〘里山の境目〙
里山の、
人が「自然だ」と思い込んでいる場所には、必ず境目がある。
舗装路が終わる場所。
田んぼが山に変わる場所。
携帯の電波が一本減る場所。
そして——
人が数を数え始める場所。
あの沢は、里山の“奥”じゃない。
里山の境目だ。
地元の人は言う。
「山に入ったんじゃない。
山に呼ばれただけだ」と。
境目では、山はいつも試してくる。
道を覚えているか。
来た数を覚えているか。
それとも——
最初から数えない人間か。
だから祠がある。
閉じるためじゃない。
選ばせるために。
里山の、祠の前に立ったとき、
あなたはもう観ている側じゃない。
——ここから先は、参加者だ。
さて。
あなたは、どこから数える?
それとも、数えない?
里山の、
人が「自然だ」と思い込んでいる場所には、必ず境目がある。
舗装路が終わる場所。
田んぼが山に変わる場所。
携帯の電波が一本減る場所。
そして——
人が数を数え始める場所。
あの沢は、里山の“奥”じゃない。
里山の境目だ。
地元の人は言う。
「山に入ったんじゃない。
山に呼ばれただけだ」と。
境目では、山はいつも試してくる。
道を覚えているか。
来た数を覚えているか。
それとも——
最初から数えない人間か。
だから祠がある。
閉じるためじゃない。
選ばせるために。
里山の、祠の前に立ったとき、
あなたはもう観ている側じゃない。
——ここから先は、参加者だ。
さて。
あなたは、どこから数える?
それとも、数えない?