星 と 羽 ໒꒱ 𓏸*˚
#1
出会いの日
【character】
成宮 美羽(なるみや みう)
春川高校1年生だったが、蒼空と婚約し国立皇学園高等部特Aクラス。偏差値70程度で頭はいい。父親に母親と共に捨てられ、小さい頃から母子家庭。バイトを5つかけ持ちしていて、シゴデキ。優しく、ちょーっとノリがいい。蒼空の母と美羽の母が高校時代の親友で、蒼空と結婚することに……?
[水平線][明朝体][小文字][右寄せ][/右寄せ][/小文字][/明朝体]
咲城 蒼空(さきしろ そら)[小文字][小文字][/小文字][/小文字]
国立皇学園高等部特Aクラス。偏差値73で身体能力も高く、イケメンでコミュ力もある完璧男子。それに加え超大手IT企業「咲城財閥」の御曹司。次期社長候補とも言われている。ちょいクズ。テキトーな感じ。基本的に誰とでも仲良くする。[水平線]
「お母さん、詐欺とかじゃないよね? 私、売られたりしない?」
「失礼ね。相手は私の高校時代の親友、咲城さんのところの息子さんよ」
咲城。その名を聞いて、美羽の脳裏にニュース番組のロゴが浮かんだ。
日本を代表する超大手IT企業、咲城財閥。住む世界の違う、文字通りの「雲の上の住人」だ。
「結婚って……好きな人とするもんじゃないの? って、まあ、お母さんがそれで安心するならいいんだけどさ。ノリで決めてない?」
「大丈夫、あっちの息子さんは完璧超人だって評判よ」
その「完璧」という言葉の裏に、どれほどの猛毒が隠されているか。
この時の美羽は、まだ知る由もなかった。
[水平線][水平線][水平線][水平線][水平線][水平線][水平線]
翌日、美羽は慣れない高級な制服に身を包み、国立皇学園の門をくぐった。
案内されたのは、選ばれしエリートのみが在籍する「特Aクラス」。
教室に入った瞬間、香水の匂いと、自分たちが住む世界とは明らかに違う「余裕」の空気に気圧される。
「お、君が噂の婚約者ちゃん?」
不意に声をかけてきたのは、窓際の席で気怠げに頬杖をついていた少年だった。
咲城 蒼空。
色素の薄い髪、整いすぎた目鼻立ち。一瞬で見惚れてしまうほどの美形だが、その瞳にはどこか他人を小馬鹿にしたような、退屈そうな色が混じっている。
「……成宮美羽です。今日からお世話になります、咲城……蒼空くん」
美羽が精一杯の愛想笑いを浮かべると、蒼空は椅子をガタンと鳴らして立ち上がり、美羽の距離をゼロにするまで近づいてきた。
そして、耳元で低く囁く。
「敬語はやめてよ、婚約者なんだから。……あーあ、親同士が勝手に盛り上がっちゃってさ。俺、君みたいな『真面目だけが取り柄です』ってタイプ、一番苦手なんだよね」
「……はぃ?」
「ま、とりあえず適当に仲良くしようよ。俺の株が下がらない程度にさ。あ、あと、放課後デートのフリ付き合ってね。SNS用の写真撮りたいから」
蒼空はひらひらと手を振って、取り巻きの女子たちの元へ戻っていった。
美羽は呆然と立ち尽くす。
(……何、今の。完璧男子? 身体能力高い? 違うでしょ、ただの『性格に難ありなクズ』じゃん!)
【character】
成宮 美羽(なるみや みう)
春川高校1年生だったが、蒼空と婚約し国立皇学園高等部特Aクラス。偏差値70程度で頭はいい。父親に母親と共に捨てられ、小さい頃から母子家庭。バイトを5つかけ持ちしていて、シゴデキ。優しく、ちょーっとノリがいい。蒼空の母と美羽の母が高校時代の親友で、蒼空と結婚することに……?
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咲城 蒼空(さきしろ そら)[小文字][小文字][/小文字][/小文字]
国立皇学園高等部特Aクラス。偏差値73で身体能力も高く、イケメンでコミュ力もある完璧男子。それに加え超大手IT企業「咲城財閥」の御曹司。次期社長候補とも言われている。ちょいクズ。テキトーな感じ。基本的に誰とでも仲良くする。[水平線]
「お母さん、詐欺とかじゃないよね? 私、売られたりしない?」
「失礼ね。相手は私の高校時代の親友、咲城さんのところの息子さんよ」
咲城。その名を聞いて、美羽の脳裏にニュース番組のロゴが浮かんだ。
日本を代表する超大手IT企業、咲城財閥。住む世界の違う、文字通りの「雲の上の住人」だ。
「結婚って……好きな人とするもんじゃないの? って、まあ、お母さんがそれで安心するならいいんだけどさ。ノリで決めてない?」
「大丈夫、あっちの息子さんは完璧超人だって評判よ」
その「完璧」という言葉の裏に、どれほどの猛毒が隠されているか。
この時の美羽は、まだ知る由もなかった。
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翌日、美羽は慣れない高級な制服に身を包み、国立皇学園の門をくぐった。
案内されたのは、選ばれしエリートのみが在籍する「特Aクラス」。
教室に入った瞬間、香水の匂いと、自分たちが住む世界とは明らかに違う「余裕」の空気に気圧される。
「お、君が噂の婚約者ちゃん?」
不意に声をかけてきたのは、窓際の席で気怠げに頬杖をついていた少年だった。
咲城 蒼空。
色素の薄い髪、整いすぎた目鼻立ち。一瞬で見惚れてしまうほどの美形だが、その瞳にはどこか他人を小馬鹿にしたような、退屈そうな色が混じっている。
「……成宮美羽です。今日からお世話になります、咲城……蒼空くん」
美羽が精一杯の愛想笑いを浮かべると、蒼空は椅子をガタンと鳴らして立ち上がり、美羽の距離をゼロにするまで近づいてきた。
そして、耳元で低く囁く。
「敬語はやめてよ、婚約者なんだから。……あーあ、親同士が勝手に盛り上がっちゃってさ。俺、君みたいな『真面目だけが取り柄です』ってタイプ、一番苦手なんだよね」
「……はぃ?」
「ま、とりあえず適当に仲良くしようよ。俺の株が下がらない程度にさ。あ、あと、放課後デートのフリ付き合ってね。SNS用の写真撮りたいから」
蒼空はひらひらと手を振って、取り巻きの女子たちの元へ戻っていった。
美羽は呆然と立ち尽くす。
(……何、今の。完璧男子? 身体能力高い? 違うでしょ、ただの『性格に難ありなクズ』じゃん!)