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リヴァース〜裏世界での高校生バトルロワイヤル〜

#5

4.

 駅前で待つこと、10分。

 今気づいたけど、ここでは寒さとか暑さがない。
 冬まっしぐらの今の季節に制服で、寒くないわけがないのに、寒くない。

「来ませんね……」
「夕実ちゃんはこれから来る人、知ってるの?」
「あ、いえ、知らないんですけど、黒羽高校は私の通う白羽高校と姉妹校なんで、学園祭とかで少し交流があります」

 雪希と夕実は気づけば仲良くなっている。女子はこの2人だけだしな。

 さらに待つこと、5分。
 暇になった僕は、綾人と一緒にクロハネの人の情報を見てみた。

[中央寄せ][明朝体][漢字]若月[/漢字][ふりがな]わかつき[/ふりがな][漢字]朔夜[/漢字][ふりがな]さくや[/ふりがな]
チームクロハネ
2年3組 32番
能力 【具現化】
具現化。イメージが強いほど壊れにくい

[漢字]宮川[/漢字][ふりがな]みやかわ[/ふりがな][漢字]颯[/漢字][ふりがな]はやて[/ふりがな]
チームクロハネ
2年1組 28番
能力 【ストップ】
選んだ対象の動きを5秒間止める

[漢字]堀口[/漢字][ふりがな]ほりぐち[/ふりがな][漢字]那美[/漢字][ふりがな]なみ[/ふりがな]
チームクロハネ
3年2組 25番
能力 【浮遊】
空を飛ぶ[/明朝体][/中央寄せ]

「3年生もいるんだ。なぜか2年多いよね」
「うん。何となく僕、受験生は来ないと思った」
「確かに」

 そんな話をしてた時、軽い足音が聞こえてきた。
 高級そうな制服を着た3人の女子だ。

「あら? 6人もいらっしゃる。共同戦線でも組んだのですの?」
「本当ですわ。ですが、わたくしたちが生き残るために、[太字]消えていただきますわ[/太字]!」

 声も態度も優雅なのに、言ってる内容は完全にぶっそうで殺意で満ちている。
 僕たちは一瞬で身構えた。綾斗は風刃の構えに入り、雪希は小さく息を飲む。
 シロハネの3人も前に出る。氷翠はスマホを軽く確認しながら言った。

「来たか……。綾ヶ丘女子、チームアヤガオカ」
「え? 知ってるの?」と僕。
「有名だよ。この辺りの女子校で一番喧嘩っ早いと噂の学校」
「喧嘩っ早い女子校って何……?」

 僕が思わずつぶやくと、綾斗が小声で返した。

「いや、もう見た目でわかるでしょ……武闘派の目してるって」

 たしかに。
 見るからに良家のお嬢様なのに、目は獲物を見る肉食獣みたいだった。
 先頭に立つ、金髪巻き髪の少女が一歩前に出る。

「ごきげんよう。わたくし、[漢字]御影[/漢字][ふりがな]みかげ[/ふりがな]リリアーナ。
 アヤガオカ高等部三年、そしてこのチームのリーダーですわ」

 名乗りながら、彼女は手のひらをこちらに向ける。
 その指先に小さな光が集まって——。

「危ない!!」

 葵が叫んだ瞬間、白い閃光が地面をえぐった。
 [太字][大文字]ドォンッ!![/大文字][/太字]
 アスファルトが破裂し、破片が飛び散る。

「ちょっ……いきなり攻撃⁉︎」
「当然ですわ。バトルロワイヤルですもの」

 リリアーナが優雅に笑う。

「さあ、勝ち残るために——」

 その時。

「ストップ!」

 背後から声がして、三人の女子がビタッと動きを止めた。

「エグ。これ、ホンマに出るんか」

 そう言って登場した、関西弁の男子。
 顔からして、宮川颯かな?

「なんか、5秒止まるらしいで」
「あー、うっせ。これ誰だよ、氷翠?」

 次に走ってきたのは、多分若月朔夜。
 手には具現化したと思しき警察官が持つような銃。

「俺じゃねーよ。ところで、御影さんの能力、【爆破】とか?」

 氷翠がそう言いながらリリアーナの肩に手を触れる。

「なんですのっ⁉︎」
「え? 多分コピー」

 氷翠はさっきリリアーナがやったような仕草をする。
 [太字][大文字]ドオンッ!![/大文字][/太字]
 また爆発が起きる。

「うわ。室坂、やってんな。じゃあ俺も。
 ……バンッ」

 葵が指鉄砲を構えて打つような仕草をする。
 レーザーガンが一直線に飛んでいった。

「ハアッハアッ。き、今日はこれくらいにしてやりますわ! 覚えておきなさい!」

 そう言ってアヤガオカの3人はどこかに行った。

作者メッセージ

第4話です💧
最後展開急ですかね。

2025/11/21 13:51

雨坂結侑
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