「あおくん、こっちー」
おうちゃんの所へ向かう。
あれから、毎日とはいかないけれど、できるだけおうちゃんと会うようにしている。
おうちゃんの姿は他の人には見えないから、端のほうでこっそりと、だけど。
「図書館で大声だせるのは、おうちゃんだけだね」
「まあねー。ゆうれいの特権だね」
おうちゃんと僕の思い出の場所は、いろいろあるけれど、一番は図書館だ。
幽霊は、思い出、特に場所に縛られる。おうちゃんの場合は、この図書館だった。
だから、おうちゃんに会いたかったら、図書館に来るしかないのだ。少しかなしい。
「おうちゃん、よく何年も待てたよね」
「約束したからね」
そう、あの事故が起こる前日、おうちゃんと僕は話していた。
もしどっちかが死んじゃったら、また会える日まで、ずっと待ってようね、と……。
「いやー、まさかほんとに死んじゃうとは!冗談のはずだったんだけどねー」
「小説のまねをしただけなのに、よく待てたね。僕が本気にしないとか思わなかったの?」
そう、もとはただの小説のはなしからなのだ。『死んでしまっても、必ずまた会おう』、なんていうセリフを、二人とも気に入ってしまった。
「思わないよー。なんとなく会えるんだろうなーって思ってただけ。まさか、忘れてるとはさすがに思ってなかったけど」
「もしかして、謎解きをつくったのも、小説読んだから?」
その小説には、謎を解きながら、思いを伝えるシーンがあった。
「そうだよ。いろんな本を読んでもらえるから、一石二鳥かなって。まさか、何年も後になるとは思ってなかったよー」
「でも、大きくなってからで良かったと思うよ?じゃないと、思いが本当には伝わらなかったかもしれないし、謎を解くことすらできなかったかも」
「そっかあ。まあ、今全部できたから、結果おーらいだね!」
大きな図書館での、僕と少女の出会い。ハッピーエンドのストーリーだ。
おうちゃんの所へ向かう。
あれから、毎日とはいかないけれど、できるだけおうちゃんと会うようにしている。
おうちゃんの姿は他の人には見えないから、端のほうでこっそりと、だけど。
「図書館で大声だせるのは、おうちゃんだけだね」
「まあねー。ゆうれいの特権だね」
おうちゃんと僕の思い出の場所は、いろいろあるけれど、一番は図書館だ。
幽霊は、思い出、特に場所に縛られる。おうちゃんの場合は、この図書館だった。
だから、おうちゃんに会いたかったら、図書館に来るしかないのだ。少しかなしい。
「おうちゃん、よく何年も待てたよね」
「約束したからね」
そう、あの事故が起こる前日、おうちゃんと僕は話していた。
もしどっちかが死んじゃったら、また会える日まで、ずっと待ってようね、と……。
「いやー、まさかほんとに死んじゃうとは!冗談のはずだったんだけどねー」
「小説のまねをしただけなのに、よく待てたね。僕が本気にしないとか思わなかったの?」
そう、もとはただの小説のはなしからなのだ。『死んでしまっても、必ずまた会おう』、なんていうセリフを、二人とも気に入ってしまった。
「思わないよー。なんとなく会えるんだろうなーって思ってただけ。まさか、忘れてるとはさすがに思ってなかったけど」
「もしかして、謎解きをつくったのも、小説読んだから?」
その小説には、謎を解きながら、思いを伝えるシーンがあった。
「そうだよ。いろんな本を読んでもらえるから、一石二鳥かなって。まさか、何年も後になるとは思ってなかったよー」
「でも、大きくなってからで良かったと思うよ?じゃないと、思いが本当には伝わらなかったかもしれないし、謎を解くことすらできなかったかも」
「そっかあ。まあ、今全部できたから、結果おーらいだね!」
大きな図書館での、僕と少女の出会い。ハッピーエンドのストーリーだ。