2-C組と書かれた看板を見つけたユリシスは絶句した。看板や壁に身分のことをさす罵詈雑言が書かれていたのだ。おまけに教室はシーンとしている。ユリシスは唾を飲み込み扉を開けた。
「なっ!」
教室には、誰もいなかった。恐る恐る入ると教卓に紙が置いてあった。紙に書いてある内容を読み上げる。
「[漢字]Welcome! It's time for hide-and-seek! Let's go find the students! P.S. You are the Oni![/漢字][ふりがな]ようこそ!かくれんぼの時間です!生徒たちを探しに行きましょう!追伸:あなたは鬼です![/ふりがな]………は?」
ふざけた内容の神にユリシスは思わず紙を破りたくなる。しかし、冷静に考えれば魔力を隠し潜伏する授業だと理解した。つまり、ユリシスは生徒たちを見つければいいのだ。ならば、魔法を使えば簡単に済む。
【[明朝体]光れ、光れ、力よ 歌え、歌え、魔よ[/明朝体]】
だが、魔石は光を放つことなく床に落ちた。ちなみに魔力を籠めた石を魔石といって属性ごとに色が違う。なにがともあれ、魔法が使えないらしい。魔力探知が使えないのならば目視で探すしかない。
「鬼不利すぎでしょ………。」
ここの学校の広さを考えると圧倒的に不利だ。ユリシスはため息を吐くと、探し始めた。
「鬼不利すぎでしょ………。」
その言葉を再び呟いたのはかくれんぼ開始から三十分が経過したときだった。学校の広さと2-C組の隠密の上手さに既に挫折しかけているユリシスの目の前にまたもや紙が落ちてきた。そのとき、一瞬感じたとてつもない量の魔力にユリシスは鳥肌が立った。誰かに見られている気がするのに見ている人はどこにもいない。ユリシスは緊張しながら紙を見つけた。
「[漢字]Hint Back[/漢字][ふりがな]ヒント 後ろ[/ふりがな]………?」
ユリシスは後ろを振り返る特に何もない。けど、息づかいが聞こえる。耳に全神経を集中させる。木々のざわめき、波打ち、心臓の鼓動、動いた音。ユリシスは手を伸ばす。
「捕まえた。」
「うわっ!捕まった!」
そう言ったのは水色の髪の女性だった。綺麗な水色の目がユリシスを見つめる。
「やっぱり全部魔力を消すのは難しいか~!」
女性は制服についた埃を払う。この子は魔力を抑えていると一目見て分かった。セミロングにハーフアップなんてなぜそんなに可愛い髪型をしているのか、そこだけがユリシスには少し不可解だった。
「ユリシスちゃんだよね?うち、ユキナ・シャールです!ユキナって呼んでね!」
「あ………私、ユリシス・ニルスです。」
「知ってるよ!じゃあ、残りの子を探そうか!」
「あ、うん。」
ユキナに手を引かれてユリシスはかくれんぼを再開した。残りの授業時間は1時間だ。
「なっ!」
教室には、誰もいなかった。恐る恐る入ると教卓に紙が置いてあった。紙に書いてある内容を読み上げる。
「[漢字]Welcome! It's time for hide-and-seek! Let's go find the students! P.S. You are the Oni![/漢字][ふりがな]ようこそ!かくれんぼの時間です!生徒たちを探しに行きましょう!追伸:あなたは鬼です![/ふりがな]………は?」
ふざけた内容の神にユリシスは思わず紙を破りたくなる。しかし、冷静に考えれば魔力を隠し潜伏する授業だと理解した。つまり、ユリシスは生徒たちを見つければいいのだ。ならば、魔法を使えば簡単に済む。
【[明朝体]光れ、光れ、力よ 歌え、歌え、魔よ[/明朝体]】
だが、魔石は光を放つことなく床に落ちた。ちなみに魔力を籠めた石を魔石といって属性ごとに色が違う。なにがともあれ、魔法が使えないらしい。魔力探知が使えないのならば目視で探すしかない。
「鬼不利すぎでしょ………。」
ここの学校の広さを考えると圧倒的に不利だ。ユリシスはため息を吐くと、探し始めた。
「鬼不利すぎでしょ………。」
その言葉を再び呟いたのはかくれんぼ開始から三十分が経過したときだった。学校の広さと2-C組の隠密の上手さに既に挫折しかけているユリシスの目の前にまたもや紙が落ちてきた。そのとき、一瞬感じたとてつもない量の魔力にユリシスは鳥肌が立った。誰かに見られている気がするのに見ている人はどこにもいない。ユリシスは緊張しながら紙を見つけた。
「[漢字]Hint Back[/漢字][ふりがな]ヒント 後ろ[/ふりがな]………?」
ユリシスは後ろを振り返る特に何もない。けど、息づかいが聞こえる。耳に全神経を集中させる。木々のざわめき、波打ち、心臓の鼓動、動いた音。ユリシスは手を伸ばす。
「捕まえた。」
「うわっ!捕まった!」
そう言ったのは水色の髪の女性だった。綺麗な水色の目がユリシスを見つめる。
「やっぱり全部魔力を消すのは難しいか~!」
女性は制服についた埃を払う。この子は魔力を抑えていると一目見て分かった。セミロングにハーフアップなんてなぜそんなに可愛い髪型をしているのか、そこだけがユリシスには少し不可解だった。
「ユリシスちゃんだよね?うち、ユキナ・シャールです!ユキナって呼んでね!」
「あ………私、ユリシス・ニルスです。」
「知ってるよ!じゃあ、残りの子を探そうか!」
「あ、うん。」
ユキナに手を引かれてユリシスはかくれんぼを再開した。残りの授業時間は1時間だ。