「ルールは簡単!本のあいだに紙が挟まってるから、探し出して集めてね!」
「わかった……。どの本を探したら良いの?」
「まずは……はい、どうぞ!」
一枚の紙をわたしてきた。手のひらサイズの、かわいらしい紙だ。
「これに書いてある謎を解いたら、どの本を見たらいいかわかるよ。じゃあ、がんばってね!」
ほとんど投げ出したも同然に説明を終わらせた気もするが……。話し慣れていないだけか。
さっさと終わらせよう。
渡された紙を見る。
『410 ヤ』
番号とカタカナ。
これは、どんな意味があるんだろう?値段でもないし……、電話番号でもない。
なんだか、見たことがある気がするんだよな……。どこで見たんだっけ?そうだ、図書館でだ。本を選ぶときに……。もしかして。
「……本の分類番号?」
いつも、本を選ぶとき、貼ってあるのを見たことがある。
「合ってる?」
「……」
聞いてみたが、少女の反応はない。が、少し不機嫌そうな顔になった気がする。きっと、正解なのだろう。
少女を置いて、410に分類されている棚へ行く。
「ヤ、ヤ、ヤ……、あった」
すこしかがんで、てきとうに本を取り出す。どうやら、数学関係の本らしい。
図書番号を使うぐらいなら、簡単だと思ったけど……。数学の、こんな難しそうな本、理解できる気がしない……。やっぱり、解けないんじゃないか?
適当に、ページをめくる。見たことのない式がびっしりだった。そもそも、僕は文系なのに……。1ページずつめくるのをあきらめ、それでもひと通りは目を通すことにした。
「……ん?」
なにかが、挟まっていたような……。もう一度、同じようにめくってみる。……やっぱり挟まっていた。
挟まっていたのは、2枚の紙だった。紙を取り出して、見る。それは、先程少女にもらった紙と同じ、小さなかわいらしい紙だった。書かれている文字を読む。
『726.6 あか』
『波動方程式を考えたのは、誰?』
……ああ、やっぱり読まないといけないのか。いや、つぎの場所への番号はあるわけだし、読まなくてもいいのでは?
……少女がつくった問題だ、解く努力はしよう。
とりあえず、目次を見てみる。聞いたことすらない言葉がずらりと並んでいるのを見て、憂うつな気分になった。
『ダランベールの波動方程式』
あ……、目次に答えが載っていた。見てはいけないものを見た気分……。これで、この問題は終わりか。
「……あれ?これで終わり?」
もっと難しい問題が出されるのかと思っていた。裏技みたいな答え方だが。目次でわかってしまうことに、少女は気づかなかったのだろうか?
いや、当然か。『知識は増えるが、思考力は生前と同じ』。きっと、この難しい本を、少女は読んだことがあるのだろう。でも、謎づくりへの活かし方が思いつかなかった。だから、目次に答えが書かれてしまう、というミスをおかしてしまったのだ。
紙を取り出した状態で本をしまう。少しかがむので、微妙にきつい。
「きつい……?」
なんでだ?なんで僕は、わざわざかがむような場所にある本を手に取った?目の前にも、同じ種類の本はあるのに。
そもそも、なんでここまで来られたんだ?こんな専門書のある奥まで来たのは、さっき探索した一回だけだ。覚えているはずがないのに。
もしや……。僕は前にも、ここに来たことがある?
わからない……。思い出せない。
とにかく、謎解きを進めよう。なにか思い出すかもしれない。
「わかった……。どの本を探したら良いの?」
「まずは……はい、どうぞ!」
一枚の紙をわたしてきた。手のひらサイズの、かわいらしい紙だ。
「これに書いてある謎を解いたら、どの本を見たらいいかわかるよ。じゃあ、がんばってね!」
ほとんど投げ出したも同然に説明を終わらせた気もするが……。話し慣れていないだけか。
さっさと終わらせよう。
渡された紙を見る。
『410 ヤ』
番号とカタカナ。
これは、どんな意味があるんだろう?値段でもないし……、電話番号でもない。
なんだか、見たことがある気がするんだよな……。どこで見たんだっけ?そうだ、図書館でだ。本を選ぶときに……。もしかして。
「……本の分類番号?」
いつも、本を選ぶとき、貼ってあるのを見たことがある。
「合ってる?」
「……」
聞いてみたが、少女の反応はない。が、少し不機嫌そうな顔になった気がする。きっと、正解なのだろう。
少女を置いて、410に分類されている棚へ行く。
「ヤ、ヤ、ヤ……、あった」
すこしかがんで、てきとうに本を取り出す。どうやら、数学関係の本らしい。
図書番号を使うぐらいなら、簡単だと思ったけど……。数学の、こんな難しそうな本、理解できる気がしない……。やっぱり、解けないんじゃないか?
適当に、ページをめくる。見たことのない式がびっしりだった。そもそも、僕は文系なのに……。1ページずつめくるのをあきらめ、それでもひと通りは目を通すことにした。
「……ん?」
なにかが、挟まっていたような……。もう一度、同じようにめくってみる。……やっぱり挟まっていた。
挟まっていたのは、2枚の紙だった。紙を取り出して、見る。それは、先程少女にもらった紙と同じ、小さなかわいらしい紙だった。書かれている文字を読む。
『726.6 あか』
『波動方程式を考えたのは、誰?』
……ああ、やっぱり読まないといけないのか。いや、つぎの場所への番号はあるわけだし、読まなくてもいいのでは?
……少女がつくった問題だ、解く努力はしよう。
とりあえず、目次を見てみる。聞いたことすらない言葉がずらりと並んでいるのを見て、憂うつな気分になった。
『ダランベールの波動方程式』
あ……、目次に答えが載っていた。見てはいけないものを見た気分……。これで、この問題は終わりか。
「……あれ?これで終わり?」
もっと難しい問題が出されるのかと思っていた。裏技みたいな答え方だが。目次でわかってしまうことに、少女は気づかなかったのだろうか?
いや、当然か。『知識は増えるが、思考力は生前と同じ』。きっと、この難しい本を、少女は読んだことがあるのだろう。でも、謎づくりへの活かし方が思いつかなかった。だから、目次に答えが書かれてしまう、というミスをおかしてしまったのだ。
紙を取り出した状態で本をしまう。少しかがむので、微妙にきつい。
「きつい……?」
なんでだ?なんで僕は、わざわざかがむような場所にある本を手に取った?目の前にも、同じ種類の本はあるのに。
そもそも、なんでここまで来られたんだ?こんな専門書のある奥まで来たのは、さっき探索した一回だけだ。覚えているはずがないのに。
もしや……。僕は前にも、ここに来たことがある?
わからない……。思い出せない。
とにかく、謎解きを進めよう。なにか思い出すかもしれない。