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不幸絶えぬ幸せな館

#6

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[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]

蒼井)よし!みんな集まったね!
桃)あんたが一番最後だけどね。
紫苑)あんまり刺してやるな。
蒼井)ん゛んっ。気を取り直して。
   ペアごとに気づいた事を報告してこ〜!

6人は広間に集合した。
中央にある長机を囲むように座っている。

黄)なぜ蒼井さんはあんなに元気なんですか?(コソッ
翠)なんでだろうね?(コソッ
朱莉)あんたが元気すぎるせいで、気後れしてるじゃ
   ない。この馬鹿。
蒼井)だから俺の扱い酷くない?(泣
紫苑)なら、俺らから言うわ。(フル無視
蒼井)おいっ!

茶々を入れるのも程々にして、話し合いを始めた。
初めは、紫苑&桃ペアからの報告のようだ。

紫苑)俺らが行ったのは、この館の東側だ。
   あっちには食堂があった。
桃)この館の名前は「月虹館」だって。
  あと、創設者は「片山寛治」っていう人みたい。
黄)...ならこの館は「不幸絶えぬ幸せの館」ですね。

桃の言葉に黄がポツリと呟いた。
静かな呟きだが、このチームの水面に大きな石が投げ込まれた。
波紋が生まれる。

蒼井)えぇ!まじっ!?俺らが探してた噂の館!?
翠)黄さんは何か知ってるの?
黄)皆さんとお会いする前に少し調べていました。
  しかし、私は、それくらいしか知りません。
翠)なるほどね...
桃)てことは。私達、ここから出られないの...?(震

桃の一言は震えている。
その言動に、一同が黙った。
改めて言葉にすると、事の重大さが明らかになったのだろう。

蒼井)出られるかは考えても分からない。(キリッ
   だから、とりあえず、他のペアの情報も共有し
   よう。
朱莉)なに急にインテリ装ってんのよ(軽叩
蒼井)あ、いたっ!そんな叩かなくても〜!
紫苑)なにやってんだお前ら(呆
桃)ふふっ笑

蒼井が場の雰囲気を明るくしようと努めたようだ。
他5人から信頼される源が垣間見えた。
次は蒼井&朱莉ペアからの報告のようだ。

蒼井)俺たちは2階を見てきました〜。
   トイレ、物置、書斎とか諸々あったよ!
朱莉)あと寝室も2つあった。今日はそこで寝よ。
黄)寝室があって安心です。
桃)そうね。流石に床で寝るなんてごめんだもの。
紫苑)食堂の冷蔵庫に得体の知れん物が入ってた。
   そんな感じで、お前らも異変とかは?
翠)得体の知れないって...怖いねぇ

紫苑らが見つけたように、異変がないか探っている。
2人に思い当たる節は、1つしかなかった。
朱莉が言おうとするのを遮るように蒼井が答えた。

朱莉)あ、それならっ!(((
蒼井)切り落とされた手があったよ。
   もちろんレプリカのね、笑
紫苑)ふーん、レプリカの手ね。趣味の悪いこった。
蒼井)だね!はい、最後は翠達の報告ねー!

まるでそれ以上の会話を避けるかのように。
そんな不自然さがあったが、誰も指摘はしない。
最後に翠&黄ペアからの報告だ。

翠)俺たちは、この館の西側に行ったよ。
  でっかい浴槽があるバスルームがあった。
  あと、ブレーカーみたいなのもあったよ。
黄)西側はこれといった異変はありませんでした。

これで全ペアの報告は終了した。
各々が頭を整理するための沈黙が流れる。
手元にある数多の謎めいた情報たち。
いったいどれほど役に立つのか吟味しているようだ。

蒼井)じゃあ、まとめるね。
みんな−蒼井)(頷
蒼井)まずこの館は俺たちが探していた「不幸絶えぬ
   幸せの館」黄が言うに「月虹館」らしい。
   館の間取りは至って普通の館っぽい。
   けど、玄関からはもう[太字]出られない[/太字]。
紫苑)は?おい、それって. . .
桃)どう言う事?ちゃんと説明して。
蒼井)さっき玄関の扉を開けようとした。
   内側にはドアノブが無かった。それに、まるで
   壁のようにはめ込まれてて壊せそうにもない。
朱莉)嘘でしょ. . .
黄)正規ルートからの脱出は不可、という事ですね。
翠)困ったねぇ. . .
蒼井)でも!まだ他の出口は試してないから!

蒼井が申し訳程度につけた言葉も虚しい。
6人の中に希望を持った者は居るのだろうか。
そんな中、
勤めて平静を装って口を開いたのは蒼井だった。

蒼井)とりあえず、今日はもう遅いから寝よう。
   2階にあった寝室に男女で分かれて一部屋ずつ
   使おう。単独行動は避けてね。
朱莉)わ、分かった。
桃)紫苑、翠。ちゃんと蒼井を見といてね。
  絶対、みんなに隠れて無理するんだから蒼井は!
翠)分かった。(頷
蒼井)え、なんで共通理解してるの?
   そんなに俺問題児じゃないから!!
黄)貴方は危ない人です。
紫苑)おぉ。言ったれ、言ったれ(笑

なんとかして、その言葉がお似合いだろう。
いつもの調子を取り戻そうとする6人。
それが吉と出るのか、はたまた___

蒼井)じゃあ、みんなおやすみ。
桃)もー、私眠たいっ!
朱莉)駄々こねないの。
翠)ちゃんと寝るようにね〜

一日の終わりを告げて、6人は3人ずつに分かれた。
どこから吹いているのか分からない風が腕をさする。
館の中の時間は刻一刻と進んでいる。
2つの寝室の扉は閉められた。

[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]

作者メッセージ

ここまで読んで頂きありがとうございます。
久しぶりの執筆ですね。
次話も楽しみに^ ^

2026/02/07 14:22

せな⚡️
ID:≫ 30BB/OL8GwaG2
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