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あなたには届かない

#2

あの子

「あー。〝あの子″ね」
私と音緒はあの子を見る。
あの子はのんきにお弁当を食べている。
「名前なんだっけ?」
「花里はる。」
私はいつもより低いトーンで名前を言う。
「あー。そんな子いたわ。でも、名前と性格結構違うよね。もっと元気な感じだと思ってた。」
私はずっと思っている。なんであんなに不細工な子を好きになるのか。性格も私の方が全然いいのに。
「もしかしたらだけどさ、メガネ外したら可愛い系じゃない?」
私は音緒の言葉に納得した。確かにそれならありえる。確かに顔は小顔だし目も大きいのでありえると思った。
「くっそ。」
私は思わず呟く。
「ちょっと琴葉〜。キャラと全然違いますよー。」
ハッと私は我に帰った。そうだ。私は優しくてお茶目で可愛いキャラ。そんな子が「くそ」なんて言っちゃダメ!
「そ、そうだよね!ありがとう!音緒!」
音緒はそっと笑う。
「でも、亮太を振り向かすには琴葉もなんか頑張らなきゃ!」
「うーん。」
「例えばさ、、、」











〜下校時〜
「よし。作戦実行!」
「うん、、」
「何を心配してんの?この道で帰るの私達と亮太だけだからだいじょぶ!」
「うん。」
目の前を亮太が通る。その瞬間私は亮太の肩に手を伸ばす。
「亮太。」
「え、突然何?」
「今日、一緒に帰ろ?」
今回の作戦は一緒に帰って意識させる作戦!!これ、ほんとに効くのかな、、。
「音緒はいないの?」
「今日は、用事があったみたいで先に帰っちゃったんだよ〜」
(本当は音緒は二人を尾行中)
「ふーん、別にいいよ。」
「あ、ありがとう!」
一緒に帰れたはいいけど何話そう、、、
「亮太って好きな人いるの?」
「は!?なんだよ突然!」
やばい、いきなり攻めた質問しすぎたかも。
「いや、ちょっと気になっただけだよ。」
「まあ、いるけど」
「それってはるちゃん?」
「え、は?、、違う。」
反応が怪しい。
「でも、いつもはるちゃんのことみてんじゃん。」
「そんなに!?」
「そうだよ、本当はどうなの?」
亮太は何も言わない。
私は答えが「ちがう」だと信じる。
「そうだよ。」
「え?」
「だからはるがすきなんだよ!」
私は頭の中が真っ白になる。
あの子が好きだとわかっていたはずなのに。
自分の心のどこかで私のことが好きな可能性もあると思ってしまっていたんだろう。
今にでも泣き出したかったが、ここで泣いたら確実に嫌われるのでグッと我慢する。
「やっぱかー。」
「俺、そんなに分かりやすかったか?」
「うん。とーってもね!」
「まじかよ、誰にも言うなよ?」
「分かってますよー。」
「じゃあ俺、こっちだから。じゃ。」
「うん。」
亮太と帰り道が別れても私はショックで立ち止まっていた。
「琴葉、、、」
音緒が近寄ってきて優しい声色で言う。
「まあ、そうだよね!」
私は震える声で言った。
「予想通りだったし、分かって良かった!」
「琴葉、大丈夫、琴葉ならきっと亮太を惚れされられるよ!」
音緒は励ましてくれているが、少し無理して言っているように聞こえた。
音緒ははるちゃんと亮太の恋が実ると思っているのだろうか、、、。

「ありがとう。でも、私諦める気ないから。」
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作者メッセージ

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2024/08/18 20:04

とや。
ID:≫ 12ALUtePqDLUc
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