夜より先に。
だから、覚えておいてほしい。
夜に、人の名を呼ぶな。
——夜が来る。
人は畑に出て、井戸に集まり、
夜の話は誰もしなかった。
ただ一つだけ、違った。
夜に、人が消えなくなった。
代わりに、噂が増えた。
——夜に名を呼ばれそうになったら、
あの子が来てくれる。
私は今も、名を持たない。
あの木札は、夜に沈めた。
名は、私の中にだけある。
夜は歩く。
けれど、以前より静かだ。
名を呼ぶ声が聞こえたら、
私はそこへ行く。
呼ばれる前に、
夜より先に。
だから、覚えておいてほしい。
夜に、人の名を呼ぶな。
——夜が来る。