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『名を呼ぶな、夜が来る』

#4

四話 『名を知る』

 それは偶然だった。

 夜明け前、私は村外れの小さな墓を見つけた。
 苔に覆われ、誰にも覚えられていない。

 木札が一本、倒れていた。

 裏返すと、名前が書いてあった。
 読めてしまった。

 それが、自分の本名だとわかった。

 胸の奥で、何かが落ちる音がした。

 その瞬間から、“夜”の気配が変わった。

 近い。
 濃い。
 私を避けなくなった。

 本名を知るということは、
 世界に交わることが許されるということだった。

 そして同時に——
 “夜”に見つかるということでもあった。

 その夜、私は歩かなかった。
 歩かなくても、“夜”は来た。

作者メッセージ

読んでくれてありがとうございます!

2026/01/03 23:27

わたあめのべとべと
ID:≫ 8i2mOjc170zx2
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和風因習シリアス

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