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リヴァース〜裏世界での高校生バトルロワイヤル〜

#6

5.

 アヤガオカがどこかに行ったあと、僕たちは改めて自己紹介した。

「若月朔夜。能力は……具現化だって」
「宮川颯や! よろ! 『ストップ』って言ったら選んだ人? が5秒間止まるらしいで」
「堀口那美です。多分最年長かな? 能力は浮遊。わかりやすくてよかった」

 みんなでこれからどうするかを話し合う。

「あの、リーダーとか決めません?」
 夕実が言う。

「じゃあ俺だ」
「いや、朔夜がリーダーはここ終わるよ。ここは俺が」
「は? 氷翠がリーダーは無いだろ」
「確かに俺じゃダメかもしれないけど、お前がリーダーになるよりはマシだ」

 突然言い合いを始めた朔夜と氷翠に僕があっけに取られていると、葵が「あいつら幼馴染だからいつものことなんだ、気にしないで」と耳打ちしてきた。

「ほらほら〜。朔夜くんも氷翠くんもストップ! 美術部の部長が命令しまーす」

 那美が仲裁に入る。すると雪希も、

「2人でリーダー、でいいんじゃない?」

 と助け船をだす。そこで2人は落ち着いた。

「じゃあ、そう言うことで。いいよな、朔夜?
 ……で、結局、これからどうする?」
「あれ? 氷翠くん、俺ら呼んだ時に『敗者も勝者も生きて帰れるようにルールを覆す』みたいなこと、言ってなかった?」

 綾斗の呟きで僕も思い出す。
 そんなことも言ってたような……。

「あぁ、なんだかんだ言えてなかったか。
 俺の教室の窓から見えるとこに、変な塔があったんだよね。もちろん岩代町になかったやつ。
 そんなものをわざわざ作るってことは、——なんかあるんじゃないかと思って」

 もともと町になかった塔?

「じゃあ氷翠くんはそこに行ってないってこと? じゃあまずみんなで行ってみたらいいんじゃない?」

 そう言った僕を皮切りに、みんなが口々に塔に行くことを賛成し始めた。

「よし、じゃあ俺ら9人でその塔に行くぞ。いいな?」
「なんで最後はお前なんだよ。まあいいけど」

[水平線]
 そんな感じで(?)塔についた僕たちは、その高さに驚く。
 東京にある高層マンションレベルの高さだから。
 でも僕らは別のことに疑問を持っていた。

「高っ。これはさすがに異常だわ」
「ですよね……。雪希先輩、入口とかわかります?」
「え、ごめんわかんない」

 雪希と夕実が話しているように、[太字]入り口が見当たらない[/太字]。
 ゲームみたいに考えるなら、何か条件がある?

 そこで、上から[太字]ガガッ[/太字]と音が鳴った。
 上を見てみると、遥か上の方にスピーカーがある。

「皆さん、こんにちは。ここに来たと言うことで、入れなくて困っていることでしょう。ここに入れるのは4人だけ。今から入る資格のある6人を私が選びます。
 入る資格があるのは——チームツバキから甘城瑞紀さん、佐伯雪希さん。チームシロハネから室坂氷翠さん、相原葵さん。チームクロハネから若月朔夜さん、宮川颯さんです。
 
 ……では、4人だけ選んでください」

 それ以来、スピーカーから音が聞こえることはなかった。

2025/11/24 06:00

雨坂結侑
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