そうして日は流れ、ついに守護者選抜試験の日になった。
あれから特訓を重ね、動きを高めた彼らは、守護者選抜試験の会場へと、脚を踏み入れるのだった_______
第3章 守護者選抜試験
「いざやるとなると、緊張するな...」ロキが若干強張った顔で言った。
「あぁ、ここは空気が違う。全員本気で守護者の座を取る気だ。」ルアート達は、守護者選抜試験の受付にいた。受付に行った順で順番が伝えられ、その順に試験に挑むと言う感じだ。幸いにも5人全員が順番で並べたため、直ぐにお互いの結果を確認できるようになった。
「終了!!328番、残念ながら守護者になることはできませんでした!!」
「糞がぁ!!誰ができんだよこんなん!!」
「出口はあちらでーす」
アナウンスの声が会場に響く。
「なんか、あのアナウンサー煽ってね?」ロキが小声でルアートに耳打ちしていた。
「っていうか、あいつが328番ならルアート次じゃね?」
「確かにそうだな。行ってくる。」と、ルアートが言って、入り口から会場に行った。「大丈夫かな、ルアート。」ヘレンが心配そうに言った。「あいつなら大丈夫だ。きっと、守護者の座を勝ち取って来るだろう。」
と、アルタが言った。その声には、ルアートに対する信頼が込められていた。「まぁ、確かにそうだな。よっしゃ、全力で応援すんぞ!!」ロキがそいった。「あぁ!」
「次は329番です!329番の人は入ってきてください!」とアナウンスが入る。
入り口付近で、ルアートは328番に会った。
「へっ、この試験はお前みたいな子供が来るところじゃねぇ。お子ちゃまは帰んなー」と328番が煽るような口調でいうが、ルアートは328番を一瞥して一言、
「大丈夫だ。私はお前の10倍は強い。」と言った。
後ろで328番が憤慨したような声が聞こえたが、そんなことを気にしている場合ではないと、ルアートはその蒼い瞳で前を向いた。「さあ、次は329番!おっと、どうやら329番は子供のようです!どのくらいのスコアを出せるのでしょうか!!」と、アナウンサーがルアートのことを見て言った。
「ここはガキが来るところじゃねぇぞー!!」
とヤジが飛んできたが、ルアートは無言で前を見据えている。「さあ、329番、準備はいいですか!?3、2、1、GO!!」とアナウンスが言い終わると同時に、ルアートは「氷の地面(アイスフィールド)」と言って、地面を凍らせた。「おっと、329番、地面を凍らせた!!」そしてルアートはそのまま、向かってくるロボット達を鮮やかな剣さばきで次々に倒していった。
「329番、速い!!もう500体倒した!!」「おい嘘だろ!?まだ10分くらいしかたってないぞ!?」
それからもルアートは止まらず、1000体を余裕で倒し終わると、強化番「氷の槍(アイスランス)」を使ってわざと縦に並ばせたロボット軍団を串刺しにし、数十秒止まったあと、新たに出てきたロボット軍団に対しておもいっきり剣を振ってまとめて100体くらい倒すなど、ルアートらしい頭脳プレイで次々にロボット達を倒していった。そして…
「時間終了です!329番、攻撃を止めてください!」
とアナウンスが入った。
「これは期待できるぞ!!結果は…
1600体!!329番、見事守護者の座を勝ち取りました!!!」と言うアナウンスが入り、会場は一瞬静まり返ったあと、大きな拍手が送られた。「良くやったー!」「子供だからって見くびって悪かったなー!」
など、ルアートに対して褒め言葉を言うものが殆どだったが、「ちょっと待て!!」と言う声が聞こえた。皆が何事かとそちらを振り返ると、今までに参加したもの達がいた。「ふざけるな!!我らが出来なかったのにこんなガキに出来るものか!!」「あれは不正だ!そうでなければそんなに倒せるはずがない!」
と今までの参加者が言ったことで、会場は騒然となった。だが、
「負け犬の遠吠えだな。」とルアートが静かに言った。「負け犬だと!?貴様、誰に向かって…!」
「負け犬だろう。貴様ら、貴様らのいうガキに向かってそんなことを言って、恥ずかしくはないのか。そんなのは下らん負け惜しみでしかないだろう。私は不正などしていない。
これは私の実力だ。
分かったらさっさと帰るんだな。貴様らが出来なかったのは、貴様らの実力が足りなかったと言うだけのこと。
それを悔しがるのはいいが、だからと言って他人に八つ当たりするな。」とルアートが言うと、参加者たちは押し黙って、そのまま帰っていった。それから、会場はより一層大きい拍手に包まれた。「良いぞー!」「良く言った!」ルアートはその暖かい拍手を背に受け、アナウンサーが指示した場所に言ったのだった。
その様子を、上から見ている影があった。
「あの者は…、もしかしたら、将来とんでもない強さの持ち主になるかもしれんな。」
「まじかよ、あいつやりやがったな…!!」と、ロキが若干泣きそうな顔で言う。「なんでお前が泣きそうになってんだよ。一番嬉しいのはあいつだろ。」と、エルが呆れたような表情で言った。
「まあ、そうだよな。よしアルタ、行ってこい!」
「あぁ、俺も守護者になってくる。」そして、アルタ、続けてロキもロボットを1000体は倒すことに成功し、会場の盛り上がりは最高潮に。だが、「332番、惜しくもロボット1000体倒し達成ならず!記録は900体でした!」と、アナウンサーが無情にもそう告げる。
「くっそお…!行けると思ったのに…!」と、エルがかなり悔しそうに言った。「ですが、一応先程の成功者達が行ったところに行って下さい!王が言うには800体以上ロボットを倒した者は、「守護者見習い」と言う地位に属することが出来るそうです!」と、アナウンサーが言った。会場はまた騒然とした。「まじかよ!」
「これはいけるやついるんじゃね!?」
「そして次は333番です!入ってきてください!」
「エルに出来なかったのに、俺に出来るのかな…。」
と、ヘレンが不安そうに言うが、「いや、びびってちゃいけない。守護者になって、エルを驚かせるんだ!」と、頬を叩いて気合いを入れたヘレンは、会場に行くのだった。だが、「333番、惜しくも守護者になることは叶わず!記録は332番と同じ900体です!」
「そんな…!?」とヘレンが膝から崩れ落ちそうになるが、「いや、まだ守護者見習いにはなれる。取りあえず、みんなが待ってるところに行こう。」と、ヘレンが
こちらに向かってくるのを、4人は見ていた。
「いやー、まさか守護者見習いっていうのがあるとはな!」と、ロキが言った。「まあ、王からの情けだろうな。自分でも条件が厳しすぎて合格するやついなさそうだから少し条件緩くしたところにそういう地位を設けたんだろ。」とアルタが言った。「いやー、でもヘレンなら行けると思ったけどなー、無理だったかー。」と、エルが言った。 ガチャ…
「ごめんみんな…。俺、守護者になれなかった…。」
と、扉をあけたヘレンがそういったが、「気にすんなよヘレン!俺だってそうだし!」とエルが明るい口調でヘレンの方を叩いてそういうが、ヘレンは「ごめん…。
」とへこんだままだ。
第4章 守護者と守護者見習い
それから数時間たって全参加者が戦い終わり、人もまばらになった頃になると、後ろから声がした。
「待たせたな。儂がこの国の王、フェイニ・エルウィン
じゃ。そなたらの先程の戦い、見事じゃった。」
全員がバッと後ろの方を見ると、立派な髭を生やした老人______アトラリスの王、フェイニ・エルウィンがいた。(この人がこの国の王か…。)とエルがそんなことを思っていると、フェイニが再び口を開いた。「取りあえず、そなたらの名前を聞かせてほしい。」と。
「私はルアート・ブレオムです。」
「俺はアルタ・コリカです。」
「俺はロキ・エレグだ。知ってんじゃねぇか?」
「おお、あのかつて最強の雷神として名を馳せていたエレグ家か…。これは頼もしいのう。」
「俺はエル・アラスです。」
「自分はヘレン・ポータです…。」
「ふむ、なるほどな。それぞれ良い名前をしておる。
さて、儂がここにきた理由は分かるか?」
「私達を守護者に任命するためですか?」とルアートが聞いた。「そうじゃな。それと、守護者、守護者見習いの役割についての説明をしに来た。役割と言うかやることじゃな」
「国を守ることじゃねぇのか?」とロキが聞いた。
「お前口調が失礼だぞ。」とエルが諌めるが、「別に良いんだよ。」とロキがめんどくさそうに言う。
「まあそれもあるが、そなた達には「ゆうちゅうばー」というものになってほしい。」
「「…は?」」
ルアートやヘレンでさえそんな間抜けな声を出してしまうほど、フェイニから言われたことは衝撃的であった。
「えっゆうちゅうばーって、あのYoutubeの動画を出す人のことですか…?」と、アルタが動揺を隠しながら聞いた。心のなかではどうか違うと言ってくれと願いながら。だが、「そうじゃ。」一瞬でそういわれ、アルタが死んだような顔に変わっていくのが分かった。「…。」
エルも絶望したような表情をしている。ただロキだけが、「え?ゆうちゅうばー?面白そうじゃん!どんな内容の動画出せば良いんだ?」とはしゃいでいる。
(この国は終わるかもしれない…。)ヘレンもいろんな意味での冷や汗をかいている。「そうじゃな。この国の情報発信と、あとはお主らが好きな「きかく」とやらをやっていいぞ。」と、フェイニが言った。「やった!!俺大食い企画やってみたかったんだー!」「…まあ、好きなようにして良いんじゃないか。」「…ふう、さて、これは前座じゃ。まず守護者の役割は、国の護衛、ゆうちゅうばー、そして、この国の貿易の管理じゃ。」と、フェイニが重々しくいった。「貿易の管理…ですか。」と、ルアートがいった。「左様。そなたらには、守護者として国を守ると同時に、この国の中枢にも関わってほしい。」「でも、俺らまだ1200歳だぞ?そんなこと何もわかんねぇよ。」とロキが言った。「確かにな…。まあ、それはゆくゆく覚えていくと良い。それが、ルアート・ブレオム、アルタ・コリカ、そしてロキ・エレグ。そなた達の守護者としての仕事じゃ。心してかかれ。」
「「承知いたしました。」」「ん?敬語も使えるではないか、ロキ。」「え?まあ、なんとなく?」「敬語使えんのかお前…。」「なんだよその言い方は。エル。敬語くらい使えるわ。」ロキが王に対して滑らかな動作で跪いて流暢な口調で承知いたしましたといったので、全員が驚いていた。「さて、次はお主ら、守護者見習いの仕事についてだ。」「あ、はい。」そこから咳払いして、フェイニはこう続けた。「守護者見習いは、主に守護者の貿易の補佐じゃな。それと、守護者の代わりに戦場に出て貰うこともあるぞ。まあ、取りあえずは儂の指示に従って貰えれば良い。」「「分かりました。」」
「それでは、解散!!」
「「はっ!!」」
こうして、無事に(?)守護者、守護者見習いになれたルアートたち。これから、国の守護者として本格的に動き始めます。まあ、頑張って貰いたいもんですね(他人事)By主
あれから特訓を重ね、動きを高めた彼らは、守護者選抜試験の会場へと、脚を踏み入れるのだった_______
第3章 守護者選抜試験
「いざやるとなると、緊張するな...」ロキが若干強張った顔で言った。
「あぁ、ここは空気が違う。全員本気で守護者の座を取る気だ。」ルアート達は、守護者選抜試験の受付にいた。受付に行った順で順番が伝えられ、その順に試験に挑むと言う感じだ。幸いにも5人全員が順番で並べたため、直ぐにお互いの結果を確認できるようになった。
「終了!!328番、残念ながら守護者になることはできませんでした!!」
「糞がぁ!!誰ができんだよこんなん!!」
「出口はあちらでーす」
アナウンスの声が会場に響く。
「なんか、あのアナウンサー煽ってね?」ロキが小声でルアートに耳打ちしていた。
「っていうか、あいつが328番ならルアート次じゃね?」
「確かにそうだな。行ってくる。」と、ルアートが言って、入り口から会場に行った。「大丈夫かな、ルアート。」ヘレンが心配そうに言った。「あいつなら大丈夫だ。きっと、守護者の座を勝ち取って来るだろう。」
と、アルタが言った。その声には、ルアートに対する信頼が込められていた。「まぁ、確かにそうだな。よっしゃ、全力で応援すんぞ!!」ロキがそいった。「あぁ!」
「次は329番です!329番の人は入ってきてください!」とアナウンスが入る。
入り口付近で、ルアートは328番に会った。
「へっ、この試験はお前みたいな子供が来るところじゃねぇ。お子ちゃまは帰んなー」と328番が煽るような口調でいうが、ルアートは328番を一瞥して一言、
「大丈夫だ。私はお前の10倍は強い。」と言った。
後ろで328番が憤慨したような声が聞こえたが、そんなことを気にしている場合ではないと、ルアートはその蒼い瞳で前を向いた。「さあ、次は329番!おっと、どうやら329番は子供のようです!どのくらいのスコアを出せるのでしょうか!!」と、アナウンサーがルアートのことを見て言った。
「ここはガキが来るところじゃねぇぞー!!」
とヤジが飛んできたが、ルアートは無言で前を見据えている。「さあ、329番、準備はいいですか!?3、2、1、GO!!」とアナウンスが言い終わると同時に、ルアートは「氷の地面(アイスフィールド)」と言って、地面を凍らせた。「おっと、329番、地面を凍らせた!!」そしてルアートはそのまま、向かってくるロボット達を鮮やかな剣さばきで次々に倒していった。
「329番、速い!!もう500体倒した!!」「おい嘘だろ!?まだ10分くらいしかたってないぞ!?」
それからもルアートは止まらず、1000体を余裕で倒し終わると、強化番「氷の槍(アイスランス)」を使ってわざと縦に並ばせたロボット軍団を串刺しにし、数十秒止まったあと、新たに出てきたロボット軍団に対しておもいっきり剣を振ってまとめて100体くらい倒すなど、ルアートらしい頭脳プレイで次々にロボット達を倒していった。そして…
「時間終了です!329番、攻撃を止めてください!」
とアナウンスが入った。
「これは期待できるぞ!!結果は…
1600体!!329番、見事守護者の座を勝ち取りました!!!」と言うアナウンスが入り、会場は一瞬静まり返ったあと、大きな拍手が送られた。「良くやったー!」「子供だからって見くびって悪かったなー!」
など、ルアートに対して褒め言葉を言うものが殆どだったが、「ちょっと待て!!」と言う声が聞こえた。皆が何事かとそちらを振り返ると、今までに参加したもの達がいた。「ふざけるな!!我らが出来なかったのにこんなガキに出来るものか!!」「あれは不正だ!そうでなければそんなに倒せるはずがない!」
と今までの参加者が言ったことで、会場は騒然となった。だが、
「負け犬の遠吠えだな。」とルアートが静かに言った。「負け犬だと!?貴様、誰に向かって…!」
「負け犬だろう。貴様ら、貴様らのいうガキに向かってそんなことを言って、恥ずかしくはないのか。そんなのは下らん負け惜しみでしかないだろう。私は不正などしていない。
これは私の実力だ。
分かったらさっさと帰るんだな。貴様らが出来なかったのは、貴様らの実力が足りなかったと言うだけのこと。
それを悔しがるのはいいが、だからと言って他人に八つ当たりするな。」とルアートが言うと、参加者たちは押し黙って、そのまま帰っていった。それから、会場はより一層大きい拍手に包まれた。「良いぞー!」「良く言った!」ルアートはその暖かい拍手を背に受け、アナウンサーが指示した場所に言ったのだった。
その様子を、上から見ている影があった。
「あの者は…、もしかしたら、将来とんでもない強さの持ち主になるかもしれんな。」
「まじかよ、あいつやりやがったな…!!」と、ロキが若干泣きそうな顔で言う。「なんでお前が泣きそうになってんだよ。一番嬉しいのはあいつだろ。」と、エルが呆れたような表情で言った。
「まあ、そうだよな。よしアルタ、行ってこい!」
「あぁ、俺も守護者になってくる。」そして、アルタ、続けてロキもロボットを1000体は倒すことに成功し、会場の盛り上がりは最高潮に。だが、「332番、惜しくもロボット1000体倒し達成ならず!記録は900体でした!」と、アナウンサーが無情にもそう告げる。
「くっそお…!行けると思ったのに…!」と、エルがかなり悔しそうに言った。「ですが、一応先程の成功者達が行ったところに行って下さい!王が言うには800体以上ロボットを倒した者は、「守護者見習い」と言う地位に属することが出来るそうです!」と、アナウンサーが言った。会場はまた騒然とした。「まじかよ!」
「これはいけるやついるんじゃね!?」
「そして次は333番です!入ってきてください!」
「エルに出来なかったのに、俺に出来るのかな…。」
と、ヘレンが不安そうに言うが、「いや、びびってちゃいけない。守護者になって、エルを驚かせるんだ!」と、頬を叩いて気合いを入れたヘレンは、会場に行くのだった。だが、「333番、惜しくも守護者になることは叶わず!記録は332番と同じ900体です!」
「そんな…!?」とヘレンが膝から崩れ落ちそうになるが、「いや、まだ守護者見習いにはなれる。取りあえず、みんなが待ってるところに行こう。」と、ヘレンが
こちらに向かってくるのを、4人は見ていた。
「いやー、まさか守護者見習いっていうのがあるとはな!」と、ロキが言った。「まあ、王からの情けだろうな。自分でも条件が厳しすぎて合格するやついなさそうだから少し条件緩くしたところにそういう地位を設けたんだろ。」とアルタが言った。「いやー、でもヘレンなら行けると思ったけどなー、無理だったかー。」と、エルが言った。 ガチャ…
「ごめんみんな…。俺、守護者になれなかった…。」
と、扉をあけたヘレンがそういったが、「気にすんなよヘレン!俺だってそうだし!」とエルが明るい口調でヘレンの方を叩いてそういうが、ヘレンは「ごめん…。
」とへこんだままだ。
第4章 守護者と守護者見習い
それから数時間たって全参加者が戦い終わり、人もまばらになった頃になると、後ろから声がした。
「待たせたな。儂がこの国の王、フェイニ・エルウィン
じゃ。そなたらの先程の戦い、見事じゃった。」
全員がバッと後ろの方を見ると、立派な髭を生やした老人______アトラリスの王、フェイニ・エルウィンがいた。(この人がこの国の王か…。)とエルがそんなことを思っていると、フェイニが再び口を開いた。「取りあえず、そなたらの名前を聞かせてほしい。」と。
「私はルアート・ブレオムです。」
「俺はアルタ・コリカです。」
「俺はロキ・エレグだ。知ってんじゃねぇか?」
「おお、あのかつて最強の雷神として名を馳せていたエレグ家か…。これは頼もしいのう。」
「俺はエル・アラスです。」
「自分はヘレン・ポータです…。」
「ふむ、なるほどな。それぞれ良い名前をしておる。
さて、儂がここにきた理由は分かるか?」
「私達を守護者に任命するためですか?」とルアートが聞いた。「そうじゃな。それと、守護者、守護者見習いの役割についての説明をしに来た。役割と言うかやることじゃな」
「国を守ることじゃねぇのか?」とロキが聞いた。
「お前口調が失礼だぞ。」とエルが諌めるが、「別に良いんだよ。」とロキがめんどくさそうに言う。
「まあそれもあるが、そなた達には「ゆうちゅうばー」というものになってほしい。」
「「…は?」」
ルアートやヘレンでさえそんな間抜けな声を出してしまうほど、フェイニから言われたことは衝撃的であった。
「えっゆうちゅうばーって、あのYoutubeの動画を出す人のことですか…?」と、アルタが動揺を隠しながら聞いた。心のなかではどうか違うと言ってくれと願いながら。だが、「そうじゃ。」一瞬でそういわれ、アルタが死んだような顔に変わっていくのが分かった。「…。」
エルも絶望したような表情をしている。ただロキだけが、「え?ゆうちゅうばー?面白そうじゃん!どんな内容の動画出せば良いんだ?」とはしゃいでいる。
(この国は終わるかもしれない…。)ヘレンもいろんな意味での冷や汗をかいている。「そうじゃな。この国の情報発信と、あとはお主らが好きな「きかく」とやらをやっていいぞ。」と、フェイニが言った。「やった!!俺大食い企画やってみたかったんだー!」「…まあ、好きなようにして良いんじゃないか。」「…ふう、さて、これは前座じゃ。まず守護者の役割は、国の護衛、ゆうちゅうばー、そして、この国の貿易の管理じゃ。」と、フェイニが重々しくいった。「貿易の管理…ですか。」と、ルアートがいった。「左様。そなたらには、守護者として国を守ると同時に、この国の中枢にも関わってほしい。」「でも、俺らまだ1200歳だぞ?そんなこと何もわかんねぇよ。」とロキが言った。「確かにな…。まあ、それはゆくゆく覚えていくと良い。それが、ルアート・ブレオム、アルタ・コリカ、そしてロキ・エレグ。そなた達の守護者としての仕事じゃ。心してかかれ。」
「「承知いたしました。」」「ん?敬語も使えるではないか、ロキ。」「え?まあ、なんとなく?」「敬語使えんのかお前…。」「なんだよその言い方は。エル。敬語くらい使えるわ。」ロキが王に対して滑らかな動作で跪いて流暢な口調で承知いたしましたといったので、全員が驚いていた。「さて、次はお主ら、守護者見習いの仕事についてだ。」「あ、はい。」そこから咳払いして、フェイニはこう続けた。「守護者見習いは、主に守護者の貿易の補佐じゃな。それと、守護者の代わりに戦場に出て貰うこともあるぞ。まあ、取りあえずは儂の指示に従って貰えれば良い。」「「分かりました。」」
「それでは、解散!!」
「「はっ!!」」
こうして、無事に(?)守護者、守護者見習いになれたルアートたち。これから、国の守護者として本格的に動き始めます。まあ、頑張って貰いたいもんですね(他人事)By主