一期は、
ループする世界での
[漢字]三谷[/漢字][ふりがな]みたに[/ふりがな]と[漢字]稲井[/漢字][ふりがな]いない[/ふりがな]さんのお話。
[水平線]
HRが終わったから、授業をいくつか受ける。
国語、数学Ⅱ、古文、体育。
気がついたら、給食だった。
給食だから自由な場所で食べらんないんだよね。
三谷「いただきます。」
ふと隣を見る。
音が一切聞こえない。
相変わらず、静かに食べているな、とおもう。
えーと、次は総合して日本史か。
総合は時間がすぐ過ぎていく。
なんでだろ。
次は日本史かー。
これはなんとなく苦手なんだよな。
三谷「[小文字]、、、ここ、わかんないや。[/小文字]」
稲井「じゃあ、教えてあげようか?」
三谷「ありがとう。ここなんだけどね、」
やっぱり稲井さんは頼もしいな。
はぁ、やっと学校終わったー。
昼ではないのに暖かい空気が僕を包む。
その空気が、なんとなくピリついたような気がした。
いつもは部活なんてないからそのまま家に帰るんだが、
なんとなく空き教室が気になって、
空き教室のところへ行ってみたんだ。
三谷「扉が、開いてる。」
いつもなら、先生が戸締りで閉めてるはずなのに。
——ごくり。
僕は、その扉の影に隠れて中を見てみた。
人が、いる。
よくみてみると、それは、
稲井「、、、、、、、、」
稲井さんだった。
何をしているんだろう、と思ってずっと見ていた。
もう空は橙色に染まっている。
鴉も集団になって鳴いている。
稲井「っ、、、[小文字]いないい[/小文字]———————、」
三谷「え、いまなんて——」
[水平線]
稲井「これ、プリント。」
三谷「、、、、え。」
三谷「、、、、え?」
稲井「一枚とって後ろに回して。」
三谷「、、、ありがとう。」
今日、? の、HR?
でも、それは、もう———
稲井「、、、早く、回して欲しいな。」
先生「全員に行き渡ったかー?」
あれ、一枚足りない。
三谷「あの、せんs」
稲井「先生、プリントが一枚足りません。」
先に言われた。
言い忘れていたが、、いや、言ったか。
先生「あ、おい昨日の日直!日付変えろ!」
昨日の日直、忘れてたのか。
えーと、昨日の日直は、、、
稲井「あっ、忘れてましたっ。今変えます、!」
先生「おー、稲井かー。次からは気をつけるんだぞ。」
稲井さんはいいなぁ、
何をしても咎められにくい。
日頃の行いがいいからなんだろうが。
稲井さんが席を立ち、日付を変えに行く。
稲井さんが黒板消しを持ち、今の日付を変える。
“3月9日”
その文字が、黒板消しで消される。
“3月10日”
書き換えられたその字は、違和感を覚えざるを得ない数字だった。
三谷「やっぱり、今日の、、っ」
気のせいだろうけど、
稲井さんの瞳が、
僕を鋭く見ていた。
ループする世界での
[漢字]三谷[/漢字][ふりがな]みたに[/ふりがな]と[漢字]稲井[/漢字][ふりがな]いない[/ふりがな]さんのお話。
[水平線]
HRが終わったから、授業をいくつか受ける。
国語、数学Ⅱ、古文、体育。
気がついたら、給食だった。
給食だから自由な場所で食べらんないんだよね。
三谷「いただきます。」
ふと隣を見る。
音が一切聞こえない。
相変わらず、静かに食べているな、とおもう。
えーと、次は総合して日本史か。
総合は時間がすぐ過ぎていく。
なんでだろ。
次は日本史かー。
これはなんとなく苦手なんだよな。
三谷「[小文字]、、、ここ、わかんないや。[/小文字]」
稲井「じゃあ、教えてあげようか?」
三谷「ありがとう。ここなんだけどね、」
やっぱり稲井さんは頼もしいな。
はぁ、やっと学校終わったー。
昼ではないのに暖かい空気が僕を包む。
その空気が、なんとなくピリついたような気がした。
いつもは部活なんてないからそのまま家に帰るんだが、
なんとなく空き教室が気になって、
空き教室のところへ行ってみたんだ。
三谷「扉が、開いてる。」
いつもなら、先生が戸締りで閉めてるはずなのに。
——ごくり。
僕は、その扉の影に隠れて中を見てみた。
人が、いる。
よくみてみると、それは、
稲井「、、、、、、、、」
稲井さんだった。
何をしているんだろう、と思ってずっと見ていた。
もう空は橙色に染まっている。
鴉も集団になって鳴いている。
稲井「っ、、、[小文字]いないい[/小文字]———————、」
三谷「え、いまなんて——」
[水平線]
稲井「これ、プリント。」
三谷「、、、、え。」
三谷「、、、、え?」
稲井「一枚とって後ろに回して。」
三谷「、、、ありがとう。」
今日、? の、HR?
でも、それは、もう———
稲井「、、、早く、回して欲しいな。」
先生「全員に行き渡ったかー?」
あれ、一枚足りない。
三谷「あの、せんs」
稲井「先生、プリントが一枚足りません。」
先に言われた。
言い忘れていたが、、いや、言ったか。
先生「あ、おい昨日の日直!日付変えろ!」
昨日の日直、忘れてたのか。
えーと、昨日の日直は、、、
稲井「あっ、忘れてましたっ。今変えます、!」
先生「おー、稲井かー。次からは気をつけるんだぞ。」
稲井さんはいいなぁ、
何をしても咎められにくい。
日頃の行いがいいからなんだろうが。
稲井さんが席を立ち、日付を変えに行く。
稲井さんが黒板消しを持ち、今の日付を変える。
“3月9日”
その文字が、黒板消しで消される。
“3月10日”
書き換えられたその字は、違和感を覚えざるを得ない数字だった。
三谷「やっぱり、今日の、、っ」
気のせいだろうけど、
稲井さんの瞳が、
僕を鋭く見ていた。