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神敵少女の冒険譚〜世界を神から救うまで〜

#4

第三話 失われた笑顔

 特訓しつつも優先するのは情報収集。
 私はこの世界のことは何も分からないし。
 いやあ、でもこの世界を一周するってのをまずは目標にしようかな。
 だって世界中に散らばる強者全員に勝たないと私の最終的な目標は達成できないのだから。
 まあ、目標と現実は違う。
 しばらくはレベルアップを目標にしよう。
 まずはメイド達の話からの情報収集だ。
 ハイハイしか出来ないからね。
 私はハイハイで扉の前まで行き、メイドの控え室に耳をつけた。
「え!?あの学園に内定もらったの!?」
「シーっ!静かに。お嬢様は侯爵家令嬢だから、そのくらい当たり前でしょ。ロイドキャノン侯爵家のご子息や、サンライズ侯爵家のご令嬢も内定をもらったみたいよ」
 どうやら私の家は侯爵家らしい。
 というか学園って試験受けないと入れないのでは?
 まあ、学園の闇ってやつだろう。
 学園、そうか。
 あの学園に十二歳になったら通えるのか。
 私は本に書いてあった内容を思い浮かべ、一人笑った。
 結構楽しみだったりする。
 それまでに虐められないように強くならないと。
『条件を満たしたことにより、スキル[聴覚強化] Level1を獲得しました』
 神声キター!
 ありがたくいただきますとも。
 そんな感じで、私の情報収集は順調に進んでいった。
 メイド長のエルナはとてもたくさんの情報を持っていたので私の役に立った。
 エルナはとても優しく、母だと錯覚するほどだ。
 そして私に従順である。
 まあ、そんなこんなで私の情報収集はたくさんの人を利用して進んでいった。

三年後__
 今日は特別な日だ。
 父のガイアと母のエルメナに許可をもらい、エルナと一緒なら領地に行って良いという外出可能な状況を作り出した。
 屋敷の近辺だけだけど。
 気になるのはエルメナのエルナに対する態度くらいかな。
 気まずそうな感じ。
 三歳児にこの空気はちょっと辛い。
 私はエルナを引き連れ、ガイアとエルメナの心配を背負いながら街に出た。
 街は綺麗で、整っていたが、人々の顔は引き攣っていて笑顔はなかった。
 エルナに命じて、聞き込みをしてもらった。
 街の人の笑顔が失われた理由は何なのだろう?
 物価の高騰だろうか?
 しばらくして戻ってきたエルナはこう言った。
「ムーンライト領には今、レングルシカ王国で一番大きい人攫いの組織がここに巣くっていることにより、悪い組織が増え、人攫いや殺人、強盗などが相次いでいるとのことであります、お嬢様。組織の名前は不明です」
「ありがとう」
 本当に、なんでエルナは三歳児に向かってそんな難しい言葉で返答するのだろう。
 まあそれは置いておいて、いずれその人攫いの組織とやらは潰しておくべきだろう。
 マイナスにしかなり得ない。
 まあ、生かしておいて利用する、っていう手もあるけどね。
 私達は裏の路地に入ってみる。
 エルナは私の特訓の成果を知っているはずだ。
 私はエルナにそっと耳打ちをした。

 私達は暗い路地裏を歩いていた。
 エルナと手を繋ぎながら。
 聴力強化によって人より耳が良い私の耳に、怪しい足音が聞こえたからね。
 ここでとっ捕まえようという作戦だ。
 そうしてしばらく経った頃、大体裏路地の中間地点を過ぎたくらいの場所で、いきなり後ろから
「おい、止まれ」
 と言われた。
 私達はきょとんとした顔で振り向いた。
 白々しい演技である。
 私達に話しかけてきたのは金髪の男だった。
「何ですか?」
 エルナが男に聞き返す。
「おい、出ろ」
 男がそういうと、物陰からたくさんの人が出てきた。
 筋骨隆々の大男、刺青を入れたガラの悪そうな男、耳にピアスをし、ガムを噛んでいる男。
 およそ十五人ってところかな?
 計画通り。
 ちなみにここの通りの名前も計画通りだ。
 変な名前の通りだ。
「お前何笑ってんだよ。殺すぞ」
 筋骨隆々の大男が私に向けてナイフを突き出す。
 ただの脅しだ。
 目的は金持ちそうな私を誘拐し身代金を請求すること。
 殺しはしない。
 私は周りの男達を鑑定する。
 強いやつはいないな。
 というか私が今までの三年間何をして過ごしていたと思う?
 宣言した通り、魔法の特訓と情報収集だ。
 今のステータスはこんな感じ。
〈ステータス〉
個体名:ルナ・ムーンライト
二つ名:無し
年齢 :3
種族 :転生者
職業 :無職
レベル:1
筋力 :10
敏捷力:10
精神力:943
体力 :10
魔力 :2943
耐性 :無し
加護 :転生者の加護
[漢字]技能[/漢字][ふりがな]アーツ[/ふりがな] :無し
称号 :無し
使用可能魔法:雷魔法中級 Level1、氷魔法中級 Level1、水魔法中級 Level1、地魔法下級 Level9、火魔法下級 Level8、風魔法下級 Level5
主神スキル :[影纏]Level1[影縫]Level1
保持スキル :[全言語理解][能力奪取][経験値倍化]Level1[思考加速]Level8[鑑定]Level9[食事]Level9[魔力感知]Level9[魔力操作]Level9[聴覚強化] Level9[視覚強化] Level2
保持タイトル:無し
 まあ、このステータスならここら辺のチンピラにやられることはないだろう。
 そう高をくくっていた。
 油断していたのだ。
 いや、これは言い訳になるだろうか。
 私は雷魔法下級[[漢字]雷球[/漢字][ふりがな]サンダーボール[/ふりがな]]を全方位に放つ。
 エルナは戦闘力が普通のメイドよりも高いようで、私の計画通り路地の近くの家の塀の上に飛び移った。
 そのままエルナが姿を消す。
 私は周りを見渡し、
「やったかな?」
と呟いた。
 フラグを立てたつもりはないんだけどな。
 無意識に出た言葉だったのだ。
 大体の男は倒れて動けないようだ。
 でも、一人だけは違った。
 他のやつはスキルや魔法、ましてや主神スキルなんて一人も持ってなかった。
「よくもやってくれたな?初めはお前らを攫う予定だった。いいとこのボンボンっぽいからな。だが、考えが変わった。お前はここで殺す」
 私はその男を鑑定し直す。
 するとあり得ない結果が見えた。
 私より強いのだ。
 ステータス、魔法、全てにおいて、だ。
 主神スキルは多分私の方が圧倒的に上だが、レベルが違うので負け確。
 しかもこれを使ってしまえば牢屋行き。
 使わなければ死ぬかもしれない。
 相手の主神スキルは[[漢字]戦火[/漢字][ふりがな]ヴァハグン[/ふりがな]]。
 主神スキルに勝ち目はない。
 だって私使えないし。
 進化過程は大雑把に言えば王、帝、神の順だそう。
 つまり私は王より下の生まれたてスキル、相手は王まで進化した上位スキル。
 勝ち目はほとんどない。
 私の主神スキルは大魔王カリスの使っていたものの一部だと最近発見した。
 まあ、魔王系スキルは全部そうなんだけど。
 大魔王カリスは、人類を滅亡させる寸前まで侵攻を強めたが、勇者アテとの決闘に敗れた。
 大魔王の下についていた魔王は魔大陸に篭り、それぞれの領地を統治していて、大魔王カリスの復活を企み、人類を滅亡させようと動いている。
 大魔王カリスを復活させるためには、各地に散った七大大罪スキルという最上位魔王系スキルを全て集め、そしてカリスの持っていた主神スキルも回収しなければならないそうだ。
 その主神スキルが何なのかは一部の者しか知らない秘匿情報なんだとか。
 そんなことを考えている間に、男は私に接近してきていた。
 私は常に発動している思考加速と鑑定で相手の先の行動を読む。
 目線、手の動き、足の向き、全てから情報を読み取る。
 フェイクの可能性もあるので、それらの全ての可能性を考えながら、だ。
 これは大変な作業になる。
 私はまだ生まれて一度も戦いをしたことがなかった。
 というか初戦が命懸けってどういうことなのだろう。
「よくも部下をやってくれたな」
 相手の男は青筋を浮かばせ、私に襲いかかった。
 なるほど、こいつはこの部隊的なものの隊長なのか。
 強いのも納得だ。
 男は魔法を放った。
 これは……風魔法中級の
「[[漢字]風圧[/漢字][ふりがな]ウィンドプレス[/ふりがな]]…」
かな。
「御名答」
 相手は余裕そうだ。
 私は回避に徹した。
 エルナが私の屋敷にそろそろ着くはず。
 早くガイアを呼んできて欲しいものだ。
 ガイアの特訓を陰から見たことがあるが、やばかった。
 剣に魔法巻きつけていろんなもの斬っていたのだ。
 カッコ良い気がしたけど多分気のせいだろう。
 私は次第に追い詰められているのを感じた。
 回避だけに専念していても少しずつ魔法が私に当たるようになってきたのだ。
 一つ一つはかすり傷でも、移動速度が落ち、魔法が当たりそうになる。
 当たったら致命傷は免れない。
 まあ少なくともちょっと痛いじゃ済まないだろう。
 相手は風魔法と火魔法の適性しかないようだが、この二つを組み合わせることによってとてつもない威力を生み出している。
「あぶな…」
 私は掠りそうになった火魔法を避け、尻餅をついた。
 不味い。
 そこを狙い、男は火魔法を放つ。
 直撃すれば恐らく死ぬ。
 立ち上がれない。
 嵌めようとした罠に自ら嵌ってしまった。
 油断していた。
 人攫いなんてする組織に強者はいない、と。
 よく考えればわかることだった。
 何を持って国内最大の組織になったのか。
 圧倒的な武力か圧倒的な頭脳かしかない。
 そのうちどちらであっても、私が勝てる道理などなかったのだ。
 私は悔いた。
 そして、こんな組織に負ける自分に恥じた。
 私は怒った。
 ぐちゃぐちゃの感情に潰されそうな私は、求めた。
 欲しい、こいつらなんかに負けない圧倒的な力が。
『条件を満たしたことにより、レベルが1から10へと成長しました。レベルアップにより、各魔法のレベルが5上昇し各ステータスが上昇しました。条件を満たしたことにより、スキル[積
怒] Level1、スキル[[漢字]強欲[/漢字][ふりがな]マモン[/ふりがな]] Level1、スキル[[漢字]断罪[/漢字][ふりがな]サンダルフォン] Level1をスキル[能力奪取]によって奪取し獲得しました』
『スキル[[漢字]強欲[/漢字][ふりがな]マモン[/ふりがな]]を獲得したことにより、称号:強欲の王者を獲得しました。それにより、ステータスが常時四倍、スキル発動時も四倍となり、魔王の力の一部が解禁されました。それにより、虚空魔法が使用可能になりました』
 [漢字]強欲[/漢字][ふりがな]マモン[/ふりがな]…?
 それって、七大大罪スキルの一つじゃ?、、。
 今は置いておこう。
 それぞれのスキルの能力はわからない。
 でも、ものすごいスキルだっていうのはわかる。
 特に[漢字]強欲[/漢字][ふりがな]マモン[/ふりがな]と[漢字]断罪[/漢字][ふりがな]サンダルフォン[/ふりがな]は、天使と悪魔の権能を能力化したものである。
 これは魔王系スキルの中でめちゃくちゃ強く、最上位のスキルのものにしか付けられていないと読んでいた本に書いてあった。
 悪魔の名前なんだとか。
 私はスキル[[漢字]断罪[/漢字][ふりがな]サンダルフォン[/ふりがな]]を発動させ相手に向けて放った__

少し時を巻き戻し、とある場所で__
「な、何だと!?俺のスキルがない!」
「私もよ」
「これは、、人類の住む中央大陸、レングリシカ王国王都近郊にいるな」
「俺から「私から「わしから
「「「スキルを奪った者が」」」
__________________________________
〈ステータス〉
個体名:ルナ・ムーンライト
二つ名:無し
年齢 :3
種族 :転生者
職業 :無職
レベル:10
筋力 :1000
敏捷力:1000
精神力:1000
体力 :1000
魔力 :2943
耐性 :無し
加護 :転生者の加護
[漢字]技能[/漢字][ふりがな]アーツ[/ふりがな] :無し
称号 :強欲の王者
使用可能魔法:雷魔法中級 Level6、氷魔法中級 Level6、水魔法中級 Level6、地魔法中級 Level4、火魔法中級 Level3、風魔法中級 Level1、虚空魔法
主神スキル :[陰影]Level1
主神権能  :[[漢字]影纏[/漢字][ふりがな]シャドウウェア[/ふりがな]][[漢字]影縫[/漢字][ふりがな]シャドウソーイング[/ふりがな]]
保持スキル :[全言語理解][能力奪取][経験値倍化]Level1[積怒] Level1[[漢字]強欲[/漢字][ふりがな]マモン[/ふりがな]]Level1[[漢字]断罪[/漢字][ふりがな]サンダルフォン[/ふりがな]]Level1[思考加速]Level8[鑑定]Level9[食事]Level9[魔力感知]Level9[魔力操作]Level9[聴力強化] Level9[視覚強化] Level2
保持タイトル:無し

作者メッセージ

コメント、拡散、アドバイス待ってまーす
PV増やしたい

2025/07/18 11:22

魁夜流星
ID:≫ 6yTgHEMno8sog
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