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転生(?)したら、最悪の悪神だった件!?

#3

オシリス兄様

セトさんを肩に乗せ、僕はもと来た道を戻る。
「ど、どっちだっけ……。」
―馬鹿。左だ左。―
セトさんのナビゲートはすごくわかりやすい。
方向音痴の僕にとってはは助かる。
「あ!みっけ。」
―でかい声出すな。―
ネズミに頭を齧られ、あいててと叫ぶ。
本当にやめてくださいな。痛いんだって。
―早く入れ。着替えは槍の横の箱に入ってる。―
はいはいとセトさんをあやしながら、扉を開ける。
すると。
「セトぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「わっ!!!」
誰かが飛びついてきた。
―に、兄様……。―
「兄様?」
「そうだぞ〜!オシリス兄様だぞ〜!
起きたらセトいないんだもん!!兄様びっくりしたぞ!!
驚かすな!!」
色黒の少年が、半泣きの状態で言う。
兄様ってことは……セトさんのお兄ちゃん!?
―ちょ、、、、○○口借りるぞ。―
「は?」
セトさんの言葉に、困惑していると、いきなり口が勝手に動き出す。
「兄様。いつものただの鍛錬だから心配すんなっつったろ。」
「でも……セトになにかあったら……!!」
「大丈夫にだっての!」
自分の意志に反して、口がパクパクと動くのは気分がいいものではない。
早く返してよとセトさんに脳内で言ってやる。
るっせーと一喝で返されてしまったが。
「兄様は心配性過ぎるんだよ!!」
「セトは癒やしの術苦手だろ!」
「オレは武神になる男だぞ!?誰にも負けねぇわ!」
「だからといって傷つかないわけじゃないだろう!?」
仲がいいんだか悪いんだかよくわからない会話。
僕は一人っ子だからよくわからないけど兄弟ってこういうものなのか?
「……早く着替えておいで。イシスとネフティスが呼びに来たよ。」
呆れたのか、諦めたのか、一つため息を付くと、兄様……はどこかに行ってしまった。
―はぁ……。疲れたー。―
「ど、どうやったんですか、あれ!?」
―神の力はそのままだからなって言ったろ。
少年神でもこれぐらいのことはできるんだよ。―
「へぇ……」
―さっさと着替えろ。そこに入ってるのが腰巻きで、そっちが襞で、それが首掛けで、髪もちゃんと縛れよな!―
箱の上に乗って、ダンダンと足踏みをする
セトさん。
「え、髪も縛るの!?」
―当たり前だ。縛れないのか。―
「縛れません。」
しょうがないなとセトさんはぽんっとまた姿を変える。
その姿は、廊下で見た人たちとはまた違った、服を着た、青年が立っていた。
そして、セトさんはぽんっと椅子を出し、そこに座る。
「これでいいだろ。ほら、こっち来い。」
クイクイと僕を呼ぶセトさんの方に僕は走っていく。
「はっ……はいっ!!」
「ここはこう。こうやって巻くの。手ぇ上げな。」
言う通りに手を上げると、セトさんは綺麗に腰巻きを巻いてくれる。
「ほい、こっち首掛け。襞もつけるぞ。腕輪つけるぞ。」
映画で見たことあるような首掛けと腕輪。
腕輪の金色が輝いている。
「後ろ向け。」
「はい!」
気づかなかったけど、今の僕の髪は赤色らしい。
赤毛って珍しいよな……。アニメでしか見たことないよ、僕。
「……うん。良くなったな。」
「わぁっ!ありがとうございます、セトさん!」
これかっこいいや。僕だけだったら絶対できなかったな。
「ほら、行くんだろ。」ポムッ
―出て右だ。肩乗せろ。
多分出入り口に兄様いるし、
謝ってくるからこっちも悪かったって言っといてくれ。―
「は、はいっ!!」
自分で言わないのね。
と思いながら扉を開けると、セトさんの予想通り、オシリス兄様が待っていた。
「さっきは、ごめん。」
「こっちも、言い過ぎた。」
ごめん、というとオシリス兄様はびっくりしたようにこちらを見て、僕を抱きしめた。
「偉い!!セト、ちゃんと謝れたじゃん!
すごいよ、頑張ったねぇ!」
「へ?」
―オレが謝んの苦手だからな。大げさに捉え過ぎなんだっての。―
あぁそういう。って兄様も兄様だけど。
この兄弟、色々大変だ。
「わぁ!このネズミちゃんどこで拾ったの?」
「に、庭。」
「すごいかわいいね!真っ白だぁ!」
セトさんに手を伸ばすオシリス兄様。
アルビノ種って、エジプトにいるのかなぁ。
「よし、行こう!!」
「わわっ!?」
オシリス兄様は僕の腕を引っ張り、どこかへ連れて行こうとする。
襞がふわりと舞い上がった。
―全く……落とすんじゃねぇぞ、○○!!―

作者メッセージ

のんびりした声の主とはオシリスでした!
古代エジプト神の中で最も有名と言ってもいい神様ですが、皆さん知っていましたか?
ネズミに変身したり、人に変身したり、セトさんは忙しいようです!

2024/08/02 11:04

ソレイユ
ID:≫ 3tmRceBxQOKwI
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