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歪んでは花咲く

#7

(7)

アラームがけたたましく鳴り響く。

アラーム「緊急、緊急。学校敷地内にヒュージ侵入。
     コード:バーサーカー
     花種は黒薔薇と思われます。繰り返します。
     対応できる生徒は速やかに体育館へ移動
     してください。
     緊急、緊急____」

その瞬間に、爆音が轟いた。 
ドォーン、ガラガラ、崩れていく音がした。
新入生はこの光景に理解が追いついていなかった。

遙「…ッあ」

目をやった先には、先ほどの校長よりも何倍も大きいナニカがいた。
鋭い棘で壁を壊し、長く太い茎でオブジェをなぎ倒し、
黒い花びらを散らしながら。

?「[明朝体]キェエェエエエェ゙ェ゙エェ[/明朝体]」

おそらく、アレがヒュージだ、と遙香が理解した頃には、生徒会の面々は走り出していた。

桃「玲央さんッ!!特攻薬ですッ!ゼェハッ...ハァ...」

そう言って桃が投げたのは透明な液体が入った小瓶である。

玲「サンキュ!リク先輩、武器あります!?」

陸「あるよ、来華もどうぞ」

来「ありがと、!」 

小瓶を華麗にキャッチした玲央は陸から、彼の背丈よりもはるかに大きな斧を受けとった一方、来華は短く銀色の棒のようなものを受けとった。

玲「ライカ先輩!いつものお願いします!」

来「任せなさい!」

そう言って来華は巨大なヒュージの頭(にみえる黒薔薇の部分)あたりまで軽々と飛び、銀色の棒の底の部分を押した。すると、棘のついた縄状の金属が飛び出し、ムチの様になった。

ヒュ「[明朝体]キェエェエェ゙[/明朝体]」

来「[斜体]茨絡メ[/斜体]」   

そう言い放つと、来華は体のしなやかさと武器の棘を巧みに利用して、ヒュージの体をムチで縛り上げた。
彼女が近づいた瞬間にヒュージの動きが鈍ったのは、いつもの彼女とは違うオーラと、優秀な実力のお陰だろうか。

来「玲央クン、いいよッ!」

玲「いっきます!」

駆け出した玲央は思いっきり斧を振りかぶり、

ヒュ「[明朝体]ギェエェエエッ、ェ゙ェエエッッ[/明朝体]」

腹と思われる茎の部分を躊躇なくぶった斬った。
そして、桃に渡された小瓶を開け、断面に注いだ。
飛び散ったのは赤い血ではなく、黒い薔薇の花弁と銀色に輝く光の粒であった。
液体を注がれた断面からは湯気のような、煙のようなものがうっすら立ち込めていて、ドロドロ溶け始めていた。

アラーム「_ヒュージの生体反応が
     検知されなくなりました。
     敷地内に検知後、57.361秒が経過。
     怪我人は0名。
     花巻桃、志津陸、小百合来華、陣内玲央。
     以上4名の迅速な対応によりヒュージが
     討伐されました。繰り返します__」

これが、国立HYUJ専門学校のトップであった。

2026/05/25 17:42

RA-YU
ID:≫ 1dPjYo9MWMxX.
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