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これは作者のオリジナルキャラ・呼吸が含まれています
そして重大なネタバレがあるのでアニメ派の人はブラウザバックを推奨します

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満城風雨

#5

柱稽古と無限城突入

『おはよう炭治郎。体は大丈夫?』
『ゆ、結城くん。大丈夫だよ!』
炭治郎が目を覚ますと、ベッドの隣に宙柱・結城が座っていた。
『上弦の鬼はやっぱり強いなぁ…一筋縄ではいかない』
炭治郎がうーん、と唸っていると結城がハッとしたような表情をした。
『そういえば、蛍さんが来てたよ。刀渡したいって』
『え!本当?呼んできてほしいな』
炭治郎は先の戦いで全身の骨を骨折という重症で帰ってきた。
対して結城は鬼であるため無傷だ。
そして―
『禰豆子、後で一緒に外で散歩しようね』
『さ、さんぽ!』
禰豆子がその言葉に反応する。
『それにしても…また朝日の下を歩けるとは思わなかったな…』
そう。この二人の鬼―結城と禰豆子は、先の戦いでなんと日光を克服したのである。
(飛んでいった羽織も見つけ出せたけど…少しほつれてしまった)
結城は蛍を呼び、ある男の元へと向かった。
[水平線]
『すみませーん。前田まさおさん、いらっしゃいませんか?』
結城は隠達がいる屋敷に着くなり、その名前を発した。
『あいつは今洗濯物を干してますよ…』
近くにいた後藤という隠がまさおの場所を教えてくれた。
『後藤さん、ありがとう』
後藤に礼を言い、結城は洗濯物が干されている裏庭へと向かった。
『あ、いたかな?こんにちは』
『宙柱様じゃないですか。こんにちは』
そこにいたのは女性の隠だった。
『前田まさおさんという方がどこにいるかご存知でしょうか?』
結城はその女性の隠にまさおが今いる場所を問う。
『ああ…ちょっと待っててください』
『はい』
女性の隠はそう言うと屋敷の中からまさおを引っ張り出してきた。
『この方が…まさおさん?』
『はい、いつもしているメガネがトレードマークです』
『ふぅん』
隠は目元以外が覆われている。そのため区別は目でつける。
『あなたに頼みたいことがあってここに来たんだ。この羽織のほつれ、直してくれますか?』
結城がまさおの顔を覗き込む。
『は、はい!おまかせください!』
まさおは即答して、すぐさまほつれを直し始めた。
『そういえば緊急招集がかかってたんだった』
結城はてくてくと産屋敷邸へと向かった。
[水平線]
『あれ、 僕が一番最後だった?』
結城が会議がある部屋に着くと、すでに結城以外の柱達が揃っていた。
『まだ始まってないので大丈夫ですよ』と、しのぶ。
『結城くーん!!!こっちこっち!』と、蜜璃。
『結城さん。里振りですね』と、無一郎。
『二人とも怪我とか大丈夫?無理しないでね?』
先日の里の襲撃の際、戦った蜜璃と無一郎に気遣いの言葉を投げかける。
『ぜーんぜん大丈夫よ!』
『僕も…まだ本調子じゃないけど』
二人の元気そうな返事を受けて、結城はにこりと笑った。
『ところで…お二人の怪我の回復が非常に早い。何があったんですか?』
隊士達の怪我の手当てを担当しているしのぶが問いかけた。
『そのことも含めてお館様からお話があるのだろう』
と義勇が返す。
そのことに結城は心当たりがあった。
(おそらく…痣が出たことによって怪我の回復が早くなったのだろう)
結城は少し暗い表情をした。
(そういえば…)
『無一郎も出たの、痣』
結城は蜜璃と戦っていたので、無一郎のことは知らなかった。
『うん。記憶もちゃんと戻ったよ』
『そっか…記憶が戻ってよかった』
結城が無一郎に笑顔を向ける。
(なんで結城さんは暗い表情をしているのだろう)
無一郎は結城がいつもと違うことに気付いていた。
それは蜜璃もだ。
(結城くん…なんだか痣が出たことについてかなり深刻そうにしているわ…なぜかしら?)
結城は蜜璃が痣が出た直後から様子が変わった。
それを蜜璃は見ていた。
(結城くんの姿が変わって…とても怖い雰囲気になっていた…)
そんな柱達の静粛を切り裂くように、部屋に3人の人が入ってきた。
『本日はお集まりいただきありがとうございます』
入ってきたのは産屋敷あまねと二人の子供だ。
『あまね様…』
結城は目で訴えるようにあまねを見つめる。
もう出ないと思っていた。もう誰もあの[太字]条件[/太字]に縛られないと思っていた。
でも違った。もう3人も痣が出ている。全員出るのは時間の問題だろう。
あまねは力強く頷き、柱達に向かって挨拶をする。
柱達もあまね達に向かって礼をする。
あまねは先日の里の戦いで発現した[太字]痣[/太字]について話し始めた。
『…戦国の時代、鬼舞辻無惨をあと一歩というところまで追いつめた、始まりの呼吸の[太字]剣士たち[/太字]―彼らは全員に、鬼の紋様と似た痣が発現していたそうです。』
『!?』
結城と行冥以外の柱達が目を見開く。
『結城様と悲鳴嶼様はもうすでに知っていましたか』
結城は震える声で返事をする。
『はい…縁壱―始まりの呼吸の剣士達は痣が出ていました…。しかし…元から出ていたのは…それを教えた縁壱だけです…。縁壱と…鬼になった兄以外は…全員…[太字][大文字]25歳になる前に死にました…[/大文字][/太字]』
蜜璃と無一郎が息を呑む。
(結城さんが暗い顔をしていたのはこういうことだったのですね)
しのぶが辻褄が合う、という表情をした。
『鬼になった兄―継国巌勝は…今もなお鬼として生き残っています…。鬼となれば…痣の代償で死ぬこともない…。そいつは今…上弦の壱に君臨しています…』
『!!』
実弥と小芭内が驚いたように目を見開いた。
『その時代は育手はいたのかァ?』
竈門兄妹のこともあったためか、実弥が結城に問う。
『いや、いなかった。その時代はまだ呼吸も無かった。縁壱が、縁壱が今の鬼殺隊の基盤となっているものすべてを教えてくれたんだ』
(育手はいない…ならなぜ恨めしそうに言う?)
小芭内は疑問を持つ。
『そやつが鬼となり、死んだ者はいるのか?』
『…』
結城は黙る。
こんなことを言って良いのだろうか。
あまねの方に視線を送る。
あまねは『大丈夫です』と言わんばかりに強く頷いた。
『…死んだのは、その時のお館様だ』
『なんと…』
ずっと黙っていた行冥がようやく口を開いた。
『ところで…その痣はどのように出すのだ…』
『…教える。教えるけど…。痣が出た者は必ず25歳になるまでに死ぬ。その覚悟はできているか?』
結城の目尻に涙が光る。
あの日、急に目の前で大好きだった仲間が死んだ。
その後も痣が出た者は死んでいった。
縁壱も鬼殺隊を追放され、月の呼吸使いであった巌勝は鬼となった。
色々な感情がぐるぐると結城の心の中を回る。
そんな結城の肩に優しい手が乗った。
『ああ、もちろんある』
行冥が力強く答える。
その言葉に他の柱達も強く頷く。
その姿を見て結城は腹をくくった。
『痣は、[太字]心拍数が200になり、体温が39度を上回ると必ず発現する。[/太字]そして身体能力が上がり、傷の治りも早くなる。その代償として25歳になるまでに死ぬ。25歳を上回っても生きていたのは生まれたときから痣が発現していた縁壱だけだ』
全員がなるほど、と相槌をうつ。
(結城は…鬼としては400年ほど生きているのだろうが精神の年齢は15歳ほどだろうか。あまりにも死に対して恐れすぎている)
『結城…お前はなぜ鬼殺隊なのに死を恐れる』
『そ、それは…』
行冥の質問に結城は言葉に詰まる。
だが気持ちを切り替え、しっかり答える。
『僕は何回もあと一歩間に合わない場面に出くわした。カナエが上弦の弐と戦った時だって…俺は鬼の情報に惑わされなにもない場所へ行ってしまった。俺は出来損ないだと自分でいつも決めつけていた。そして僕より強い人の死をいつでも恐れていた』
目の前で縁壱が殺された時、なにも出来ずにいた自分。
その現実にひどく落胆し、これまで己の強さを上げてきた。
『僕は…誰にも死んでほしくない。杏寿郎が言っていた「死んだ人はもう戻らない」という言葉を聞いて更に思った。もう叶わないことだとは思っている。この道に足を踏み入れた時点で死なないという保証は無いということは知っている。自分の命などどうでもいい。でも…でもっ…[大文字]君達には幸せに過ごして欲しかったっ…![/大文字]』
涙ながらに話す結城が発した言葉は他の柱達の心の奥深くまで届いた。
鬼が、鬼がいなければ。
姉は祝言を上げれていたのかもしれない。
幸せの道がずっと続いていたのかもしれない。
貧しくとも平穏で幸せな時間を過ごせていたのかもしれない。
大好きな兄と二人で山奥でずっと平和な日々を進んでいたのかもしれない。
地下の檻に囚われずに普通の少年として生きていたのかもしれない。
家族で助け合って生きていけたのかもしれない。
居場所を見つけること無く本当の自分を隠して生きることになったかもしれない。
あまね達はとっくの前に退席しており、この部屋には柱達しかいない。
が、沈黙を貫いていた義勇は退席してしまった。
最初に口を開いたのはしのぶだった。
『私の姉は…最後の最後まで鬼に対して哀れみの感情を向けていました。結城さんのことも心配していました。「あの子は責任感が強すぎる」、と。今まさにその言葉が分かりました』
しのぶはにこりといつもの笑顔を見せた。
『大丈夫よ結城くん!私達は柱だもの!簡単には死なないわ!!!!』
蜜璃も元気に笑顔を見せる。
『甘露寺の言う通りだ。簡単にこの柱は崩れない。』
小芭内が相槌を打つ。
『南無…ならば早急に作戦を立てねば…』
行冥がどこからか紙を持ってくる。
『そうだね。悲鳴嶋さんの言う通りだ』
無一郎が頷く。
『皆が一日でも長く生きれるようにまずは…作戦だ』
結城が宙柱の目になると同時に義勇を除く柱達は作戦を立て始めた。
[水平線]
『よぉ結城!遊郭振りだな!』
『あはは、元気そうで良かったよ天元』
結城の姿は元音柱・宇髄天元の訓練場にあった。
『ところでお前は何をしに来たんだ?柱は隊士共に稽古つけるんじゃねぇのか?』
それを聞いて結城は少し肩をすぼめる。
『実はね―』
結城は先日の作戦会議のことを話し始めた。
『最初は天元に基礎体力の向上訓練をしてもらおう』
その結城の切り出しからどんどん順番が決まっていった。
『ここにいない冨岡は最後でいいな』
『まず参加するか分かんないけどね』
結城がクスリと笑うと後ろから半端ない威圧感が飛んできた。実弥だ。
『なんだとォ…?柱稽古をォ…?やらねェ…?ふざけんなよォ…!』
『わわわ。実弥落ち着いて〜』
結城は慌てて止めるが、落ち着く様子はない。
話題を切り替え、まだ決まっていなかった結城の順番を決める。
『僕は…義勇の1個前でいいの?』
『いや…結城には…結城にしかできないことを…やってもらう…』
行冥のそれに続く言葉に結城はびっくりしたように硬直したが、すぐに頷いてみせた―
『ってことがあって。僕は訓練の成果を出す役って感じ』
『ほォ、結構いいんじゃねぇの、ソレ』
『うん、結構いいと思ったよ。だから受けたんだ』
結城が笑顔で答える。
『そういえば訓練は大丈夫なの?ここに沢山いるんでしょ?』
『ああ、だが全員体力無さすぎだわ』
『あらら…体力って結構大事になってくるもんね』
『そうなんだよなあ。とりま3日後来てくんね?』
『うんわかった。明日多分炭治郎来るよ』
『竈門来んのか!!そりゃあ楽しみだ!!』
『ふふ、楽しみにしてて』
そう言い結城は天元の稽古場を後にした。
[水平線]
―3日後
『では今から鬼との実践対面を始める』
天元がそう言うと月を背に空から一つの影が舞い降りてきた。
その影は天元に向かって斬りかかる、が、天元は竹刀で受け止める。
『ふふ、流石音柱』
『おめぇよぉ…』
『あはは、ごめんごめん』
はらりと舞い降りて来たのは宙柱であり鬼である結城だ。
『はじめましてかな?宙柱の結城です』
隊士達がゴクリと息を呑む。
『僕が鬼役をするからね。どんどん斬り掛かっておいで』
そう言うと結城が纏う雰囲気が変わった。
目の奥がスゥッと冷たくなる。
(こいつ…前共闘した時はその眼差ししてなかっただろ…何があった?)
『ねえねえ。なんでかかってこないの?』
結城はつまらなさそうに隊士達に聞く。
『ああ、そっか。僕に怪我を負わせちゃうかもって思ってるんだ。それか…自分たちが怪我しちゃうから?』
隊士達はぎくりとなる。
『あ、あ…』
震えている隊士達を見て結城はうんざりする。
『そんな怖がって何になるの?なんで鬼殺隊に入ったの?目的があるから入ったんでしょ、この命がけの道に。なら鬼に本気で斬り掛かりなよ。ちゃーんと鬼が来てるんだから』
結城がにこりと微笑むと、隊士達が木刀を構える。
それを見た結城は満足したように笑い木刀を構える。
スゥゥゥゥゥゥと呼吸音が辺りに響く。
『うおおお』
2,3人の隊士達が結城に斬り掛かる、が―
『宙の呼吸 捌ノ型 寒気凜冽』
結城が一振るいした刀に呆気なく失神させられる。
『…』
結城は約100年前の時を思い出す。
あの時は、柱と甲の強さはどんぐりの背比べだった。
でも今は全然違う。
『…太刀筋を直した方が良いね』
そう言い捨てると他の隊士達を見渡した。
その中には炭治郎もいる。
『ねえ天元。打撲くらいは別にさせていいよね』
『は?』
『そのくらい本気じゃないと体に染み付かないと思うんだ』
『…で?』
『隊士達はちゃんとした刀、俺は木刀。そうしたらいい感じだよね』
『は?待て待て、お前、鬼だよな?頸斬られたら死ぬんだろ?』
『あははっ、そんな質問来るか。大丈夫。こんな時があるかなって思ってただの鉄で作ってある刀があるんだ』
『…そうか』
『日輪刀以外だったら頸は再生する。だからちゃんとできるよ』
『それならいいか。よしっ、やろうぜ!』
天元の了承を得て結城は隊士達にただの刀を渡す。
『それじゃあ皆、本気でかかっておいで』
この状況を見て、炭治郎は鬼殺隊に入る前―師匠である鱗滝左近次の元へいた時を思い出す。
あの時、錆兎と真菰がいなければ。自身は鬼殺隊へ入れなかっただろう。手鬼を倒せなかっただろう。
錆兎が初めて己の目の前に現れた時、自身は真剣、錆兎は木刀だった。
でも中々勝てなかった。
何回も何十回も何百回も何千回も斬り合いをすると、相手の癖が分かってくる。
(結城くんの癖を見抜けば…!おそらく倒せるはずだ)
炭治郎は隊士達を次々に倒していく結城の太刀筋を見つめる。
―が、
(き、消えた!?)
結城のあまりにも速すぎる移動に炭治郎が呆気にとられた瞬間、炭治郎の手首に木刀が降り掛かった。
『視野を広げなきゃ、やられちゃうよ』
炭治郎のすぐ隣に音もなく結城がいたのだ。
結局、その日は誰も結城に斬撃を受けさせられなかった―。
[水平線]
それから約1ヶ月―
『そうそう!防御上手!』
結城は炭治郎と斬り合う―というよりは稽古をしていた。
『水の呼吸も取り入れてるんだね!なるほど』
(宙の呼吸 捌ノ型 寒気凜冽―)
(ヒノカミ神楽 火車―!)
結城と炭治郎の技がぶつかり合う。
(―!!)
結城はその技を見て目を見開く。
(日の…呼吸!)
結城の木刀が音を立てて折れる。
がら空きになった結城のその頸に炭治郎の刃が迫る―が、
『ふう、危ない』
結城はその刀を頸すれすれの所で手で止めていた。
結城はその手をどけると炭治郎に満面の笑みを向けた。
『うん、炭治郎合格!』
『えっ、いいの!』
『うん!まさか木刀が折れるとは…』
結城は手元の折れた木刀を見つめる。
綺麗に半分に折れている。
『じゃあ、今日はここまで!それぞれの訓練場で頑張れ!!』
『は、はいいい!!!』
結城は隊士達を見送ると、屋敷の奥深くへと移動する。
『緑壱…僕はどうすればいい?』
その姿は成人男性ぐらいの体格に、長い青い髪を一つにまとめ、目は紅梅色になっている。
その目には『上弦』と『零』の文字。
『もう…常時痣を出し続けてもいいのか…?』
よし、と決意を固めると、結城はお館様や稽古をしている柱達に向けて手紙を書き始めた―。
[水平線]
[太字][大文字]『カァァァァァァァ カァァァァァァァ 緊急招集! 緊急招集ッ!』[/大文字][/太字]
『!?』
鎹鴉の伝達に結城は目を見開く。
(産屋敷邸に…襲撃…!?)
産屋敷邸は周到に隠されている。
なぜ無惨がその場所を突き止めることができたのか結城は想像もつかなかった。
(緑壱…今夜が最後の鬼狩りだ。緑壱の想いも背負って滅殺してくるね。絶対に)
そう心のなかでつぶやき、結城は隊服ではなく袴を身に着け、『滅』と彫られた刀を手に取り、産屋敷邸へと走った。
[水平線]
『無惨!!!!』
結城が産屋敷邸へと着くと、炭治郎や結城以外の柱達が無惨に向けて刃を振るうところだった。
結城も型を構える。
『宙の呼吸 玖ノ型―雨雪の舞!!』
無惨のほぼ真上と言っていいくらいの所から結城が攻撃を仕掛ける。
その刃が無惨に降りかかると思った瞬間―無惨はにやりと笑った。
その時、結城達の足元に襖のようなものが浮かび上がり、それが開いた。
無惨と無惨を抑え込んでいた鬼・珠世と一緒に落下していく。
『異空間・無限城―!』
落下しながら結城はなぜか見覚えのあるその景色を眺める。
頭がズキリと痛む。
が、すぐに上を向き、落下してきている他の隊士達に目を向ける。
『建物の何処かを掴め!!!!!』
結城が叫ぶと、隊士達はすぐにそこらの建物を掴んだ。
結城が底―床に着き、上を見上げるとなにやら落ちてくる影が。
『た、炭治郎…!?』
その声に気づいたのか炭治郎は下を向いた。
『え…?その声は結城くん!?』
『ああ、痣常中をしてこうなった』
視界の端に水柱・冨岡義勇が映る。
『義勇!!炭治郎は任せろ!!』
そう叫ぶなり結城は床を蹴って高く跳んだ。
空中で炭治郎を抱きかかえると義勇がいる部屋に着地した。
『大丈夫?』
『うん!大丈夫。ありがとう結城くん』
その名を呼ぶと義勇がピクリと反応した。
『…お前は結城なのか』
『うん。痣常中したらこうなった』
『そうか…』
回りを眺めていた炭治郎がおずおずと結城に問う。
『ここは…?』
『ここは異空間・無限城。鬼達の居城だ。この気配、上弦もいる』
『!!』
『杏寿郎の仇も。とれるぞ』
『本当!?』
『ああ』
じゃあ行くか、と結城が歩き出した途端、周りの襖が内側に押し倒された。
『宙の呼吸 伍ノ型 風雨淒淒』
『水の呼吸 陸ノ型 ねじれ渦―!』
『水の呼吸 参ノ型 流流舞い』
3人の刀が大量の鬼を塵と化す。
『俺は上弦の壱の所へ行く。二人は…とりあえず走る…?』
『うん、いたら倒すよ』
『分かった。任せるね』
言い終えると結城は懐から目のような模様が描かれている紙を握りしめ、額に貼る。
『なぜか見覚えがある…。なぜだ?』
そんな疑問を口にしながら、結城は迫りくる鬼の大群を塵と化していった。

2025/12/29 16:41

雨弐
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キャラ崩壊 #捏造設定鬼滅の刃

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