先遣隊が死んだ!!この人でなし!!
#1
はじまり
私はしがないファデュイ先遣隊の隊長である。
本名はファデュイに入った時に故郷と共に捨てたため、コードネーム代わりに春雷と呼ばれている。
私が平隊員だった頃の隊長が名付けて以来ずっとなので、あらゆる国で、あらゆる名前を使ってきた私には珍しく10年以上使ってる名前である。
しかし、その名前ももうすぐお役ご免だろう。
ファデュイ先遣隊。
数ある他の先遣隊と違って、情報収集と暗殺等々の仄暗いことを得意とする特異な隊。そんな部隊のへの、実質的な解散命令_______そう、聖遺物回収である。
「え、まじっすか???」
「闇討ち上等夜道は真上から奇襲、名前と顔を変えて情報集めてる陰キャ集団に真っ向からの秘境攻略……?お上もとうとう血迷ったか……」
「俺たち、対人特化で強いだけやのに……?え、秘境は無茶がすぎとるって……」
「れーちゃんも、ひきょーこうりゃく?」
「あのハゲ靴下臭上司のせいですか……なるほど、ちょっと闇討ち行ってきまーす」
阿鼻叫喚の部下たちと闇討ちに行きそうな副隊長を捕まえ、私は話を続ける。
「落ち着きなよ、君たち。クソハゲのセクハラ上司が淑女様のご機嫌伺いのための献上品を、私たちペーペー卑屈集団に押し付けられたにすぎない。大した問題…………だよね〜〜、これ、どうしようかなぁ〜」
よりにもよって、指定された聖遺物があるのは攻略難易度ルナティックの秘境。
対人や地上戦ならともかく、良くも悪くも逃げ場のない秘境では私たちの強みが活かせない。
みんなを元気づけようと考えていた演説内容も吹っ飛んだよ。
椅子の上で四肢を投げ出して、空虚を見上げる私に部下たちは更に騒がしくする。
「隊長、急に正気にならないで!!」
「たいちょー、どーしたの?いたいいたい?れーちゃん、あのひところすよ?」
「ほーらー!!春雷隊長が弱気になるからレーちゃんが暴走し始めてる!!あんただけだよ、このバーサーカーなんとかできるの!!」
「やっぱあのクソ上司殺して来ますね」
「あああああ!!副隊長が御乱心だぁあああ!!全員で援護して上司殺そう!!!」
「いや、止めへんのかい!」
「止める理由もないだろ。春雷を過労させかけてるのよ?」
「殺すんだったら、私の管轄外で殺して……」
「おっと、隊長殿もかなりお疲れですね。誰か、ストゼロもってこい」
「さらに労働させてどうすんねん!!」
いや、普通にどうしよう。
うちの最年少キョンシーちゃんを抱き抱えて動きを封じながら、ぼーっとする。
あのクソハゲ野郎でもファデュイではそれなりに地位があるのだ。勝手に殺されたら事後処理が面倒……。
は〜〜金に目が眩んでファデュイ入ったけど、今更ながら辞めたい……。
孤児でなんもなかった私を拾ってくれた、あの時の隊長には悪いけど死ぬほど辞めたい……。
ん……?
死ぬほど、辞めたい………?
あ、思いついた。(アイデアロール成功の音)
「死んでファデュイやめるか」
私の思いつきをそのまま口に出せば、部下たちが一斉に泡吹いて倒れた。
本名はファデュイに入った時に故郷と共に捨てたため、コードネーム代わりに春雷と呼ばれている。
私が平隊員だった頃の隊長が名付けて以来ずっとなので、あらゆる国で、あらゆる名前を使ってきた私には珍しく10年以上使ってる名前である。
しかし、その名前ももうすぐお役ご免だろう。
ファデュイ先遣隊。
数ある他の先遣隊と違って、情報収集と暗殺等々の仄暗いことを得意とする特異な隊。そんな部隊のへの、実質的な解散命令_______そう、聖遺物回収である。
「え、まじっすか???」
「闇討ち上等夜道は真上から奇襲、名前と顔を変えて情報集めてる陰キャ集団に真っ向からの秘境攻略……?お上もとうとう血迷ったか……」
「俺たち、対人特化で強いだけやのに……?え、秘境は無茶がすぎとるって……」
「れーちゃんも、ひきょーこうりゃく?」
「あのハゲ靴下臭上司のせいですか……なるほど、ちょっと闇討ち行ってきまーす」
阿鼻叫喚の部下たちと闇討ちに行きそうな副隊長を捕まえ、私は話を続ける。
「落ち着きなよ、君たち。クソハゲのセクハラ上司が淑女様のご機嫌伺いのための献上品を、私たちペーペー卑屈集団に押し付けられたにすぎない。大した問題…………だよね〜〜、これ、どうしようかなぁ〜」
よりにもよって、指定された聖遺物があるのは攻略難易度ルナティックの秘境。
対人や地上戦ならともかく、良くも悪くも逃げ場のない秘境では私たちの強みが活かせない。
みんなを元気づけようと考えていた演説内容も吹っ飛んだよ。
椅子の上で四肢を投げ出して、空虚を見上げる私に部下たちは更に騒がしくする。
「隊長、急に正気にならないで!!」
「たいちょー、どーしたの?いたいいたい?れーちゃん、あのひところすよ?」
「ほーらー!!春雷隊長が弱気になるからレーちゃんが暴走し始めてる!!あんただけだよ、このバーサーカーなんとかできるの!!」
「やっぱあのクソ上司殺して来ますね」
「あああああ!!副隊長が御乱心だぁあああ!!全員で援護して上司殺そう!!!」
「いや、止めへんのかい!」
「止める理由もないだろ。春雷を過労させかけてるのよ?」
「殺すんだったら、私の管轄外で殺して……」
「おっと、隊長殿もかなりお疲れですね。誰か、ストゼロもってこい」
「さらに労働させてどうすんねん!!」
いや、普通にどうしよう。
うちの最年少キョンシーちゃんを抱き抱えて動きを封じながら、ぼーっとする。
あのクソハゲ野郎でもファデュイではそれなりに地位があるのだ。勝手に殺されたら事後処理が面倒……。
は〜〜金に目が眩んでファデュイ入ったけど、今更ながら辞めたい……。
孤児でなんもなかった私を拾ってくれた、あの時の隊長には悪いけど死ぬほど辞めたい……。
ん……?
死ぬほど、辞めたい………?
あ、思いついた。(アイデアロール成功の音)
「死んでファデュイやめるか」
私の思いつきをそのまま口に出せば、部下たちが一斉に泡吹いて倒れた。