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恐らく大丈夫だと思いますが、蜘蛛がどうしても嫌という方はご注意ください。

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雲を目指した蜘蛛

#4

第3話 強かったのは、対重力だけでした。

蜘蛛はようやく雲を目指した旅を始められた。三日坊主ならすでに忘れている頃だろう。それほど蜘蛛の意志は強いのだ。[小文字]まぁ、3日だけで意志が強いのかと言われればそれほどでもない・・・?[/小文字]それはさておき、気づいた頃にはかなり地面が遠のいていた。二日間の練習だけでここまで上達できるなら、数日練習を怠っただけで感覚を忘れてしまうのが不思議なくらいだ。だいぶ前の焚き火跡が一つの白い点となって、静かに佇んでいる。近くで行われていて迷惑な猫と犬の喧嘩も、もはや他人事だ。元々他人事っちゃあ他人事だけど。高所恐怖症というわけでなくとも流石に怖くなるレベルだ。だが、蜘蛛はそんな恐怖心に打ち勝つほどの探究心、好奇心を持ち合わせている。そもそも、蜘蛛はところが好きなのだ。そよそよとふく風が心地よい。・・・。ちょっと強い・・・。あれ?強すぎ?強風だ。蜘蛛は焦っている。巣は悲鳴をあげているし、そもそも飛ばされそうだ。どっちに転んでも大ピンチ。風だしいずれは止んでくれるはずと信じて必死に粘った。動けるうちは補強をして、強い風の時は死力を尽くして凌いだ。天気の神様もそこまで残酷ではなかったので、次第に風が止んできた。ほっとしたかと思ったけど、こんな風に負けてたんじゃたどり着けたい。補強をしてから進もうと思ったら、世界が急に暗くなった。別に世界の終わりっていうわけではない。ただの雨だ。しかも割と豪雨。天気の神様、優しいのか酷なのか、もはやわからん。これには蜘蛛も、
「うわあぁ!せっかく作った蜘蛛の巣が!風が止んだと思ったのに!っていうか、風を止ませた意味あったの?」
と嘆いた。蜘蛛の巣は、一応防水だから、小雨程度なら防げるけど、横殴りの豪雨。記録的っちゃあ記録的。雹ですかって感じの高威力。蜘蛛自らが創り上げた白い大木もこれには折れてしまいそう。ミシミシと悲鳴をあげる。それに蜘蛛は悲鳴をあげる。いろいろカオスで、俯瞰してみるとこれはこれでちょっと面白い。でも、当事者からすればたまったもんじゃない。苦しみ超えて苦笑いレベル。しかも、これが長いこと長いこと。大体10分ぐらいは格闘していた。人として捉えるなら、逃げ場のない弱い足場で、機関銃が乱射して、自分も足場もピンチみたいなこと。これを耐え切ったら超人。つまり、蜘蛛も超人。なんとか凌ぎ切った。身も心も巣もズタズタ。いつ崩れてもおかしくない。せっかくの補強が露と消えた。仕方ないので、もう一度補強をして、再び天へと向かうことにした。でも、補強を終えた後には体力なんて残っていなかったので、簡単に休憩することにした。この時間が、気づいたら一日経っていたことに気づくのは、もう少し後のお話・・・。

2024/11/25 15:35

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#蜘蛛#雲#平和#癒し

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