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星 と 羽 ໒꒱ 𓏸*˚

#7

お弁当

美羽が転校してきてから、数日後。


学園のスカイテラス。

周りでは他の生徒たちが、数千、いや数万円はしそうなランチを食べている。



そんな中、美羽は少し気恥ずかしそうに、使い古したタッパーの蓋を開けた。



​「…ねぇ蒼空くん。お礼のお弁当。蒼空くんの分も、あり合わせで作ってきたから」



​「え、マジで? サンキュ」



​蒼空は興味津々で中を覗き込む。



そこには、卵焼き、ブロッコリーなどが入っていた。



そして――。



​「……何これ。エイリアン?」



​蒼空が箸でつまみ上げたのは、真っ赤なウインナー。



​「エイリアンじゃないよ! タコさんウインナー。お弁当の定番!」



​「タコ…? これ、魚介類なのか? 見たことねぇ…」



​蒼空は、まるで何かを鑑定するかのような真剣な目つきで、ウィンナーをじっと見つめている。



​「いいから、毒じゃないから!セールで買ったやつだけど、味は保証する!」



​美羽に促され、蒼空は覚悟を決めたように、パクリとそれを口に入れた。



もぐもぐと食べたあと……。



​「………っ!!」



​「えっ、何!? やっぱり口に合わなかった!?」



​美羽が慌てて顔を覗き込む…



​「……何これ、うまっ! 」



​蒼空はキラキラした目で美羽を見つめる。



​「これ、なんて名前だっけ? タコ? 明日から毎日、これ10匹は入れて。」



​「そんなに入れたらお弁当箱がタコで埋まるでしょ! 」



​美羽は呆れつつも、自分が作ったものを「美味しい」と全力で食べる蒼空を見て、ふっと頬が緩む。



いつもは高級レストランの食事を口にしている男が、美羽手作りの食べ物に心躍らせている。



​「蒼空くんって、案外、庶民派の才能あるかもね」



​「はぁ? 俺をそこら辺の庶民と一緒にすんなよ。俺が認めたのは、このタコと、これを作ったお前の腕だけだから」



​蒼空は口いっぱいに頬張ったまま、ぶっきらぼうに言った。



そして、最後の一匹を美羽の口元に差し出した。



​「……ほら、お前も食え。」



​「え?…私はいいよ」



​「いいから。……あーん」



​真剣な面持ちで「あーん」を迫る蒼空。


「え!? はぁ!? ここ公共の場!!恥ずかしい!」



周囲の御曹司たちが「咲城様が赤い物体をに食べてる…」と驚愕の眼差しを向けている。



「そんなの関係ねぇよ 早く。」


どんどん距離を縮める蒼空。


美羽はそそくさとタコさんウィンナーを口に入れる。



周りのキラキラムードとはまた違い、2人の周りには甘い空気が漂っていたような気がした。

作者メッセージ

毎日投稿4日目!!


なんか終わり方変でごめんなさいm(._.)m

2026/03/31 13:06

ゆぅり
ID:≫ 6iv2mqA2kvwoA
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