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月の守護者

#1

1話

とある国の、とある子供達の元に届いた1枚のチラシが、様々な人物の運命を動かすことになるとは、このときは誰も想像できなかったのだったーーーーーーーーー

第1章 始まり
「なあなあ、これに参加してみね?」ロキがみせてきたのは、国を護る「守護者」選抜試験の開催を知らせるチラシだった。
「まーたお前はそんな…」ため息をつきながら、エルがそういった。「なんだよ、別にいいじゃねぇか。腕自慢大歓迎ってかいてあるし、俺ら、腕には自信あるだろ?」「まあ、そうだが…」「でも、国を護るんだろ?そんな大層なこと俺らに出来るのか?」そういいながら、ヘレンが奥から出てきた。「この国広いからな…」エルがそういった。「どうする?俺は別にどちらでもいいが…」と、座っているアルタがそういった。そういわれて、アルタのとなりにいる少女、ルアートは、少し考えたあとこういった。「まあ、やるだけやってみるか。」

第2章 特訓
「守護者になれる条件はロボット軍隊を1000匹、20分以内に倒すことだってよ。イカれてやがるぜ。」ロキはそういったが、興奮をおさえきれていないのか口の端がつり上がっている。「1000匹か…。20分なら1200秒だから1秒に1匹倒せば余裕で行けるな。」アルタは取り敢えず計算した。「計算はえぇな。ってか1秒に1匹?無理じゃね?俺の記憶だとあいつら相当固かった気がするんだが」エルはアルタが言った現実離れした計算結果と、それをしなしなければいけない相手の顔を思い浮かべて目眩がしそうになった。「まず今の私達では無理だ。ならば特訓をして強さを出来るだけあげてから挑む他あるまい。あのロボット達相手なら、なるべく少ない攻撃回数で倒せるように攻撃力と、立ち回りを上手くするために素早さだな。明日から早速始めるぞ。」
「「おう!」」各々が色々な気持ちを抱えながら眠りについた。
翌日ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「さて、特訓するか。とりあえず、自分達の長所を把握しよう。それぞれ自分の長所をあげてけ。わたしは防御と攻撃範囲だな。」ルアートは氷の魔法を使うため、防御力が高い。それを剣に乗せると、圧倒的攻撃範囲の攻撃が出来るのである。
「俺は攻撃力だな。これは誰にも負けない。」アルタは炎の魔法を使うため、火力がとにかく高い。更に炎上効果で敵を長く封じることができるのである。
「俺はスピードと攻撃力だ!雷は最強だ!」ロキは雷の魔法を使うため、スピードが速くなければ出来ない。また、雷は自然現象の中で最強と言われているので、それを使えるとなれば、攻撃力は数多くある魔法の中でもトップクラスと言っていいだろう。
「俺はスピードと攻撃範囲だな。空を自由に飛び回れるのはいいぞ。」エルは風の魔法をつかうため、空を自由に飛び回ることができる。さらに飛びながら攻撃を繰り出すことができるので、組み合わせの種類が多い。ことことから、風の魔法は、自由の象徴の魔法と呼ばれている。
「俺は防御力だな。水の魔法はあまり戦闘には適してないんだよ…」ヘレンは水の魔法を使うが、水の魔法はあまり戦闘寄りではない。だが、水というのは変幻自在なので、使いこなせれば普通に強い。
「それぞれの長所を組み合わせて戦うことができれば、
間違いなく強くなれるだろう。…それでは、特訓開始だ。」ルアートがそういって、戦闘態勢をとる。「ああ、やってやるよ!!」ロキとアルタも、戦闘態勢をとる。それから、エルとヘレンも戦闘態勢をとる。「いくぞ。」そういって、地面を強く踏み込み、ルアートは前に出た。ターゲットは、「俺かよ!」ロキだった。ガチンと、刃と刃がぶつかり合う音が響いた。「氷の槍(アイス ランス)」ルアートが鋭い突き技を繰り出すが、ロキは間一髪で避けた。しばらく互角の戦いをしていたが、痺れを切らしたアルタが突っ込んだことで、戦況は大きく変わった。だが、2人相手でも、ルアートは全く苦戦する様子はない。寧ろ余裕が有りそうだ。「炎の龍(ファイア ドラゴン)」アルタが、まるで舞うように剣を振るう。だが、ルアートはそれを軽々しく受け流す。「隙だらけだな。」ルアートがそういって、アルタの首に刃を振るおうとしたその時、ぐにっ。「!?」アルタが目の前にいるのに、斬れない。まるで膜が貼っているかのように。さらに、ルアートがその現象に気を取られているうちに、地面から突風が吹いてきて、ルアートは飛ばされてしまった。だが、すぐに態勢を整える。
「俺らがいることを忘れたか?」声がする方をふりむいても、誰もいない。「ここだよっ!」真上から声がしたと思ったら、エルが落ちながら刀を振り下ろしてきた。ガギィ!ルアートはなんとか受け止める。エルは空中で一回転して、地面に降り立った。「風の斬撃(エアースラッシュ)」!エルが空中に飛び出し、斬撃を飛ばす。様々な方向から飛んでくるので、なかなか油断できない。ルアートはそれをよけ、いくつかを刀で弾いた。
エルの方をみれば、ニヤリとしているので何事かとおもったが、エルが突っ込んで来るので、「お前が魔法で風を出すなら、こっちは自力で風を出してやる。重い風をな。」ルアートがそういって、脚をおもいっきり上げ、おもいっきり地面に振り下ろした。すると、気圧で出来た風がルアートの回りに舞い上がる。すると、後ろの方で自身が出した風と何かがぶつかって相殺される音が聞こえた。エルの表情が変わったのが分かった。ルアートが後ろの方を見ると、「そんな…!?」絶望した表情をしたヘレンがいた。
数十秒前…
アルタとロキがルアートと戦っているときに観戦していた二人は、とある作戦を立てていた。それは、「エルが斬撃を飛ばしてルアートがよけたあと、ヘレンの魔法で斬撃を跳ね返してルアートに当てる」というものだった。「水の壁(ウォーターウォール)」この魔法は、氷と炎と雷以外のものなら全て跳ね返せるという特性を持つ。さらに、跳ね返されたものは攻撃力が上がるので、
あまり攻撃力が高くないエルの攻撃と組み合わせるにはこれほど相性の良い魔法はない。だが、ルアートとアルタとロキがそれぞれ氷、炎、雷の魔法を使う上で、この連携技を使えるのはエルしかいないのだ。
「エルのやつ、偶には頭良いこと言うじゃん。流石にルアートでもこれは気付かないだろ。」だが、(ん?ルアート何してるんだ?)ルアートが脚をおもいっきり上げておもいっきり地面に振り下ろしたのはヘレンにも見えていたが、それが何のための行動なのかは分からなかった。だが、ルアートの回りに風が舞い上がるのを見て、(風?まさか…!?)その頃にはウォーターウォールが斬撃を跳ね返していたので、ルアートの回りの風で斬撃が見事に相殺されてしまった。「そんな…!?」ルアートがこちらをみて、「そんなところにいないで正々堂々戦え。」と言うので、仕方なくヘレンは前に出た。
「私にそんな魔法は効かんぞ。」「いつから分かってたんだ?」とエルが聞いたが、ルアートは「さあな。」というだけだった。「まじかよ。俺も分かんなかったぞ。まあいい、次は俺だ!この速さに着いてこれるかな?」とロキが言うと、雷を纏う速さでルアートの回りを回り始めた。その間にも、他の3人は向かってくるので、いつくるかわからないロキを警戒しつつ、3人の相手をしなくてはいけなくなった。(流石にこの状況はまずいな。そうだ、地面を凍らせてしまうか。)ルアートが「氷の地面(アイス フィールド)」を使った。「うおっ!?」「うわっ!」ロキとアルタとヘレンが滑って転んだ。そしてロキが立ち上がろうとしたとき、「ん?なんか、動きが遅くなったぞ!?」体を見ると、所々凍っている。「まじかよ…。」とロキが項垂れた。「俺は飛べるから平気だが、大分ヤバイ状況になったな。」と空中にいるエルがいった。「お前まじでその魔法羨ましいわ。」とロキがいった。「そんなこと言っている暇があるのか?」と、ルアートがいった。「は?…ってうぉおい!体が凍っていくじゃねぇか!!アルタぁ!!」とロキが精一杯叫んだが、アルタは既に凍っていた。「アルタは凍るのが遅いようだから直接凍らせたぞ。」「まじかよお前やりやがったな」「死んではいないから良いだろう。」「そういう意味じゃね…」ここでロキが完全に凍った。「ヘレンは大人しいからじわじわ体が凍っていく苦痛を味わえ」「理不尽だし最低だわお前。」ここでヘレンも凍り、ルアートとエルだけの空間になった。「戦場では冷静さを失わないことが大切なのに、あいつらあんなんで大丈夫か?さて、1vs1だな、エル。」「正直言って勝てる気がしねぇが、やるしかねぇか」そう言い終わるや否や、エルが突っ込んできた。ガガガガガ…!刃と刃がぶつかり合う音が氷の空間に響いた。「負けられねぇ…!」「ほう、中々粘るな。では、これではどうだ?」その時、ルアートが飛び上がって重い攻撃をエルにぶつけた。「ぐっ…!」
その攻撃に対応出来ず、エルは地面に叩きつけられてしまった。「まずいっ!」すぐさま飛び上がるが、すでに左手が凍ってしまっていた。「くそっ、せめて一撃…!」またエルが突っ込んできたが、その体はどんどん凍っていく。そして、完全に凍るのがあと少しだけ遅ければ、ルアートに一撃を与えられていたであろう彼は、完全に凍って地面に落ちてしまった。「私の勝ちだな。」ルアートがそういって、剣を鞘に仕舞った。
その少しあと____
ルアートは、炎の魔法を使える友人に頼んで、アルタ、ロキ、エル、ヘレンの氷の解凍をして貰っていた。
「全く、派手にやったねぇ。アイスフィールド使ったの?勘弁してよ、これ全部私が溶かすの?」
「つべこべ言わずにやれ。」
「あんたそれが友人に頼む態度か!…ったく、でもあんたがアイスフィールド使うってことは、それほど強いってことだよね。」
「…まあ、ほんの少しだけな。」
「本っ当に素直じゃないんだから...」
またつぎの日______ 
「ルアート!勝負だ!」
「懲りないなお前。つい先日私に凍らされたのを忘れたか?」 「あれはアイスフィールド使ったからだろ!!あれがなけりゃ勝ててたわ!」
「見苦しい言い訳だな。」
「あぁ!?」
ロキはルアートに勝負を挑みにいったが、ボコボコにされて帰ってきたらしい。




次回、守護者選抜試験編!お楽しみに~~

言い忘れてましたが、ルアート達の世界の人間の寿命は人間の世界の100倍なので、滅茶苦茶長いです。ルアート達の世界で100歳だと、人間の世界だと1歳ということになりますね。ちなみにルアート達は全員1300歳です。人間の世界だと何歳だかわかりますか?
By投稿主

作者メッセージ

普通に続きます。
ちなみに、第2章で、ルアートが「氷の槍(アイス ランス)といっているところがありますが、あれは氷の槍と書いてアイスランスと読むことを現しています。
わかりにくいって言う人がいたらすみません。

2025/11/15 15:54

りーか
ID:≫ 6.HoR4v8S2hQk
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