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星 と 羽 ໒꒱ 𓏸*˚

#3

シャンデリアと新星?

​「……ねえ、蒼空くん。ここ、本当に学校? どっかの国の宮殿か美術館の間違いじゃないの?」



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初めて出会った日から数日後。

美羽は新しい学校「国立皇学園」の校舎の見学をしていた。


​天井に輝くクリスタルのシャンデリア。

高校とは思えないほどの廊下の広さ。

前に通っていた学校とは天と地の差がある。


​「大げさだな。普通の高校と変わんないだろ。……あ、ここがメインの生徒用ラウンジ」


​蒼空が指差した先には、高級ホテルのようなふかふかのソファと、一流シェフが常駐しているというティーカウンター。


​「……変わるわ! 変わりすぎ!そもそもソファがシルクじゃん…」


​美羽は冷や汗をかきながら、なるべく壁にぶつからないように歩く。


そんな美羽の様子を面白そうに眺めながら、蒼空はポケットに手を突っ込んでひょいひょいと進んでいく。


​「あ、あっちに見えるのが第3体育館。馬術部とフェンシング専用ね」


​「体育館が3つもあるの!? しかも馬……。馬って、学校で飼うものなんだ……」


​「ま、俺は基本サボりスポットとして使ってるけどね。あそこの厩舎の裏、風通し良くて昼寝に最高なんだわ」


​「……ちょっと、次期社長候補でしょ。真面目に授業受けなさいよ」


​美羽が呆れてツッコミを入れると、蒼空は立ち止まり、不意にニヤリと笑って美羽を振り返った。


​「じゃあ、一番『ヤバい』場所、教えてあげるよ。こっち」


​連れて行かれたのは、校舎の最上階にあるスカイテラスだった。


そこからは学園の広大な敷地と、その向こうに広がる街並みが一望できる。


​「……すご……」

​「ここ、特Aクラスの生徒だけが使えるプライベートエリア。……ぶっちゃけ俺のサボりスポットでもあるんだけど」



​「はぁ!? ほんと、さらっとクズなこと言うよね……。婚約者がいる前でよく言う…」



​美羽がジト目で睨むと、蒼空はフッと表情を緩めた。



夕日に照らされた彼の顔は、いつもの不遜な態度が嘘のように、どこか寂しげで、それでいて綺麗だった。


​「……お前みたいに、景色見て『すご』って言うやつ、初めて」



​「はぁ!?どういう意味?」


​美羽が慌てて言い返すと、蒼空は声を立てて笑った。


​「ははっ! やっぱりお前、面白いわ。……成宮美羽。この学園、金持ちのバカばっかりで退屈だけど、お前がいるなら少しはマシになりそう」


「それなら、いいけど」
「…今日ありがとね。案内してくれて」



「婚約者の役目ってやつっしょ-」
「ほら、帰るぞ」

​蒼空はそう言って、美羽の頭をポンと軽く叩いた。


その大きな手の温かさに、美羽の心臓が不意に跳ねた。

作者メッセージ

遅くなりすみません💦

次もお楽しみに!

2026/02/20 17:00

ゆぅり
ID:≫ 6iv2mqA2kvwoA
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