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リヴァース〜裏世界での高校生バトルロワイヤル〜

#1

プロローグ

 放課後の音楽室は、誰も来ない。
 僕——[太字][漢字]甘城[/漢字][ふりがな]あましろ[/ふりがな][漢字]瑞紀[/漢字][ふりがな]みずき[/ふりがな][/太字]は、誰もいない音楽室で歌を歌っていた。

 僕の声は、男子にしては高い方だけど、低い声もでる。
 声変わりしたけど高い声が出る? なんか違うな。
 いつも高い声で、出そうと思えば低い声も出せる、が一番近い。

 歌い終わって、ピアノの前の椅子に座る。

 ——一瞬、視界が真っ黒に染まった。
 まばたき? した覚えないけど。

「まぁいいや。そろそろ帰るかなぁ?」

 独り言にしては大きい声を出して、腕時計を覗き込む。

「……んぇ?」

 文字盤が、左右対称だった。
 まるで、鏡に映ってるみたいに。

 ちがう、時計だけじゃない。

 ピアノの位置も、壁にかかってるショパンの肖像画も。
 全部左右対称になってた。

「……なにぃ? どういうこと?」

 その時、音楽室の扉が大きい音を立てて開いた。

「あ、瑞紀! やっぱここにいた」
 そう言うのは、僕の幼馴染の[太字][漢字]佐伯[/漢字][ふりがな]さえき[/ふりがな][漢字]雪希[/漢字][ふりがな]ゆき[/ふりがな][/太字]。
 赤茶のポニーテールが揺れている。

「ねー瑞紀! 教室で友達と話してたら急にみんな消えちゃったよ⁉︎」
 今度はまた幼馴染の[太字][漢字]櫻井[/漢字][ふりがな]さくらい[/ふりがな][漢字]綾斗[/漢字][ふりがな]あやと[/ふりがな][/太字]。

「んぇ? そんなこと言われても……。2人とも走ってきた?」

[中央寄せ]♪ピーンポーンパーンポーン♪[/中央寄せ]

 チャイムの音が鳴った。

2025/11/11 17:07

雨坂結侑
ID:≫ 0pdtWgWyzpc/U
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