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歪んでは花咲く

#9

(9)

あのあと、凛音のみ生徒会のもとへ呼び出され、入学式が終わった。

遙「終わった〜」 

麗「もう解散で、明日から早速授業、ですわよね」

遙「うん、そうだったと思う」

麗「では、私は迎えが来ておりますので」

目をやった先には金持ち御用達の、黒いリムジンが停まっていた。

遙「さすが金持ちって感じ!、じゃあ、また明日!」  

麗「えぇ、また」

そう言って、2人は別れた。
そして、遙香はまた兄の病室に足を運んでいた。

遙「お兄ちゃん!学校終わったよ〜って、ぇえ!?」

遙香が目をやった先にはお馴染みの兄が居たのだが、もう一人、自分にそっくりの黒い髪でツインテールをした、吊り上がった黄色い目の女の子がこちらに振り向いた。

遙「え、あ、彼女?でも...」

異質感を放っていた。コスプレイヤーのようで、でも人とは違うナニカを感じる。スカートの丈は膝上くらい。人と同じ大きさの巨大な百合を逆さまにして、頭からスッポリと被っているような、黒いワンピース。まるで、地に落ちた大きな妖精のようだった。

叶「彼女ではないよ、」

?「...なァに恥ずかしがってるの、トァ?あたしたち、リョウオモイでしょ?」

口角をあげる彼女の目は、トロンと溶けてしまいそうなほど、酔っていた。

叶「...」

対する叶亜は、物凄く怪訝な表情をしている。

遙「お兄ちゃん、この人誰...?」

叶「えーっと、遙香はヒュージってわかるでしょ」

遙「流石にね、そういや今日、バーサーカーコード?の黒薔薇ヒュージが入学式に乱入してきたよ」 

その時、見知らぬ彼女はボソッと、黒薔薇...?と言ったように、少なくとも遙香は聞こえた。

叶「[小文字]あ〜、またか...[/小文字]まぁ、だとすると話は早いね、バーサーカーコードっていうのは、人に最も遠い種類のヒュージのことだよ。」

遙「人化植物のプロトタイプ、みたいな?」

叶「そういうこと、んで、会話をすこーしできるようになる程度のヒュージがナチュラルコードって呼ばれるんだよ」

遙「へぇ〜...」

大体、話の行く先が見えてきた。つまり、彼が言いたいのは...

遙「ねぇ、その人って、ヒュージ...?」

叶「察しがいいね」

遙「えっ...でも、言葉をスラスラと、」

叶「ナチュラルコードの上にはもう一段階あって、ニアマンコードがあるんだ。それは、限りなく人に近いヒュージのこと。人と同じように考え、話す。」

つまり_____

叶「彼女は黒百合のヒュージ、ニアマンコードだ。」

2026/06/02 07:42

RA-YU
ID:≫ 1dPjYo9MWMxX.
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