閲覧前に必ずご確認ください
思っているよりも人が4にます。
[水平線]
「おーい!アジトついたよー!」
「ついたって!イアちゃん!入ろっ!」
「うん⋯!」
アイちゃんは何があってもすぐに元気になる⋯切り替えが早いって言うのかな?
いい意味でも、悪い意味でも⋯。
「じゃあ、2人にはここに住んでもらうから、2階上がってもらおっかー!
確か物置小屋あったはずなんだよねー⋯!」
「やったー!ありがとうございます!やったねイアちゃん!この殺し屋さん、悪い人じゃ
ないっぽいよ?人を56せばお金くれるし、住む場所もくれるし!」
アイちゃんはすっごく嬉しそう。目をキラキラ輝かせて私を見てくる。
隠したくなかった恐怖の感情も、さっきので薄れた気がした。
「うん!私もうれしい!アイちゃんと2人でいれて!(ニコッ」
気づいたときには私はにっこり笑ってた。
なんにも嬉しくないのに。楽しくないのに。ただ、アイちゃんといたかっただけなのに⋯。
「2階の階段はこっちだよー!ついてきてねー!」
「「はい!」」
てくてくてく てくてくてくてく てくてくてく てくてくてくてく てくてく⋯
ガラスの割れた蛍光灯の周りに、たくさんの小さな虫がたかっている。
階段にはネズミの4体。
ついこの間までご飯にしていたものが、なぜかほこりのように見えた。
私は⋯、なにか越しちゃダメなものを、越しちゃったのかもしれない。
ここに来て、まだ1日もたってないのに、私の心の奥はズタボロみたい。
「えーっと?ここか。2人ー?ここだよードアあったよー。ここここ。」
この殺し屋が指を指したのは、ものすごく脆そうな錆びた銀色のドア。
いかにも物置小屋って感じがする。
けど、スラムでいつ4ぬかわからないところよりは全然よかった。
[太字]ギィィィィィ⋯[/太字]
「わ⋯ぁ!結構広いよ!イアちゃん!」
「⋯。ホントだね!アイちゃん!」
その部屋は、ほこりをたくさんかぶった、段ボール箱でいっぱい。
けど、段ボールでベッドを作ることができるのをスラムの時に聞いたことがある。
ここなら安心して寝れる!
「殺し屋さん、ありがとうございます!仕事をくれて、おまけに住む場所まで!
私もイアちゃんも、嬉しいです!」
感謝⋯⋯したほうが良いのかな⋯?
「私も!ありがとうございます!助かりました!」
「良かったー!2人に喜んでもらえて!じゃあ、明日またここに来るから、それまでは
しっかり寝てていいよー!」
「ありがとうございました!」
「⋯⋯ありがとうございました⋯!」
[太字]ギィィィ⋯バタン[/太字]
あの殺し屋の人、最後まで目の中が真っ暗だった。
言葉と表情と、目があってない。
「ねえねえイアちゃん!見てほら、お金だよ!」
知ってる⋯。
「うん、お金だね!」
「イアちゃん、このお金で何したい?」
え?
なにがしたいとかは、私の中ではなんにも考えたことなかった。
そんなこと、急に言われても何も答えることができないよ⋯?
「わかんない⋯。」
「私はね!このお金で、きれいな水を飲んでみたい!きっと美味しいよ!」
!!!
「私も⋯!飲んでみたい!買えるかな?」
「きっと買えるよ!(ニコッ」
「うん!」
「じゃ⋯おやすみ〜。」
「おやすみ⋯。」
[水平線]
あの日から5年間、私達は毎日、人を56し続けた。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。
人を56すことが私達の日常になった。
毎日毎日、人を56し続けることに、なんの違和感も生まれなかった。
ただ、人を56してお金が手に入るたびに、欲しいものの規模がだんだん大きくなっていく。
最初は美味しい、きれいな水が欲しかった。
けど、次第にお金の価値観が変わってきた。
ーーー
「イアちゃん、このお金で何したい?」
「⋯。おにぎりが食べたい!」
ーーー
「イアちゃん、このお金で何したい?」
「新しい服、買いたい!」
ーーー
「今日はお金いっぱい貰えたね!イアちゃん、このお金で何したい?」
「アイちゃんが好きなもの食べたい!」
ーーー
「イアちゃん、このお金で何したい?」
「えっとね〜!きれいな靴が欲しい!」
ーーー
「イアちゃん、このお金で明日何買う?」
「う〜ん⋯。布団が欲しいかな〜!」
ーーー
「イアちゃん!お金いっぱい溜まってるよ〜!このお金で何買う?」
「え〜?たまには、アイちゃんの好きなものでいいよ!」
「いいの〜?じゃあ、うさぎのカバンが良い!」
ーーー
「イアちゃん、明日は何買う〜?」
「う〜ん⋯。最近欲しいものないな⋯。あ、遊園地行きたい!」
ーーー
「イアちゃん、明日、ケーキ食べに行こ!甘いもの食べたいでしょ?」
「ほんと!?じゃあ、チョコケーキがいい!」
ーーー
「イアちゃん〜?明日何か買いたいものある〜?」
「え〜?特にないけど⋯。あ、最近オシャレってやつ流行ってるんだって〜。
アイちゃん、一緒にネックレス買いに行かない?」
ーーー
「イアちゃん〜!明日はどこでご飯食べる〜?お金結構あるよ?」
「う〜ん⋯、そうだ!あそこ⋯!最近、人気のステーキ食べたいなぁ〜!」
ーーー
「イアちゃん〜?明日どうする?何かしたいことある?」
「う〜ん⋯。特にないな〜。殺し屋さんになにか渡す?高級コーヒー豆でも買いに行く?」
ーーー
「イアちゃん!今日お金めっちゃ貰えた!何か高いもの買お〜?」
「どうしよっかな〜⋯!車、買ってさ、移動時間短くしちゃう〜?」
ーーー
「免許どうする?」
「別にいいでしょ〜!(ニコッ」
ーーー
私達の生活は、あの日から大きく変わってしまった。
「おーい!アジトついたよー!」
「ついたって!イアちゃん!入ろっ!」
「うん⋯!」
アイちゃんは何があってもすぐに元気になる⋯切り替えが早いって言うのかな?
いい意味でも、悪い意味でも⋯。
「じゃあ、2人にはここに住んでもらうから、2階上がってもらおっかー!
確か物置小屋あったはずなんだよねー⋯!」
「やったー!ありがとうございます!やったねイアちゃん!この殺し屋さん、悪い人じゃ
ないっぽいよ?人を56せばお金くれるし、住む場所もくれるし!」
アイちゃんはすっごく嬉しそう。目をキラキラ輝かせて私を見てくる。
隠したくなかった恐怖の感情も、さっきので薄れた気がした。
「うん!私もうれしい!アイちゃんと2人でいれて!(ニコッ」
気づいたときには私はにっこり笑ってた。
なんにも嬉しくないのに。楽しくないのに。ただ、アイちゃんといたかっただけなのに⋯。
「2階の階段はこっちだよー!ついてきてねー!」
「「はい!」」
てくてくてく てくてくてくてく てくてくてく てくてくてくてく てくてく⋯
ガラスの割れた蛍光灯の周りに、たくさんの小さな虫がたかっている。
階段にはネズミの4体。
ついこの間までご飯にしていたものが、なぜかほこりのように見えた。
私は⋯、なにか越しちゃダメなものを、越しちゃったのかもしれない。
ここに来て、まだ1日もたってないのに、私の心の奥はズタボロみたい。
「えーっと?ここか。2人ー?ここだよードアあったよー。ここここ。」
この殺し屋が指を指したのは、ものすごく脆そうな錆びた銀色のドア。
いかにも物置小屋って感じがする。
けど、スラムでいつ4ぬかわからないところよりは全然よかった。
[太字]ギィィィィィ⋯[/太字]
「わ⋯ぁ!結構広いよ!イアちゃん!」
「⋯。ホントだね!アイちゃん!」
その部屋は、ほこりをたくさんかぶった、段ボール箱でいっぱい。
けど、段ボールでベッドを作ることができるのをスラムの時に聞いたことがある。
ここなら安心して寝れる!
「殺し屋さん、ありがとうございます!仕事をくれて、おまけに住む場所まで!
私もイアちゃんも、嬉しいです!」
感謝⋯⋯したほうが良いのかな⋯?
「私も!ありがとうございます!助かりました!」
「良かったー!2人に喜んでもらえて!じゃあ、明日またここに来るから、それまでは
しっかり寝てていいよー!」
「ありがとうございました!」
「⋯⋯ありがとうございました⋯!」
[太字]ギィィィ⋯バタン[/太字]
あの殺し屋の人、最後まで目の中が真っ暗だった。
言葉と表情と、目があってない。
「ねえねえイアちゃん!見てほら、お金だよ!」
知ってる⋯。
「うん、お金だね!」
「イアちゃん、このお金で何したい?」
え?
なにがしたいとかは、私の中ではなんにも考えたことなかった。
そんなこと、急に言われても何も答えることができないよ⋯?
「わかんない⋯。」
「私はね!このお金で、きれいな水を飲んでみたい!きっと美味しいよ!」
!!!
「私も⋯!飲んでみたい!買えるかな?」
「きっと買えるよ!(ニコッ」
「うん!」
「じゃ⋯おやすみ〜。」
「おやすみ⋯。」
[水平線]
あの日から5年間、私達は毎日、人を56し続けた。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
56して。
貰う。
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。
人を56すことが私達の日常になった。
毎日毎日、人を56し続けることに、なんの違和感も生まれなかった。
ただ、人を56してお金が手に入るたびに、欲しいものの規模がだんだん大きくなっていく。
最初は美味しい、きれいな水が欲しかった。
けど、次第にお金の価値観が変わってきた。
ーーー
「イアちゃん、このお金で何したい?」
「⋯。おにぎりが食べたい!」
ーーー
「イアちゃん、このお金で何したい?」
「新しい服、買いたい!」
ーーー
「今日はお金いっぱい貰えたね!イアちゃん、このお金で何したい?」
「アイちゃんが好きなもの食べたい!」
ーーー
「イアちゃん、このお金で何したい?」
「えっとね〜!きれいな靴が欲しい!」
ーーー
「イアちゃん、このお金で明日何買う?」
「う〜ん⋯。布団が欲しいかな〜!」
ーーー
「イアちゃん!お金いっぱい溜まってるよ〜!このお金で何買う?」
「え〜?たまには、アイちゃんの好きなものでいいよ!」
「いいの〜?じゃあ、うさぎのカバンが良い!」
ーーー
「イアちゃん、明日は何買う〜?」
「う〜ん⋯。最近欲しいものないな⋯。あ、遊園地行きたい!」
ーーー
「イアちゃん、明日、ケーキ食べに行こ!甘いもの食べたいでしょ?」
「ほんと!?じゃあ、チョコケーキがいい!」
ーーー
「イアちゃん〜?明日何か買いたいものある〜?」
「え〜?特にないけど⋯。あ、最近オシャレってやつ流行ってるんだって〜。
アイちゃん、一緒にネックレス買いに行かない?」
ーーー
「イアちゃん〜!明日はどこでご飯食べる〜?お金結構あるよ?」
「う〜ん⋯、そうだ!あそこ⋯!最近、人気のステーキ食べたいなぁ〜!」
ーーー
「イアちゃん〜?明日どうする?何かしたいことある?」
「う〜ん⋯。特にないな〜。殺し屋さんになにか渡す?高級コーヒー豆でも買いに行く?」
ーーー
「イアちゃん!今日お金めっちゃ貰えた!何か高いもの買お〜?」
「どうしよっかな〜⋯!車、買ってさ、移動時間短くしちゃう〜?」
ーーー
「免許どうする?」
「別にいいでしょ〜!(ニコッ」
ーーー
私達の生活は、あの日から大きく変わってしまった。