琴乃学園の秀才共
#1
プロローグ
琴乃学園、それは国内1不思議な学園だ。
年中行事、内部生の偏差値、校則、部活、その他諸々不明なこの学園に……
「うそ…受かった……」
私、[漢字]棱野マキ[/漢字][ふりがな]かどのマキ[/ふりがな]は合格しちゃったのです。
[水平線]
私が琴乃学園を希望したのはただ単に家が近かったからだ。
試験の問題は難なく解けたし、面接も特になし…簡単すぎる。
いや、私が頭いいってわけじゃないけど。
受かった以上、私は琴乃学園に通わなくちゃいけない。嫌じゃないけど不安だ。
制服は紺のブレザーで校章の入った丸ボタンが目印。袖の先には紫色の線が入っている。
(この制服、合格届と同時に届いたんだよね……ほんと謎の多い学校だなぁ)
なんてことを呑気に思いながら制服を身につけ、朝食を食べ、用意した鞄を持って。
__仏壇に手を合わせて。
「行ってきます」
そう呟いた。側には母と父がピースで写っている写真がある。
その真ん中に笑顔でダブルピースをして立っている女の子……幼い頃の私だ。
遅刻しそうだったので急いで離れ、ドアを開けた。
[中央寄せ]〜数分後〜[/中央寄せ]
「着いた着いた…」
歩いて10分足らずで琴乃学園に着いた。……着いた、が。
「なんか門閉まってるんですけど〜〜〜〜〜〜〜…??」
門が閉まっていた。え、どうすんの?遅刻なんですけど私。
引っ張っても押してもびくともしない門が目の前に立ちはだかっている。
すみませーーん!!と大声をあげてみるも誰も出てくる気配がない……。
「……」
「どうした?新入生か?」
「え」
ふと気づくと後ろに人が立っていた。紺のブレザー、裾あたりに紫の線。
眼前にボタン。
「だっ…第二ボタン……!?」
「は?」
いやいやいや私何言ってんの!?
「あ、いやなんでも…」
「そうか。入り口はこっちだぞ」
えあっさり……ほんとはもっとツッコむとこですよ…??
期待しても仕方がないけれど。
謎の男性X(おそらく生徒)の後ろに着いていく。引っこ抜かれてはいない。
Xは門の近くの茂みに身を屈めて……
「見えるか?これが門の開閉スイッチだ」
「普通そういうのって外についてません?」
「……普通は、な」
つまりこの学校は普通じゃないと。ここにきてめっちゃ不安なんですけど!?
思わず半分ため息のあいづちが口から出てしまった。
Xがスイッチを押したのを確認して、私はいち早く茂みから飛び出した。
「……ありがとうございました」
「素直じゃないな、可愛くない後輩だ」
「茂みに潜る先輩なんてイ・ヤ・で・す!」
「そうか…」
しょぼんとするXを置いて門へ進もうとした時、校舎からチャイムの音を聴いた。
焦ってスマホを確認すると、時刻は入学式の始まりの時間を超えている。
「うっ…入学初日から遅刻とか、どこかの小説か!」
思わずツッコんでしまった。
「うるさい、入るぞ後輩」
「はぁ……はーい」
「そう肩を落とすな後輩よ、俺も一緒に行ってやる」
「1人でもいけます、てか何なんですかあなた…」
「俺の名は[漢字]羽原ライト[/漢字][ふりがな]うげんライト[/ふりがな]、ヒーローだ」
「………」
登校初日から変なやつに絡まれたんですけどーーー!?
年中行事、内部生の偏差値、校則、部活、その他諸々不明なこの学園に……
「うそ…受かった……」
私、[漢字]棱野マキ[/漢字][ふりがな]かどのマキ[/ふりがな]は合格しちゃったのです。
[水平線]
私が琴乃学園を希望したのはただ単に家が近かったからだ。
試験の問題は難なく解けたし、面接も特になし…簡単すぎる。
いや、私が頭いいってわけじゃないけど。
受かった以上、私は琴乃学園に通わなくちゃいけない。嫌じゃないけど不安だ。
制服は紺のブレザーで校章の入った丸ボタンが目印。袖の先には紫色の線が入っている。
(この制服、合格届と同時に届いたんだよね……ほんと謎の多い学校だなぁ)
なんてことを呑気に思いながら制服を身につけ、朝食を食べ、用意した鞄を持って。
__仏壇に手を合わせて。
「行ってきます」
そう呟いた。側には母と父がピースで写っている写真がある。
その真ん中に笑顔でダブルピースをして立っている女の子……幼い頃の私だ。
遅刻しそうだったので急いで離れ、ドアを開けた。
[中央寄せ]〜数分後〜[/中央寄せ]
「着いた着いた…」
歩いて10分足らずで琴乃学園に着いた。……着いた、が。
「なんか門閉まってるんですけど〜〜〜〜〜〜〜…??」
門が閉まっていた。え、どうすんの?遅刻なんですけど私。
引っ張っても押してもびくともしない門が目の前に立ちはだかっている。
すみませーーん!!と大声をあげてみるも誰も出てくる気配がない……。
「……」
「どうした?新入生か?」
「え」
ふと気づくと後ろに人が立っていた。紺のブレザー、裾あたりに紫の線。
眼前にボタン。
「だっ…第二ボタン……!?」
「は?」
いやいやいや私何言ってんの!?
「あ、いやなんでも…」
「そうか。入り口はこっちだぞ」
えあっさり……ほんとはもっとツッコむとこですよ…??
期待しても仕方がないけれど。
謎の男性X(おそらく生徒)の後ろに着いていく。引っこ抜かれてはいない。
Xは門の近くの茂みに身を屈めて……
「見えるか?これが門の開閉スイッチだ」
「普通そういうのって外についてません?」
「……普通は、な」
つまりこの学校は普通じゃないと。ここにきてめっちゃ不安なんですけど!?
思わず半分ため息のあいづちが口から出てしまった。
Xがスイッチを押したのを確認して、私はいち早く茂みから飛び出した。
「……ありがとうございました」
「素直じゃないな、可愛くない後輩だ」
「茂みに潜る先輩なんてイ・ヤ・で・す!」
「そうか…」
しょぼんとするXを置いて門へ進もうとした時、校舎からチャイムの音を聴いた。
焦ってスマホを確認すると、時刻は入学式の始まりの時間を超えている。
「うっ…入学初日から遅刻とか、どこかの小説か!」
思わずツッコんでしまった。
「うるさい、入るぞ後輩」
「はぁ……はーい」
「そう肩を落とすな後輩よ、俺も一緒に行ってやる」
「1人でもいけます、てか何なんですかあなた…」
「俺の名は[漢字]羽原ライト[/漢字][ふりがな]うげんライト[/ふりがな]、ヒーローだ」
「………」
登校初日から変なやつに絡まれたんですけどーーー!?