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大姫鎌倉日記

#1

序幕,伊豆国の姫君

時は1178年。京の都では平家が絶頂を極めていた時代であった。
しかしこの物語は東国の隅、伊豆国で始まる。

この頃の坂東…今でいう関東では、小さな豪族たちが京の貴族や平家からの圧力を受けつつ暮らしている。その中のひとつ、北条家。今日は一族皆が集まっているようだ。
中心には気品のある顔立ちの男と若い女がいて、赤子を抱いてみせている。
「父上。これが我らの娘でございますよ」
赤子を女から受け取った男はこの家の大黒柱、北条時政である。
「まったく、源氏の落ちぶれ貴公子と駆け落ちしたと思えば子までつくっ……こりゃあなんと愛らしい!きっとお前のように麗しい娘になるぞ、政子!」
「まあ嬉しい、私が必ずや立派なおなごに育てましょう、頼朝様!」
そう、この赤子の両親こそ、恐らく日本人なら知らない者はいないであろう、北条政子と源頼朝である。
「この子の名はなんとしたんだね?」
「[漢字]幡[/漢字][ふりがな]はた[/ふりがな]、としました。幡姫にございますよ」
「そりゃまた良い名だなあ!」
はしゃぐ時政を横目に、頼朝も娘を愛おしそうに見つめて言った。
「この子が幸せに生きられるように儂も頑張らねばのう」

幡姫は父、源頼朝の政略に巻き込まれ、翻弄され続ける人生を送ることとなる。それは幡姫に限らず、源頼朝の子に生まれた者の宿命といえるかもしれない。しかしこの場にいる人々にはそんなことは想像できるはずもなかった。

つづく

作者メッセージ

始まりました。
少しでも気になったらどうか読んで下され!

2024/02/04 18:45

青葉よしまつ
ID:≫ 4eITYY1IIrji.
コメント

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歴史日本史鎌倉時代源平合戦恋愛

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