「わっ!あおくん、泣いてるの?だいじょうぶ?」
泣きながら帰ってきた僕のもとへ、心配そうな顔で近寄ってくる。
「大丈夫……。おうちゃんに会えたのが、うれしくてっ……」
「えっ!今、おうちゃんって……。わたしのこと、……思い出してくれたの?」
大きく、首を縦に振る。その様子を見て、一気に笑顔になった。
その笑顔が、ずっと見たかった。
「えっと、謎解き、終わったのかな?落ち着いたら、聞くね」
声が出ず、うなずくことしかできない。
「おうちゃん……。ごめんね……」
「どうして?あおくんは、なにも悪いことしてないよ?」
「そんなことない……。僕がしっかり見ていれば、おうちゃんは死ぬことはなかったんだ……」
「ちがうよ!わたしが注意してなかったのがいけなかったの。あおくんのせいじゃない、わたしのせい」
「違う。……おうちゃんは、いい子だよ」
おうちゃんは、にこりと笑った。
「あおくんも、いいこだよ。結果、また会えたんだから、よかったじゃん」
「……よかった。そう言ってもらえて、よかった」
おうちゃんが、僕の手を取る。自然と、心が安らいだ。
「……ずっと、心配だったんだ。僕のせいなんじゃないかって。僕が、おうちゃんを殺したんじゃないかって」
「ちがうよ!あおくんのせいじゃないんだよ。それはちゃんと、理解して。じゃないとわたし、怒っちゃうよ?」
「あー。それは、こわいね」
「なら、もう気にしちゃダメだよ」
「……うん。わかった」
少し経って。
「落ち着いてきたね。もう泣いてない」
気づけば、涙は止まっていた。
「うん。もう大丈夫、平気だよ」
笑ってみせる。
「じゃあ、最終問題だね」
「え?あれで終わりじゃないの?」
「ちゃんと、『これで終わり!わたしに会いに来てね』って、紙に書いたけど」
「ああ、そういうこと。おうちゃんに会って、最終問題が出題されるのか」
「うん、そうだよ」
「じゃあ、最終問題っていうのは?」
「『今までの頭文字を答えて』」
「今までの……?」
今までって、どれのことだろう?最終問題……、これまでの問題が関係している?
でも、問題の頭文字は、「は、く、き、こ」だ。たぶん合っていない……。
じゃあ、これまでの問題の答えの方?
答えを思い出してみる。
『ダランベールの波動方程式』
『いただきます』
『推定』
『キバナコスモス』
……なるほど。これは確かに、すごくしょうもない答えだ。図書館内を回って、こんなにがんばって解いたのに、答えがこんなものとは。
「……わかった、かな?」
おうちゃんが、はずかしそうに聞いてくる。
「うん。確かに、しょうもないね」
「なっ!そんなこと、言わないでよー……。わたし、はずかしくて、でもちゃんと伝えないとわかんないよねって思って……」
「大丈夫。ちゃんと伝わってるよ」
「ならっ、そんなふうに子ども扱いしないでよ……!」
怒って……、泣いてしまいそうだ。
しゃがんで、おうちゃんと目をあわせる。その小さな手をとる。
「おうちゃん。ごめんね、言い直す。僕も、おうちゃんのことがだいすきだよ。また会えて、本当にうれしいんだ」
「……あおくん」
「おうちゃんは、成仏しちゃう?」
「えっ、しないよ!せっかくあおくんに会えたのに……、あおくんを待ってたのに」
「なら、僕とずっと一緒にいてくれる?」
「もちろん。わたしも、あおくんとずっと一緒にいたいから」
泣きながら帰ってきた僕のもとへ、心配そうな顔で近寄ってくる。
「大丈夫……。おうちゃんに会えたのが、うれしくてっ……」
「えっ!今、おうちゃんって……。わたしのこと、……思い出してくれたの?」
大きく、首を縦に振る。その様子を見て、一気に笑顔になった。
その笑顔が、ずっと見たかった。
「えっと、謎解き、終わったのかな?落ち着いたら、聞くね」
声が出ず、うなずくことしかできない。
「おうちゃん……。ごめんね……」
「どうして?あおくんは、なにも悪いことしてないよ?」
「そんなことない……。僕がしっかり見ていれば、おうちゃんは死ぬことはなかったんだ……」
「ちがうよ!わたしが注意してなかったのがいけなかったの。あおくんのせいじゃない、わたしのせい」
「違う。……おうちゃんは、いい子だよ」
おうちゃんは、にこりと笑った。
「あおくんも、いいこだよ。結果、また会えたんだから、よかったじゃん」
「……よかった。そう言ってもらえて、よかった」
おうちゃんが、僕の手を取る。自然と、心が安らいだ。
「……ずっと、心配だったんだ。僕のせいなんじゃないかって。僕が、おうちゃんを殺したんじゃないかって」
「ちがうよ!あおくんのせいじゃないんだよ。それはちゃんと、理解して。じゃないとわたし、怒っちゃうよ?」
「あー。それは、こわいね」
「なら、もう気にしちゃダメだよ」
「……うん。わかった」
少し経って。
「落ち着いてきたね。もう泣いてない」
気づけば、涙は止まっていた。
「うん。もう大丈夫、平気だよ」
笑ってみせる。
「じゃあ、最終問題だね」
「え?あれで終わりじゃないの?」
「ちゃんと、『これで終わり!わたしに会いに来てね』って、紙に書いたけど」
「ああ、そういうこと。おうちゃんに会って、最終問題が出題されるのか」
「うん、そうだよ」
「じゃあ、最終問題っていうのは?」
「『今までの頭文字を答えて』」
「今までの……?」
今までって、どれのことだろう?最終問題……、これまでの問題が関係している?
でも、問題の頭文字は、「は、く、き、こ」だ。たぶん合っていない……。
じゃあ、これまでの問題の答えの方?
答えを思い出してみる。
『ダランベールの波動方程式』
『いただきます』
『推定』
『キバナコスモス』
……なるほど。これは確かに、すごくしょうもない答えだ。図書館内を回って、こんなにがんばって解いたのに、答えがこんなものとは。
「……わかった、かな?」
おうちゃんが、はずかしそうに聞いてくる。
「うん。確かに、しょうもないね」
「なっ!そんなこと、言わないでよー……。わたし、はずかしくて、でもちゃんと伝えないとわかんないよねって思って……」
「大丈夫。ちゃんと伝わってるよ」
「ならっ、そんなふうに子ども扱いしないでよ……!」
怒って……、泣いてしまいそうだ。
しゃがんで、おうちゃんと目をあわせる。その小さな手をとる。
「おうちゃん。ごめんね、言い直す。僕も、おうちゃんのことがだいすきだよ。また会えて、本当にうれしいんだ」
「……あおくん」
「おうちゃんは、成仏しちゃう?」
「えっ、しないよ!せっかくあおくんに会えたのに……、あおくんを待ってたのに」
「なら、僕とずっと一緒にいてくれる?」
「もちろん。わたしも、あおくんとずっと一緒にいたいから」