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キャラクターがサラッと脱落していきます。
キャラクターに居なくなって欲しくない…!って人は見ない方がいいと思います。

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雪と微睡む

#9

犯人は嘲笑う

水色の髪が静かに光を受けてその光を反射する。警察に連れて行かれて、車に乗って、ホテルから遠ざかっていく。そんな中、彼女は会場となっていたホテルを静かに見つめる。まるで何かを探す様に。

そしてその何かを見つけたのか、誰にも悟られぬ様に、密かに、嬉しげに笑う。

その深淵をそのままつぎ込んだような、ほかの何も映さぬようにドロリとした黒には鮮明な、血を思わせる赤が映っていた。

明美「全ては貴方の思い描く通りに。」

彼女が呟いたその言葉を拾う者はただ1人だけだった。

[水平線]

その事件を見終わった赤い瞳はつまらなさげに主人公もどきを見つめる。綺麗な白髪は光を反射していた。

玲衣「予想通りだね。」

その言葉は[漢字]彼[/漢字][ふりがな]黒幕[/ふりがな]の飾らない本心だった。
人々が目を向けるのは[漢字]実行犯[/漢字][ふりがな]空野 明美[/ふりがな]だけである。似た様な犯行が続けば黒幕に目を向けるかも知れないが、それ以外は大体、捕まるのは実行犯だけだ。

玲衣「あぁ、でも彼女は上手くやってくれたみたいだね。ありがたい限りだよ。」

どんなドラマも、漫画も、結局協力者は寝返ってしまう。だが、それはご都合設定であり、どこまでもありがちな展開に過ぎなかった。現実はそうは行かないのだから。

玲衣「でも彼女は違う。彼女は僕の協力者なんて薄っぺらい関係じゃないし、僕も彼女に思いを返してきた。裏切られる事なんてないだろうね。」

完璧に彼の掌で誰もが踊らされていた。誰もが。
だからこそ、彼は黒幕がやりがちな行動をそのまま行う。葡萄ジュースを赤ワインに見立て、ワイングラスに注いで光を受けて反射するそれを窓辺で掲げる。

玲衣「これで僕も立派な黒幕…ってね。」

クスリと笑った後、今頃部屋で満足しているであろう主人公もどきを考え、静かに、そして楽しげに、[漢字]犯人[/漢字][ふりがな]この物語の主人公[/ふりがな]は嗤うのだ。



[明朝体]He is the one who moves the story[/明朝体]

作者メッセージ

正直言ってこれ(探偵側じゃなくて犯人側が主人公)がやりたかっただけの物語。まぁちゃんと完結まで持っていきますのでこれからもよろしくお願いします。

2026/03/16 16:39

空音 零
ID:≫ 9ixiBSBZrTprs
コメント

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PG-12謎解き殺人事件感動死亡描写有り

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