美羽が転校してきてから、数日後。
学園のスカイテラス。
周りでは他の生徒たちが、数千、いや数万円はしそうなランチを食べている。
そんな中、美羽は少し気恥ずかしそうに、使い古したタッパーの蓋を開けた。
「…ねぇ蒼空くん。お礼のお弁当。蒼空くんの分も、あり合わせで作ってきたから」
「え、マジで? サンキュ」
蒼空は興味津々で中を覗き込む。
そこには、卵焼き、ブロッコリーなどが入っていた。
そして――。
「……何これ。エイリアン?」
蒼空が箸でつまみ上げたのは、真っ赤なウインナー。
「エイリアンじゃないよ! タコさんウインナー。お弁当の定番!」
「タコ…? これ、魚介類なのか? 見たことねぇ…」
蒼空は、まるで何かを鑑定するかのような真剣な目つきで、ウィンナーをじっと見つめている。
「いいから、毒じゃないから!セールで買ったやつだけど、味は保証する!」
美羽に促され、蒼空は覚悟を決めたように、パクリとそれを口に入れた。
もぐもぐと食べたあと……。
「………っ!!」
「えっ、何!? やっぱり口に合わなかった!?」
美羽が慌てて顔を覗き込む…
「……何これ、うまっ! 」
蒼空はキラキラした目で美羽を見つめる。
「これ、なんて名前だっけ? タコ? 明日から毎日、これ10匹は入れて。」
「そんなに入れたらお弁当箱がタコで埋まるでしょ! 」
美羽は呆れつつも、自分が作ったものを「美味しい」と全力で食べる蒼空を見て、ふっと頬が緩む。
いつもは高級レストランの食事を口にしている男が、美羽手作りの食べ物に心躍らせている。
「蒼空くんって、案外、庶民派の才能あるかもね」
「はぁ? 俺をそこら辺の庶民と一緒にすんなよ。俺が認めたのは、このタコと、これを作ったお前の腕だけだから」
蒼空は口いっぱいに頬張ったまま、ぶっきらぼうに言った。
そして、最後の一匹を美羽の口元に差し出した。
「……ほら、お前も食え。」
「え?…私はいいよ」
「いいから。……あーん」
真剣な面持ちで「あーん」を迫る蒼空。
「え!? はぁ!? ここ公共の場!!恥ずかしい!」
周囲の御曹司たちが「咲城様が赤い物体をに食べてる…」と驚愕の眼差しを向けている。
「そんなの関係ねぇよ 早く。」
どんどん距離を縮める蒼空。
美羽はそそくさとタコさんウィンナーを口に入れる。
周りのキラキラムードとはまた違い、2人の周りには甘い空気が漂っていたような気がした。
学園のスカイテラス。
周りでは他の生徒たちが、数千、いや数万円はしそうなランチを食べている。
そんな中、美羽は少し気恥ずかしそうに、使い古したタッパーの蓋を開けた。
「…ねぇ蒼空くん。お礼のお弁当。蒼空くんの分も、あり合わせで作ってきたから」
「え、マジで? サンキュ」
蒼空は興味津々で中を覗き込む。
そこには、卵焼き、ブロッコリーなどが入っていた。
そして――。
「……何これ。エイリアン?」
蒼空が箸でつまみ上げたのは、真っ赤なウインナー。
「エイリアンじゃないよ! タコさんウインナー。お弁当の定番!」
「タコ…? これ、魚介類なのか? 見たことねぇ…」
蒼空は、まるで何かを鑑定するかのような真剣な目つきで、ウィンナーをじっと見つめている。
「いいから、毒じゃないから!セールで買ったやつだけど、味は保証する!」
美羽に促され、蒼空は覚悟を決めたように、パクリとそれを口に入れた。
もぐもぐと食べたあと……。
「………っ!!」
「えっ、何!? やっぱり口に合わなかった!?」
美羽が慌てて顔を覗き込む…
「……何これ、うまっ! 」
蒼空はキラキラした目で美羽を見つめる。
「これ、なんて名前だっけ? タコ? 明日から毎日、これ10匹は入れて。」
「そんなに入れたらお弁当箱がタコで埋まるでしょ! 」
美羽は呆れつつも、自分が作ったものを「美味しい」と全力で食べる蒼空を見て、ふっと頬が緩む。
いつもは高級レストランの食事を口にしている男が、美羽手作りの食べ物に心躍らせている。
「蒼空くんって、案外、庶民派の才能あるかもね」
「はぁ? 俺をそこら辺の庶民と一緒にすんなよ。俺が認めたのは、このタコと、これを作ったお前の腕だけだから」
蒼空は口いっぱいに頬張ったまま、ぶっきらぼうに言った。
そして、最後の一匹を美羽の口元に差し出した。
「……ほら、お前も食え。」
「え?…私はいいよ」
「いいから。……あーん」
真剣な面持ちで「あーん」を迫る蒼空。
「え!? はぁ!? ここ公共の場!!恥ずかしい!」
周囲の御曹司たちが「咲城様が赤い物体をに食べてる…」と驚愕の眼差しを向けている。
「そんなの関係ねぇよ 早く。」
どんどん距離を縮める蒼空。
美羽はそそくさとタコさんウィンナーを口に入れる。
周りのキラキラムードとはまた違い、2人の周りには甘い空気が漂っていたような気がした。