星 と 羽 ໒꒱ 𓏸*˚

​「……え、婚約?」

​安アパートの薄暗いキッチン。

美羽は手に持っていバイト先からのもらいものの弁当を落としそうになった。

母、成宮恵美は、どこか遠い目をし、

「そうなの。美羽、明日から『国立皇学園』に転校してもらうから」

​美羽の生活は、これまで「金」と「労働」の二文字に支配されていた。

居酒屋、コンビニ、家庭教師、引越し手伝い、果ては着ぐるみの中の人まで。

5つのバイトを掛け持ちし、学校では居眠り一つせず偏差値70をキープ。

それはすべて、自分たちを捨てた父を見返すため。

女手一つで育ててくれた母を楽にするためだった。

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