放課後の音楽室は、誰も来ない。
僕——[太字][漢字]甘城[/漢字][ふりがな]あましろ[/ふりがな][漢字]瑞紀[/漢字][ふりがな]みずき[/ふりがな][/太字]は、誰もいない音楽室で歌を歌っていた。
僕の声は、男子にしては高い方だけど、低い声もでる。
声変わりしたけど高い声が出る? なんか違うな。
いつも高い声で、出そうと思えば低い声も出せる、が一番近い。
歌い終わって、ピアノの前の椅子に座る。
——一瞬、視界が真っ黒に染まった。
まばたき? した覚えないけど。
「まぁいいや。そろそろ帰るかなぁ?」
独り言にしては大きい声を出して、腕時計を覗き込む。
「……んぇ?」
文字盤が、左右対称だった。
まるで、鏡に映ってるみたいに。
ちがう、時計だけじゃない。
ピアノの位置も、壁にかかってるショパンの肖像画も。
全部左右対称になってた。
「……なにぃ? どういうこと?」
その時、音楽室の扉が大きい音を立てて開いた。
「あ、瑞紀! やっぱここにいた」
そう言うのは、僕の幼馴染の[太字][漢字]佐伯[/漢字][ふりがな]さえき[/ふりがな][漢字]雪希[/漢字][ふりがな]ゆき[/ふりがな][/太字]。
赤茶のポニーテールが揺れている。
「ねー瑞紀! 教室で友達と話してたら急にみんな消えちゃったよ⁉︎」
今度はまた幼馴染の[太字][漢字]櫻井[/漢字][ふりがな]さくらい[/ふりがな][漢字]綾斗[/漢字][ふりがな]あやと[/ふりがな][/太字]。
「んぇ? そんなこと言われても……。2人とも走ってきた?」
[中央寄せ]♪ピーンポーンパーンポーン♪[/中央寄せ]
チャイムの音が鳴った。
僕——[太字][漢字]甘城[/漢字][ふりがな]あましろ[/ふりがな][漢字]瑞紀[/漢字][ふりがな]みずき[/ふりがな][/太字]は、誰もいない音楽室で歌を歌っていた。
僕の声は、男子にしては高い方だけど、低い声もでる。
声変わりしたけど高い声が出る? なんか違うな。
いつも高い声で、出そうと思えば低い声も出せる、が一番近い。
歌い終わって、ピアノの前の椅子に座る。
——一瞬、視界が真っ黒に染まった。
まばたき? した覚えないけど。
「まぁいいや。そろそろ帰るかなぁ?」
独り言にしては大きい声を出して、腕時計を覗き込む。
「……んぇ?」
文字盤が、左右対称だった。
まるで、鏡に映ってるみたいに。
ちがう、時計だけじゃない。
ピアノの位置も、壁にかかってるショパンの肖像画も。
全部左右対称になってた。
「……なにぃ? どういうこと?」
その時、音楽室の扉が大きい音を立てて開いた。
「あ、瑞紀! やっぱここにいた」
そう言うのは、僕の幼馴染の[太字][漢字]佐伯[/漢字][ふりがな]さえき[/ふりがな][漢字]雪希[/漢字][ふりがな]ゆき[/ふりがな][/太字]。
赤茶のポニーテールが揺れている。
「ねー瑞紀! 教室で友達と話してたら急にみんな消えちゃったよ⁉︎」
今度はまた幼馴染の[太字][漢字]櫻井[/漢字][ふりがな]さくらい[/ふりがな][漢字]綾斗[/漢字][ふりがな]あやと[/ふりがな][/太字]。
「んぇ? そんなこと言われても……。2人とも走ってきた?」
[中央寄せ]♪ピーンポーンパーンポーン♪[/中央寄せ]
チャイムの音が鳴った。